- Amazon.co.jp ・本 (191ページ)
- / ISBN・EAN: 9784394301011
感想・レビュー・書評
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主観の危機、が裏テーマだと思う
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「陰獣」、なんだこれ、自分を悪役のモデルにして遊んでる( ´ ▽ ` )ノ。
自作を徹底的におちょくって、楽しい作品だね( ´ ▽ ` )ノ。
オチは正直、途中で読めちゃうけど、作者もそれを予期してか、最後は何だか曖昧な結末にしてるねえ( ´ ▽ ` )ノ。
泥棒の話もそうだけど( ´ ▽ ` )ノ。
乱歩=エログロ、猟奇という社会的印象が強いけど、昨今の小説と比べて直截的な描写がものすごく少ないから、それほどショッキングではないね( ´ ▽ ` )ノ。
文章がとにかく読みやすい( ´ ▽ ` )ノ。
タイトルは今的な感覚からしても秀逸( ´ ▽ ` )ノ。
スワッピングの話は、今ならむしろ、ああいう展開だからこそ主人公らは興奮して、さらなる倒錯ワールドに没入する……という話になってたんだろうね( ´ ▽ ` )ノ。
ホビットの話は……これは、今では絶対に書けないね……(´ェ`)ン-………。
しかしこのシリーズ、奥付見ると20年くらい前の版だけど、やたら古臭い体裁だね(゚д゚)!。初版でも30年前。何か、昭和30~40年代ころの本みたいだ( ´ ▽ ` )ノ。
2016/03/28 -
'96.9読了。
傑作の表題作の他、
⚫盗難
⚫踊る一寸法師
⚫覆面の舞踊者
収録。 -
長編「陰獣」、短編「盗難」「踊る一寸法師」「覆面の舞踊者」を収録。「陰獣」は推理小説。
いつかは読破したかった乱歩作品だが、最近 [2015年8月]、機が熟した気がして、片端から読んでいる。春陽堂の江戸川乱歩文庫を選んだのは、ひとえに表紙の多賀新による銅版画に惹かれたため。乱歩作品の雰囲気と良く合っている。 -
どんでん返しがめちゃめちゃ好き
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「陰獣」は「孤島の鬼」とほぼ同時期に書かれているが、随分印象が違う。
江戸川乱歩らしい作品だと思った。
「陰獣」:どんでん返しがいっぱい。
「盗難」:こちらもどんでん返し。
「踊る一寸法師」:ちょいグロ。
「覆面の舞踏者」:ちょいエロ。 -
陰獣はいい。二転三転して話を転がして人を惹き付けるのは悪くない。ただ転がしたあとの最終ゴールが恋て…分かるけど、良くできた話だけど軽いなぁ…
陰獣関係ないけど、イニシエーションラブがスゴかったのは最後の転がしで、自分の中の女性観をガラッとかえる。そういう意味で、マダムバタフライもそうなんだけど、推理もの、サスペンスは読み手の価値観を揺さぶる効果的な方法。
あとの3つは論外。ただちょっと書いてみたかっただけ。個人的には嫌いじゃないエグさを持っているだけに、教科書的な書き方におさまっているのが残念。 -
大人になったから楽しめる乱歩。
淫靡だ。