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赤い砂 (文春文庫)
- 伊岡瞬
- 文藝春秋 / 2020年11月10日発売
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後書きを読んで、著者の初期の作品だと知った。
今はタイムリーな内容だが、話の面白さでは今ひとつだと思った。
2021年1月7日
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健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方 (BuzzFeed Japan Book)
- 朽木誠一郎
- ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2018年3月25日発売
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「健康を食い物にするメディアたち ネット時代の医療情報との付き合い方」
医療デマは命にかかわる
例1.ガン放置理論・・・標準治療を否定する
例2.反ワクチン
つけ込まれる理由
・情報格差・・・医療についての情報には、医師などの専門家とそれ以外の人に大きな格差がある。悪意のある(ない人も多いと思うが)騙す人はこの格差につけ込んでデマを流す。騙されないようにするには知識が必要。
経済合理性が騙す人を生む
・売れるから作る。健康食品は健康になりたいという需要と、利益を見込めるから売るという供給で成り立っている。
経済合理性は医師に対しても働きうる
・転倒した子供がいたとして、頭を強く打った様子はないので、様子を見る判断をした時に、保護者が頭部CTを撮ってほしいと依頼した場合。撮影すれば被曝のリスクが僅かだがあるが、売上が上がるし、親からの要望という大義名分があるので、CTの撮影に踏み切ることは十分起こりうる。
ネット検索の弊害
・検索上位にデマ情報が並びえた。その最たる例がWELQ問題。WELQはSEO対策を駆使して自分たちのサイトを上位に表示させ、専門家でない人が書いた情報を流していた。しかも、記事の最後に当社は記事の正確性などに一切責任を負わないと書いていた。WELQには、記事広告の売上を伸ばすため、どれだけの人に読ませるかというノルマを課しており、正確な情報よりもより多くの人が目にするように不正確な情報が優先して掲載されていた。
・「がん」で検索すると、標準治療ではなく代替療法のサイトが1位に表示された時期があった。最近はgoogleアルゴリズムの改定があり、大学や公的機関の専門家が書いた信頼性が高く有益なサイトが上位を占めるようになっているが、完璧ではない。
既存メディアにも問題あり
・新聞やテレビの信頼性にも疑問がある場合がある。昨年、新聞に「医師の25%が抗癌剤治療に消極的」という見出しの記事が出たが、こういう強調の仕方は意外性をもたせたかっただけであり、読者に抗がん剤治療の不安を持たせる結果になるが、「医師の75%が抗癌剤治療に積極的」という見出しで書けば受け止め方はかなり変わるはず。しかも、「医師」と書かれていたうちの3割は薬剤師であった。
健康本の経済合理性 「売れるものを作る」
・出版社は売れそうな情報を売る。正しい情報は売れない。
たとえば、「健康になりたければ野菜を食べなさい」という本では売れない。「健康になりたければ野菜を食べるな」のほうが売れる。
・出版業界は不況にあえいでおり、比較的売上を得やすい健康本を出版したがる。ありきたりなタイトルだと手にとってもらえないので、どうしても過激なタイトルになってしまう。医師が書いているからと言って、正確であるとは限らない。多くの編集者は、その医師の主張がどのくらい正しいのかを判断できない。
医療情報の正確性の判断 5W2H(何を、誰が、どこで、いつ、なぜ、どのように、いくら・どのくらい)を使う
1.【何を】禁止ワードによるチェック 「すぐに」「らくに」「だけで」など、簡単に健康になれると謳うものは信じない。「最新」「最先端」もそのまま受け取ってはいけない。
新しい治療が優れているとは限らない。
2.【何を】エビデンスのピラミッドを理解する。
一番エビデンスが高いのは、メタアナリシスシステマティックレビュー、以下、ランダム化比較試験(RCT)、非ランダム化比較試験、コホート研究/ケース・コントロール研究、症例報告、論説・専門家の意見や考え、動物を使った研究、in vitroの研究の順。
3.【何を】因果関係なのか、相関関係なのかを見極める。たとえば、メタボ検診を受けている人はそうでない人と比べて...
