まちを再生する99のアイデア: 商店街活性化から震災復興まで

制作 : 柴崎 恭秀  ソフトユニオン 
  • 彰国社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784395029013

作品紹介・あらすじ

まちは生もの、生きている。料理次第でいかようにも変化する。日々の生活があって、仕事があって、リズムがある。レシピは組み合わせ自由、新たな発想もそこから生まれる。まずははじめの第一歩。

感想・レビュー・書評

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  • 商店街を中心に、建築家や照明のプロが街の活性化や防災の観点からアイデアを発信。読み物としてはとても面白く興味深いが、あくまで建築家目線であり、商いをする人が実際に取り入れるには、やや距離を感じる内容なのでは。コストを意識していることは節々で伝わるものの、セットバックして広場を作るなど、街の賑わいのために自分の店を縮小することはなかなかできることではないだろう。写真等を使った実際の成功事例や具体的な効果があると、アイデアが実現につながるのではと感じた。

    ■参考になったアイデア
    ・ホワイトノイズやピンクノイズ(1/fゆらぎを持つノイズ)で居心地の良い空間を 滝の音など、水の音は人の70%を占める水と同調し、リラックス効果があるそう
    ・歩車共存 人と車の距離を近くするために 蛇行する歩車道やシケイン(道路が急に狭くなっているところ)をつくり、車のスピードを落とす。ガードレールで完全に人と車を分けるのではなく、スピードを制限した上で縁石などで緩やかに分ける
    ・照明 あかりの重心を下げる(落ち着いた印象に)
    ・まちに統一感を持たせるには→軒の高さを揃える、明かりの種類を揃える
    ・境を曖昧にする(家はブロック塀で囲うのではなく、植栽やベンチを配置。飲食店同士のドアを開け放ち、横丁のような空間を作る。路地状空間を作りネットワーク化する。パーゴラ(半分屋根)の設置)
    ・商店街を株式会社化(株式会社いろどり→徳島県のツマ作りの街)
    ・土蔵の免震の技術、先人の知恵 東日本大震災の時、多くの土蔵の瓦が落ち、土壁が崩れた。崩れた土蔵は骨組みがしっかりしていても取り壊された。しかしこれは昔からの免震構造。瓦を落として頭を軽くし、地震力を土壁で吸収して壁を落とし、骨組みだけの軟構造となって地震をやり過ごすものだった

  • 請求記号・518.8/Sh
    資料ID・100060528

  • 実用書というか、大学のゼミ室にて浮かんだアイデアを、99個に分類して、本にしたもの?
    若干投げやりで、無責任な感性と、押し付けが際立ってるように思えた。
    たぶん、いままちづくりの渦中にいるひとたちには、コペルニクス的な、その手があった!っていうものかと思う。
    ぼくが読みたかったのは、まちづくりって、こうありたい、こうであるべき、という思想のところ。
    この本は、思想や戦略をぶっ飛ばして、戦術のさらに小さい単位のことが書かれている。

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