- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396315290
感想・レビュー・書評
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衝撃的な内容です。
秋田の国際教養大学(公立大学法人)の取り組みを紹介。
少なくとも現時点の日本において、差別化の塊のような大学です。
1.授業はすべて英五
2.少人数教育(1クラス15名程度)
3.在学中に1年間の海外留学を義務化
4.新入生は、外国人留学生とともに1年間の寮生活
5.専任教員の半数以上が外国人
6.厳格な卒業要件
7.24時間365日開館の図書館
国際教養大学が日本のスタンダードになる日が、近いうちに来てくれるといいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自ら課題を発見し、解決するためには広く深い教養が必要なのだと再認識させられました。
学ばない人は自分から視野を狭くしにいっている、そんな狭い視野から見たものだけで、自分のしたいことをしているのだと言っている人は勘違いをしているのだという主張には納得させられました。
この本の出版時期からかなり時間が経っているので、新しいコースができたようです。
国際教養大学の新たな挑戦も見ていきたいと思いました。 -
秋田に設立された国内初の公立大学法人の設立と運営の話し。英語英語英語、そんな世の中かねぇ~!胃が痛くなってきた。
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日本にある大学の問題や矛盾に立ち向かうパワーに脱帽。自分の大学生時代を振り返った時に、恥ずかしくなることが最近多々ある。今からでも遅くはないと思い、日々学び続けようと思った。
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確かに周りには何も無いが、その分勉強に集中できる。
真の理解には比較も含まれうる -
この大学で聴講した事があるが、確かに学生の英語力は高かった。リベラルアーツに力を入れてるため、高校の延長といったイメージか。ただ、英語で学んでいる分、相当の英語力が無ければ、母国語で学ぶよりも明らかにスピードが落ちる。それでも、これまでの日本には無い新たな、本当の意味でのグローバル大学ではないか。入学、卒業が共に難しく、GPAによる退学勧告がある点は、今の日本の大学に一番必要な部分ではないか。
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こんな大学に通って鍛えられていたら、今の自分はもっと違ってたんじゃないか。
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2004年開学の秋田県立の大学が、東大の入試偏差値を超えた!5大商社、三菱重、花王、キッコーマン、三井住友銀行、モルガンスタンレーその他、国内外の有名企業に多く内定を出し、企業がわざわざ秋田まで説明会に来るという!このような信じがたい大学がなぜ誕生したのか!東京外大学長を務めた著者の強烈なリーダーシップであることがこの本から良く理解できました。授業は全て英語、開学留学を義務化、留学生と一緒の寮生活、卒業の厳しさなどノウハウばかりが語られてきたように思いますが、英語で「コミュニケーションできる国際教養を備えた人を育てる」という明確な教育理念の結果であることを強調しています。著者が学生時代は中国に興味を持ったのに、外大では中国語しか教えられず、毛沢東という言葉さえ授業では出なかったという批判からかなりの個性的
な方であることを痛感しました。英語ができる便利人ではなく、幅広い教養というのはリベラルアーツを志向するわが大学にとっても同じ理念とは言え、学生(そして教員、職員)のレベルに差を感じます。新設大学で理念が明確に押し通せたことが可能にしたのでしょうね。 -
自分は大学時代にかなり遊んで暮らしていた。それはそれで楽しい思い出だが、あのときにもっとがむしゃらに勉強していればと悔やむこともある。こんな大学に入っていたらまた違った人生を送っているのかもしれない。もしかしたら、もっと遊びたかったと悔やんでいたかも。
まあ、モチベーションが高い人でなければ向かない大学でしょうね。もう若い頃には戻れないけど、まだまだ勉強し続け、今の人生をがんばって生きていこう。それにしても、24時間開館している図書館はうらやましい。