2018年5月20日
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患者の心がけ 早く治る人は何が違う? (光文社新書)
- 酒向正春
- 光文社 / 2018年2月15日発売
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医師の考え方を知ることができる点では良い本。ただ、医師向けに書いているような部分(クレーマー患者への対応など)も散見され、章によって読ませるターゲットがバラバラな感じがして読みにくい。
2018年4月20日
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石つぶて 警視庁 二課刑事の残したもの
- 清武英利
- 講談社 / 2017年7月26日発売
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WOWOWのドラマを見てから購入し、読了した。
ドラマはほぼ原作どおり(もちろんノンフィクション)で驚いた。本当にドラマチックな展開。
清武さんの文章力もあるんだと思う。
読売のドロドロも書いてほしい。
2018年1月4日
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食事のせいで、死なないために[病気別編]―もっとも危ない15の死因からあなたを守る、最強の栄養学
- マイケル・グレガー
- NHK出版 / 2017年8月25日発売
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心臓病、肺疾患、脳疾患、種々のガン、感染症、糖尿病、高血圧などの疾患と食事との関連について記載されている。文献は新しいものが多く、栄養学がかなり進歩し続けているのがわかる。
ただし、構成と結論はかなり恣意的である。どの疾患の章を読んでも、野菜や果物はメリット、肉、魚、卵など動物性蛋白質はデメリットしか書かれていない。サプリは効果はないので食事で摂取するようにと書かれている。どの章を読んでも同じようなことしか書いていないのでウンザリする。著者は極端な菜食主義者であり、動物性蛋白質のメリットについては無視しているとしか思えない。
ピロリ菌についての記載も不十分。日本とナイジェリアを比較し、ピロリ菌の感染率はナイジェリアのほうが高いのに、胃がんは圧倒的に日本のほうが多いというデータから日本で胃がんが蔓延している理由をピロリで説明できないと断言し、胃がんの原因は漬物などに含まれる化学物質だと推測している。日本人に感染している東アジア型のピロリ菌は他の国のピロリ菌よりも毒性が非常に強いため発がん率が高いというコンセンサスが得られている話はどこにも書かれていない。
2017年10月29日
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ハーバード×MBA×医師 働く人のための 最強の休息法
- 猪俣武範
- ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2017年8月26日発売
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戦略的睡眠
・疲労回復のためには、レム睡眠とノンレム睡眠をしっかりとる。
・6時間以下という睡眠不足と不眠は、いずれも高血圧、糖尿病発症のリスク因子である可能性が高い。
・睡眠が障害されると脳内でアミロイドβが増加し、それが沈着することでアルツハイマー病の発症が促進される可能性がある。
・午後3時までに6-30分の仮眠をとるとよい。浅く、短く。
・5分未満の短い睡眠でもすっきりした感覚を得ることができる。
・アルコールは入眠を早くする効果があるが、レム睡眠が短くなるため、睡眠のバランスが悪くなる。
・ブルーライトは、体内のメラトニンを減らす。
・5時間以下の短い睡眠と8時間以上の長すぎる睡眠は体重増加と関連。
・一晩の睡眠のわずか1時間半を失うだけで、昼間の注意力は約3分の1になってしまう。
・海外旅行中の運動も良質な睡眠に重要。
戦略的運動
・1日の運動量は90分程度でプラトーに達し、それ以上運動しても健康に影響はない。
・ウォーキングやいろいろな作業を運動ととらえるだけでBMIなどに好影響する。
・筋トレは死亡率低下につながる。
・ランニングを続けると、安静時の脈拍がゆっくりとなり、自律神経のバランスが整う。
・40歳を過ぎたら、ウォーキングで十分。
・38-39℃、15分の入浴で疲労回復。
・温水と冷水を交互に入浴する「交代浴」は血行が良くなるのでよい。
・1日2分、ハイパワーポーズをとるだけで、テストステロンが上昇し、コルチゾールが低下する。
・ウォーキングによる疲労の原因は、1.乳酸の蓄積 2.脱水 3.エネルギー不足 の3つ。
・乳酸の蓄積は、早すぎる歩行が原因となる。
戦略的食事
・間食には、アーモンドチョコレートがおすすめ。
2017年9月28日
