第二の敗戦期: これからの日本をどうよむか

著者 :
  • 春秋社
4.60
  • (3)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 28
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393332849

作品紹介・あらすじ

日・中・米の政治的関係性から、言語コミュニケーション論、戦後の葛藤から、現代のグローバリズムと貧困問題まで。多様なテーマに対し、縦横無尽に紡ぎ出される言葉をどう読み解くか。"これから"を考えるヒント。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 吉本隆明 著「第二の敗戦期」、2012.10発行。二・二六事件の日常:娘を売り飛ばして農閑期をしのがざるをえないといった国内の貧困状況。小6だった著者は反乱軍を支援する気持ちだったと。昭和維新の歌の世界ですね。~権門上に驕れども国を憂うる誠なく 財閥富を誇れども社稷を想う心なし~。小泉純一郎氏の「派遣」に便乗した大企業、姑息なことはやめて、経営者も労働者も心を一つにする日本の文化を大事にして欲しいと思います。

  • 読み易い書き方を、晩年の吉本は努めているがこれはその代表作と言えるだろう。しかし、内容は既刊の吉本思想をシッカリ把握しておかないと、誤読するだろう。あるいは古い話だという断定に陥るだろう。この思想の系譜に世界が追いついてきたが、逆に日本は薄っぺらなプラグラチズムばかりだ。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1924年、東京・月島生まれ。詩人、文芸批評家、思想家。東京工業大学工学部電気化学科卒業後、工場に勤務しながら詩作や評論活動をつづける。日本の戦後思想に大きな影響を与え「戦後思想界の巨人」と呼ばれる。著書多数。2012年3月16日逝去。

「2023年 『吉本隆明全集33 1999-2001』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉本隆明の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×