水冥き愁いの街: 死都ヴェネツィア 龍の黙示録 (ノン・ノベル 814)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 106
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (449ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396208141

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ第6弾。ここからイタリア編。

    ヴァティカンに拘束されたセバスティアーノを助けるため、一行はヴェネツィアへ。ついにヴァティカンとの直接対決が始まる。

    これまでの邪教の神とか異端とか怪しげな敵と違って、まともな相手かと思いきや、そこは篠田さん。
    超能力をもつ修道女の作り出す“夢”に閉じ込められ、今回も妖しく幻想的な世界が広がる。

    そして龍とセバスティアーノと透子の三角関係。2人が想いを口にしたことで、こちらも直接的になってきた。秘かに嫉妬して素っ気ない態度をとるとか、どんどん人間くさくなっていく龍が面白い。

    物語はこの後トリノ、ローマへ続くらしい。 ヴァティカンとの闘いの行方と、透子をめぐる恋の行方と、ますます楽しみになってきた。

  • 「水冥き愁いの街―死都ヴェネツィア」龍の黙示録シリーズ。ヴァチカンへと帰る修道士、そして龍に魔の手が。
    http://youyou-bookmovie.blog.so-net.ne.jp/2016-01-08

  • 物語はイタリア編に突入。不死の吸血鬼である龍を屠るためにヴァチカンが動き出す。
    個人的にはヴァチカンとの戦いの趨勢よりも、龍と透子の恋愛模様の方が気になるところです。

  •  龍の黙示録シリーズ。

     ちなみにこれは、3部作の1作目です。このあと、トリノ、ローマと続くそうな。で、しっかり続きますよ、言い換えれば、完結してないので、そういうのは嫌って方はローマ編が出てから読みましょう。

     前々作でヴァチカンを裏切って龍サイドについた神父が、ヴァチカンに戻り、それを奪還するべくイタリアに渡った3人。ヴェネチアに住んでいるヴァンピルや、ヴァチカンの手のものや、色々入り乱れて忙しい。その間に、龍とトウコと神父の三角関係もあるので、盛りだくさんといえばよいのか。
     動きがある分、トウコやライルが活躍する分、前作より読みやすいというか、面白かった。
     でも、神父のね、性格が…。まぁ、悩むキャラなんだろうけど…。

     ま、そんなこんなで、毎度「次は文庫になってから買う」と思うのに、買ってしまう龍シリーズ。
     そして、トリノ、ローマと多分、買ってしまうんだろうなぁ。やれやれ。

  • 筆者の言葉の欄で、「渾身の作」とあるだけあって、もう読む手も頭も止まらない作品でした!
    予想できない展開と、その速さ!さらに今回は主役から脇役までの内面が、細かく描写され、当人達の関係も変化…ここまでが長かった…。

    イタリアに実際行って観てきたので、ヴァチカンとかに対して色々妄想しちゃいます(笑)

    次作が来年になると言うのが待ちきれない!

  • イタリア三部作の2作目(だったと思う)。超絶男前に、(ヴェネツィアの)銀座のど真ん中でプロポーズされてみたくはありませんが、強まってくる恋愛模様が微妙に楽しい。シリーズ中、一番の男前は間違いなく透子さんだと思いますが、一番のタラシは絶対に龍だと信じて疑わない。
    イエスの血を得て、二千年を生きる龍と透子が最終的にどんな道を選ぶのか、楽しみです。...実のところ、極東の島国からヴァチカンに大喧嘩売ってる話だけども。

  • 最近、めっきりこのシリーズばかり読んでます。笑

    一冊が長いので読むのに悪戦苦闘してしまっているわけですが、、、

    この本から龍とセバスティアーノと透子の恋物語が入り込んでいます。
    宗教的な話と言うか内容の濃さと言った感じが少し抜けてきているのが残念。。。

    このまま恋愛要素が肥大してしまうとちょっと残念だなぁ〜とテンション↓
    やっぱり宗教とか文化とか人と人意外といった濃密な哲学的な話とかそういう話が好きだったんで、ちょっとこの先が気になるけど不安。。。

  • 舞台はヴェネチアらしく美少年も登場
    透子さんは相変わらず男前でほれぼれしちゃいます

  • 「龍の黙示録」シリーズ。敵をバッサバッサ倒すというよりは、なんだか恋愛色が強くなってきましたね。

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著者プロフィール

東京都生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。1991年、ミステリ作家としてのデビュー作『琥珀の城の殺人』が第二回鮎川哲也賞の最終候補となる。著書に、『建築探偵桜井京介の事件簿』『龍の黙示録』『黎明の書』『レディ・ヴィクトリア』『イヴルズ・ゲート』シリーズなどがある。

「2022年 『レディ・ヴィクトリア完全版1〜セイレーンは翼を連ねて飛ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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