- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396203009
感想・レビュー・書評
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1989年発行、祥伝社のノン・ノベル。ホラーというか狂気というか。狂気があるからホラーになる面も確かにあるのだろう。とはいえ謎となる点が最後に次々と繋がっていく点は驚きがある。最後は父親は死ななければならないだろう、それ以外の決着はないのだろうな。
あとがき:「あとがき」(1989年夏)綾辻行人、詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「囁きシリーズ」第2作。大学生の拓也は10年振りに訪れた別荘で隣家の円城寺実矢、麻堵の美少年の兄弟と出会う、兄弟は森で「あっちゃん」とよく遊ぶと言うが·····。円城寺家では不可解な事件が起きる。円城寺家にある秘密·····、「あっちゃん」とは·····。
拓也にははっきりしない10年前の記憶がある。「囁きシリーズ」では過去の記憶、はっきりしない記憶を「囁き」とし、伏線として張り巡らされている。無邪気な少年の自覚のない残虐性、前作では「緋色」が強く印象に残るが、今作は「暗闇」が迫る怖さだけでなく、哀しさ、切なさが強く残る。先が気になり一気に読める、ホラーチックなひと夏の物語。
★★★★✩ 4.0
「暗闇の囁き」
目次
プロローグ 7
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第0章 誘いの闇 10
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第1章 出会いの森 18
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第2章 戯れの時 34
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第3章 囁きの影 58
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第4章 災いの牙 81
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第5章 狂いの傾斜 104
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第6章 怯えの渦 139
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第7章 凍えの部屋 160
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第8章 祈りの朝 182
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エピローグ 231
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あとがき 234 -
1993/2/12購入
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久しぶりに綾辻作品。なるほど、ひとつのアナザーストーリーとして「殺人鬼」出てくるのか…。あれはトラウマになるほど怖くて私には読めない。
でもこの囁きシリーズは、私はやっぱ好きだなと思った。
典型的な、「隔離された」系のお話。 -
正直言って初読時の印象はあまり良くありませんでした。ミステリという感じでもないし、ホラーとも少し違うように思う・・・つまり中途半端な作品のように思えたんですね。今はそうは思わないんですが当時はそんなに心に残らなかったような気がします。
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囁きシリーズ2作め。姿のみえない「あっちゃん」という子どもをめぐって、いろいろ不可解な事件が起こる。10年前の伏線がうまいと思った。ラストはちょっと切ない・・・
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猟奇殺人の現場から帰ってきた息子を屋根裏部屋に閉じ込めてたら色々困った事になる話。
途中でなんとなく展開が読めてしまうが、まぁおもろい。
ものすごく重要な10年前の体験を、主人公が完全に忘れてて、事件の後半で思い出すっていうのはよく有るけど、実際ありえなくね? -
囁きシリーズで一番好き
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切ないストーリー。終わり方はやっぱり綾辻行人。