やわらかな言葉と体のレッスン

著者 :
  • 春秋社
3.91
  • (9)
  • (4)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 168
感想 : 9
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784393373279

作品紹介・あらすじ

生きるために必要な「知性」にはどのように出会ったらよいのだろうか。
寒い冬を乗り越え、桜のつぼみがうっすらピンク色に染まり、ちらほらと咲き始めたのを見た瞬間に「!」と感じる、「からだ」とは何か。
本書では、圧倒的多数の著名人にインタビューを行い、人と人としてぶつかり合った著者が、ありふれた日常にある「からだ」と「世界」へ問いかけ続ける方法を描き出す、新しい身体論。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 目の前のことに体から発せられる気持ちと言葉で向き合うことの大切さに気付かされた。自立は他社への依存や特定の考えへの固着というありもしない幻想への寄りきりからは生まれない。広島、長崎で二重被爆した山口さんは、過去を語るだけでなく、今を生きていた。ユマニチュードはフランス語で人間らしさ。自分と相手は違う。変えるではなく、いまこの瞬間のあなたに注目するのが大事。違いを認めることから愛は成り立つ。

  • ぜひ、読んでほしい。最高にいい。

  • 今回の本箱の中でもっとも面白かった本。
    禅とも通じる。
    なぜ人は他罰をするのか?知識、情報、概念、経験、体験により正しいと判断したいものだが、それは過去のものであり、「いま・ここ」にいる自分の言葉になっていない。
    「自己の正義にこだわるな」とセレンディピティ!

  • 帯裏
    この本では言葉やそれを用いたコミュニケーションについて、頭だけであれこれと考えるのではなく、体から考えていきます。ですから、カルチャーセンターやハウツー本で紹介されているような誰でもすぐに書けるようになるテクニック、相手の気持ちを掴むインタビュー術、うまい話し方といったノウハウを披露するつもりはありません。むしろ「書く・聞く・話すとは、人間にとってどういう体験なのか?」「コミュニケーションとは何なのか?」といったことについて、考えながら書いていきます。私がインタビューで焦点を合わせているのは、相手の話を通じて見えてくる、その「人」です。相手の話していることを通じて、その人の核心部分へ集注する。さて、それにはどんな感覚が必要になるでしょうか・・・
    -本文より

  • 361.4

  • おもしろい!

  • この本は言葉に出来ない色々な「何か」を身体を通じて考えみるという中身。しかし言葉に出来ない部分を言葉にしようとしているので読んでいて非常にもどかしい。なんとなく言葉に出来ないものを無理やり言葉にしようとしてあがいている感じが本全体を通じて伝わる。なるほどと思える部分はあるけど私個人としては著者の「言葉にしようとしている言葉」はいまいち伝わらなかった。

全9件中 1 - 9件を表示

著者プロフィール

1970年神戸市生まれ。インタビュアー&ライター。政財界人やアスリート、アーティストなど約1000人に取材し、その経験と様々な武術を稽古した 体験をもとに身体論を展開している。
主な著書に『さよなら、男社会』(亜紀書房)、『異聞風土記 1975-2017』『親指が行方不明』(以上、晶文社)、『モヤモヤの正体』(ミシマ社)、『脇道にそれる』(春秋社)など。

「2022年 『つながり過ぎないでいい』 で使われていた紹介文から引用しています。」

尹雄大の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×