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- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784390104951
感想・レビュー・書評
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大量のデータをなるべく捨てずに解釈するための方法が具体例に基づいて説明される。
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発想法として有名な「KJ法」のもとになったアイディアが紹介された本です。
「KJ法」の具体的なやり方については、著者の『発想法』および『続・発想法』(ともに中公新書)の方が分かりやすいように思います。
ただし本書では、人類学者である著者が、人類の文明史の中で創造性が果たしてきた役割を考察するという、きわめてスケールの大きな議論が展開されており、著者の発想法の背景となった思想を知ることができます。
『知的生産の技術』(岩波新書)の梅棹忠夫も人類学者で、しかも本書の著者と同じく今西錦司の高弟でしたが、こうした発想法や知的生産についての工夫が、フィールド・ワークの実践の中から生まれてきたというだけでなく、今西自然学・人類学の広大な視野のもとで育まれてきたことにも、興味をかき立てられます。
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