陽気なギャングが地球を回す: 長編サスペンス (ノン・ノベル 755)

著者 : 伊坂幸太郎

• 祥伝社 (2003年1月21日発売)

感想・レビュー・書評

[ゆーだいさんの感想 · 2022年9月6日]

めっちゃおもしろかった！

[さぬさんの感想 · 2022年2月5日]

当時、面白かった

[りんさんの感想 · 2021年7月28日]

　現実に存在してもおかしくないところに、妙にリアリティを感じながら読了。あー、そこに繋がるのねと確認しながら読む感じで、驚きは少なかったけど納得。成瀬さんがカッコいい！こんな銀行強盗たちになら遭遇してみたいものです。

[a25!さんの感想 · 2021年5月23日]

ちゃんと回収してくれる感じがおもしろかった。
先を読む成瀬、かっこいいね〜。


私は伊坂幸太郎のぶっ飛んだキャラクターと、
優しさと、心悲しさが好きなんだけど
心悲しさあまりなく少し物足りなさを感じてしまった。

[mmitomi666さんの感想 · 2021年3月14日]

相変わらず外れのない伊坂幸太郎の作品。著作順的には３番目？

相手の嘘を確実に見抜ける冷静な成瀬、
ウソだかホントだかわからないがとめどなく演説し続ける能力（？）を持つ響野、
動物＞人間で天才的なスリの才能を持つ久遠、
正確な体内時計を持ち、常に秒数をカウント出来る雪子。
この４人は「人を傷付けない」をモットーに、百発百中で鮮やかな銀行強盗を繰り広げる。
今回も、全く問題なく銀行強盗を終え、手にした４千万を山分けするはずだったのだが。。。

この小説の面白さは、この４人とその周囲の登場人物の軽快な会話によって作られている。
とりわけ響野のセリフは声を出して笑ってしまうぐらいである。
冷静沈着で、常に３〜４手先を行く成瀬と、目の前の面白そうなものに乗っかって演説を繰り広げる響野の会話は、
最高の掛け合い漫才のようだ。
そしてそこに乗っかる久遠。軽く醒めた目で会話を聞く雪子。
響野の出まかせ（？）に絶妙のツッコミを入れる響野の妻・祥子。
伊坂幸太郎のキャラ作りは抜群に上手いと感じずにはいられない。

会話も文体もテンポ良く、心から楽しんで読める一冊。
個人的には響野のキャラがツボに入った。アレだけ１つの事に対して適当な演説を述べられる人物はそういない。
伊坂作品の中でも１、２を争う良作。

[本真紀 さんの感想 · 2019年12月19日]

これぞ、まさに「エンターテイナー」でふ。
１冊の本が、１つの劇場と化しますでふ。
一気読みでふ。楽しい作品。

[クローバーさんの感想 · 2013年7月9日]

市役所勤務の勤務で、ウソを見抜く名人のリーダー成瀬。
喫茶店の店主で、演説好きな響野。
天才スリの２０歳の青年、久遠。
紅一点は、精密な体内時計をもつシングルマザーの雪子。
それぞれの能力をいかして、銀行強盗を成功させていくが、
思わぬ誤算からトラブルに巻き込まれていく・・・

はじめに裏表紙のあらすじを読んだ時には、
「ウソを見抜く」とか、「演説好き」が、
どうして銀行強盗可能なのかな？？って思ってましたが、
もっと能力高い人たちでした。

リーダー成瀬の先の先を読む力には脱帽！
何事にも動じないところも良かったかな。
響野と久遠のおしゃべりも面白かったです。
体内時計を持つだけじゃなく、それを生かして運転できるっていう雪子も、
ステキでした。

銀行強盗という犯罪を、こんなに軽く楽しく読んでしまっていいのでしょうか？

いろいろ伏線がありますが、最後きっちりと終わらせてくれるので、
スッキリしました。


映画化もされてるので、観てみたいと思います。

[motchmama09さんの感想 · 2013年5月24日]

タイトル通り、陽気なギャングのお話だった。
　銀行強盗をする4人組が個性的で面白い。リーダーの成瀬は、味方だったら最強だが、敵に回すと怖い人だ。

[nori-blueさんの感想 · 2013年2月26日]

ひとりひとりのキャラクター設定が面白くて好きな作品です。
それぞれの特殊能力を生かしす。
んーー面白いです。

[igaharuさんの感想 · 2012年11月16日]

ずっと気になっていた本。伊坂作品をこんなに好きになる前から表紙や映画化で気になっていた。でも今まで読まないでいた。なんでだろう？こんなに面白いの早く読んでおけば良かった。
伊坂作品を読んでいるとつい自分も仲間になった気になってしまう。読み終わると寂しくなる。みんなと会えないな、今どうしてるかなって。早々に続編読もう！

著者プロフィール

1971年千葉県生まれ。東北大学法学部卒業。2000年『オーデュボンの祈り』で、「新潮ミステリー倶楽部賞」を受賞し、デビューする。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で、「吉川英治文学新人賞」、短編『死神の精度』で、「日本推理作家協会賞」短編部門を受賞。08年『ゴールデンスランバー』で、「本屋大賞」「山本周五郎賞」のW受賞を果たす。その他著書に、『グラスホッパー』『マリアビートル』『AX アックス』『重力ピエロ』『フーガはユーガ』『クジラアタマの王様』『逆ソクラテス』『ペッパーズ・ゴースト』『777 トリプルセブン』等がある。