ダークゾーン (ノン・ノベル 898)

著者 :
  • 祥伝社
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本棚登録 : 281
感想 : 27
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  • Amazon.co.jp ・本 (489ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396208981

感想・レビュー・書評

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  • 異界で繰り広げられるバトルでは、心理戦に始終ハラハラしたのですが、合間に挿入される現実でのエピソードが不穏な終末を予感させ、ラストはその予感通りの後味の悪い物語でした。

    勝負師の熾烈な性に、果ては人間の貪婪な欲望に悪酔いしそうになります。

  • 将棋をテーマにした殺し合い。登場人物は様々なモンスターに変貌し、頭脳戦を繰り広げる。シンクロする現実世界が切ない作品。

  • 設定はすごい好きやねんけど、
    最後の終わり方が少し物足りなかったのが残念★

  • 格闘シーン、策略に引き込まれる。西尾維新の戯言シリーズの楽しさも思い出した。ドイツゲームでは、ラベンスバーガーの「キングアーサー」的魅力あり。漫画ではベルセルクか?!

  • ゲーム要素が強いので、イメージする力が必要かも。
    マス目の考え方とか、実際に戦略ゲームしたことなければ
    ちょっとイメージしづらい。。
    7番勝負にはいろいろアイディアもあったが、
    長く感じた。

  • 2012/09/04読了。好きな作家さんなので文庫化を待たず、ノベルズ版買ってしまいました。期待を裏切らない面白さで一気読みでした。
    出だしから異次元ワールドで、いきなり"一つ目"とか"火蜥蜴"とか出てきて、なんじゃこりゃ?と思いましたが、読み始めて20分くらいでどっぷりハマってしまいました。

    ダークゾーンで繰り広げられるのは、相手の王将を倒したら勝ちという将棋やチェスのようなルールで赤軍と青軍が戦う七番勝負。チーム編成は6人の歩兵、6人のディフェンダー、特殊能力がある5人の役駒、そして王将。戦いの舞台は軍艦島。
    主人公は赤の王将、現実世界では将棋のプロを目指している大学生。青の王将は、現実世界での主人公と同じく将棋の三段リーグに所属するライバル。

    小説を読んでいくと、ダークゾーンでの勝負が一回終わるごとに、現実世界での短いエピソードが挿しこまれてきます。最初はダークゾーンの戦いのほうに夢中になって読んでいるので、現実世界の部分は退屈だなぁと思ってたんですが、後半になると、現実世界とダークゾーンとの関係が少しずつ見えてきます。

    どっぷりハマったポイントはダークゾーンの世界観と、王将とるかとられるかの緊張感でした。駒の能力設定であったり、一定ポイントに達すると昇格してパワーアップ(将棋で歩が金に成るような)だったり、戦いのルールがまず面白い。それぞれの駒は、妖怪とか化物みたいな外見になっていて、文字から映像を思い描くには非常に想像力が必要でした。というかぼんやりとしか想像できてません。映像化されたらいいのに!
    軍艦島にも行ってみたくなりました。軍艦島の実物を見てからもう一度読んだら、より楽しめそうです。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。京都大学卒。96年『十三番目の人格-ISOLA-』でデビュー。翌年『黒い家』で日本ホラー小説大賞を受賞、ベストセラーとなる。05年『硝子のハンマー』で日本推理作家協会賞、08年『新世界より』で日本SF大賞、10年『悪の教典』で山田風太郎賞を受賞。

「2023年 『梅雨物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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