黒蜥蜴,湖畔亭事件 新装 (江戸川乱歩文庫)

著者 :
  • 春陽堂書店
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感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784394301202

感想・レビュー・書評

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  • 黒蜥蜴が人間椅子のトリックを使うとは…。というか黒蜥蜴って明智小五郎シリーズだったんだ…。三島由紀夫のイメージしかあらず。誠に申し訳ない。湖畔邸事件はまあ、江戸川乱歩だなぁと。レンズの発想からもう江戸川乱歩感が。でも最後の河野の告白にはびっくりした。まさか長吉が殺されていないなんて。やっぱり凄い。私的には有名な黒蜥蜴よりも湖畔邸事件の方が好きだった。

  • 春陽堂から大正時代に刊行された江戸川乱歩短編集を文庫で復刊したものです。本短編集には、"黒蜥蜴(1934)""湖畔亭事件(1926)"の2篇を収録。三島由紀夫による戯曲が有名な"黒蜥蜴"は、ロマンスあり、アクションありの冒険活劇のような作品です。エログロは控えめなので色々な人にオススメしやすい。舞台や映画になるのも納得です。乱歩自身の作品をトリックに使うパロディも面白いです。"湖畔亭~"は、覗き趣味を物語の端緒にしているのは乱歩らしいですが、ラストのオチに笑いました。

  • 長編「黒蜥蜴」と「湖畔亭事件」を収録。

  • 表題作、謎が謎を呼び、危機が危機を招く! 美女が乱舞し英雄が跳梁する! 巻を措く能わず、痛快な大冒険活劇( ´ ▽ ` )ノ。
    リアリティゼロ、作者が煽りに煽りまくる、今はまず見られない「講談本」だね( ´ ▽ ` )ノ。
    こういうの、むしろ新鮮かも( ´ ▽ ` )ノ。
    囚われの富豪令嬢、なんかどう書かれてもブスにしか思えないのが面白かった( ´ ▽ ` )ノ。
    敵も見方も変装の名人ばかり( ´ ▽ ` )ノ。
    逆に言えば、誰も彼もぼんやりさんばかり( ´ ▽ ` )ノ。

    湖畔亭の方は本格推理だけど……これ、黒蜥蜴とカップリングしちゃダメな作品だったよね……(´ェ`)ン-…。
    ある意味ネタバレ。黒蜥蜴と違って☓☓役が☓☓☓☓☓じゃないから、犯人がすぐ☓☓だと分かっちゃう……(´ェ`)ン-…。
    そういうところ、ちゃんと考えて編集して欲しかったなあ……(´ェ`)ン-…。

    2016/04/12

  • 黒蜥蜴
    最後が美しい。でも、明智先生には素敵な細君がいるから。

    湖畔亭事件
    まさかの展開。のぞきメガネは少しドキドキする。

  • 体力いった。
    三輪さんの舞台を観にいってみたいものです。

  • 黒蜥蜴…今度は映像で観てみたい
    湖畔亭事件…大オチだけ意味をはっきりと掴みきれなかった。なんとなく、漠然とこういうことかなあとは思ったけど…

  • 江戸川乱歩で始めて長編(?)読みました。

    読み応えが凄いですよね。
    飽きずにかつ一気に集中して読めるのは
    ストーリー、キャラクター共に
    素晴らしいからだと思います。

    自分的には湖畔亭事件の方が好きでした。
    映像にしたら面白そうだなと
    読み終わってしみじみ思いました。

  • 久しぶりの乱歩。懐かしい講談調。火夫の松公が哀れ。明智、酷すぎないか?
    美輪さんの舞台とどう違うのかな。一度観てみたい。

  • 人間椅子を読んでからにして良かった。
    説明文のテンション(!の多用)に萎える。
    黒蜥蜴はおふたりとも自己顕示欲強すぎじゃないだろうか。
    これがどう耽美になるのか三島版と比べてみたい。

    私が読んだのは「黒蜥蜴・他一篇」のタイトルだった。

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著者プロフィール

1894(明治27)—1965(昭和40)。三重県名張町出身。本名は平井太郎。
大正から昭和にかけて活躍。主に推理小説を得意とし、日本の探偵小説界に多大な影響を与えた。
あの有名な怪人二十面相や明智小五郎も乱歩が生みだしたキャラクターである。
主な小説に『陰獣』『押絵と旅する男』、評論に『幻影城』などがある。

「2023年 『江戸川乱歩 大活字本シリーズ 全巻セット』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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