- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396112301
作品紹介・あらすじ
一八六七年一月、渋沢は、将軍・慶喜の弟、徳川昭武を公使とする遣欧使節団に随行を命じられ、欧州巡歴の旅に出発した。かの地で彼は何を見聞きし、何を感じたのか。それは、新生日本の建設に、どう生かされたのか。
感想・レビュー・書評
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■一橋大学所在情報(HERMES-catalogへのリンク)
【書籍】
https://opac.lib.hit-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/1000936391
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幕府の立場でのヨーロッパ渡航ながら金融と株式会社の本質を見抜き、それを明治の日本でしっかり実現させた渋沢の実行力を、本書では論語の思想と絡めてきれいにまとめられており、とても読み易かった。
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"国の代表として、徳川慶喜の弟昭武氏を公使とする遣欧使節団の随行を命じられ、欧州の旅に出かける。
現地で資金調達もしつつ、日本国内でも明治維新へと進む中、使節団の維持にも苦労があったことがよくわかる。
この経験が銀行業務を営むにあたり役に立っている。" -
新書文庫
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27、28歳の若き渋沢栄一の欧州パリ体験と、その前後をキャッチーに描く。様々な資料を駆使して、わかりやすく読みやすく、読了感は爽やかな風が吹き抜けるようでした。
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日本資本主義の父、渋沢栄一の青年時代における欧州留学を追った本。500以上の企業を起業した日本の偉人が、人生で一番影響を受けたという青年期の欧州留学を、渋沢栄一の当時の日記を基に紐解いていく。
まず何よりも衝撃を受けたのが、渋沢栄一の使う日本語の美しさ(難しさ。笑)、漢字を辞書で調べるのは久々の経験だった。
また、渋沢栄一が如何に「論語」を尊び、人生の軸にしていたか、ということは恥ずかしながら初耳だった。
論語の勉強を始めよう。何故か自分の決意表明になってしまった。笑 -
伊藤博文に続き渋沢栄一の青年自体にフォーカスを当てた新書。渋沢栄一というと「帝都物語」のイメージしかないのだけどw、33歳で大蔵省を辞めて民業に転身、以来500社以上の会社を興した偉人というのは言うまでもない。その背景には1年半に及んだ欧州滞在の体験(金融システムと株式会社。その事業を官ではなく民が主体となって行う)が大きかったという話。さらには「論語」の影響が大きかったという話。
リーマンショック以降の資本主義には「論語」的な倫理観、規範を持つ渋沢栄一の思想(「経済道徳合一説」)が見直されるべきではと主張されている。 -
かなり中身の濃い人生を送った渋沢さんですが、何より欧州での留学が一番の実りであったとご本人も自負していらっしゃいます。
その留学時代に重点を置いた本で、簡潔に分かりやすく書いてるので、読みやすい!
新しい出会いと発見が『日本資本主義の父』といわれるまでに成長を遂げるのですね!
渋沢さんは本当に苦労してるよ!色々あっち行ったりこっち行ったり…
でも、それだけ優秀で、色んなところから引っ張りだこってことだもんね…
できる男はツライね!!ww
一本芯の通った生き方が本当にかっこいい!!! -
今や、日本を代表する企業をいくつも創業した、この人もやはり●●●の人ですね。多くの偉人(企業系)に共通する要素かなと思います。
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渋沢栄一という人物自体の知識がない私です。
すごい人だったんだなぁといまさらながら知った次第です。
同じものをみても、感じること、吸収することが人によって違います。
また、学んだ事を自分の行動に反映できるかどうかも能力です。
このレビューの稚拙さも、また自分の能力のなさを現してしまいます。
渋沢栄一はその欧州体験にていかに見る目、学ぶ目を持っていたかが書かれていると感じました。