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子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から
- ブレイディみかこ
- みすず書房 / 2017年4月17日発売
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託児所や学校は社会の縮図である。日本でイジメが問題になっているのは、自分とは違う立場、容姿、弱い生命力(障害など)などを持った他人を思いやることができないからだと思うが、その原因を作っているのは明らかに大人たちである。社会の排他主義的な思想はそのまま子どもたちに受け継がれてしまう。著者はインクルージョン教育について述べているが、著者の勤務していた「底辺」託児所には、様々な人種、障害のもった子供などがたくさんいて、よいインクルージョン教育の場になっているようだ。ただ、親たちの思想まで変えられているわけではないので、卒業後はどうなるのかと危惧する。
この本では、託児所内の人間模様が非常に面白く描かれていて飽きずに読み終えられたが、その大きな理由が、著者の深い洞察力と卓越した文章力だと感じる。以下の文章は特にそれを実感する。
「決断力。クリエイティヴィティ。ディベートする力。私が日本にいた20年前から現在まで日本人に欠けていると一般に言われている事柄はちっとも変わっていないように思えるのだが、こうした能力が欠如していることが本当に民族的特徴になっているとすれば、それは人間の脳が最も成長する年齢における環境や他者とのコミュニケーションのあり方に端を発していないだろうか。少なくとも英国の幼児教育システムは、言われたことを上手にやる天使の大量製造を目的にはしていない。」
2017年8月6日
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SOLO TIME (ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である
- 名越康文
- 夜間飛行 / 2017年6月12日発売
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以上、まとめ。
・すべての人は「群れ」の中で生きている。
・群れの中での自分の居場所を失わないように自分の体や心を消耗させてしまっている人が多い。
・群れの中での自己実現だけでは、人は虚しさから逃れることができない。
・人が才能を開花させるのは、群れからの評価を気にせずに自分だけの尺度で物事に取り組んでいるときである。
・感情の9割は怒り。怒りは集注欲求と深い関係にある。誰かに振り向いてほしいという感情は、振り向いてくれない相手への怒りとセット。
・自分の習慣を変えられる人は、習慣を変えるのが面倒で大変だということを知っている人。習慣を変えるには少しでも毎日続けることが大切。
・時には自分の居場所をあえて自分から捨てて少し勇気を出して新しい場所に立つことも大切。
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良いトレーニング、無駄なトレーニング 科学が教える新常識
- アレックス・ハッチンソン
- 草思社 / 2012年2月11日発売
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運動をするうえで、色んな情報が錯綜していてどれが正しいのかわからないということが多々あるが、その疑問に対してエビデンス(客観的なデータ)を示して答えようと試みた本。作者の主張が書かれているわけではなく、何も奇をてらったことを書こうとしたものではないので、当たり前のことしか書いていないと批判するのはピントがずれている。欠点はエビデンスのリファレンスがないこと。原本「Which Comes First, Cardio or Weights?: Fitness Myths, Training Truths, and Other Surprising Discoveries from the Science of Exercise」には詳細なリファレンスが付いている。リファレンスが欲しい人はKindleで英語版を買うとよい。
以下、参考になったこと
・短い時間の運動は、効果を出すために激しく行わなければいけない
・マシンでの運動は、安全かつ簡単に運動を行えるという点で初心者に適しているが、経験を積みながらフリーウェイトに移行することがベター
・ダイエットなど特別なカロリー制限をしていない限り、一般的なバランスの取れた食事をしていれば、運動によるタンパク質のニーズは満たされる。
・臀部の筋肉と深層部の腹筋は、体幹の安定とケガの予防の面でシックスパックと呼ばれる筋肉よりも重要。
・体調不良が首から上の症状(くしゃみ、鼻水、喉の痛み)なら運動しても良く、首から下の症状(発熱や筋肉痛や咳など)なら様子を見たほうがよい。(言及されていないが頭痛はだめだよね)
・個人的モチベーションと社会的モチベーションがうまく連動すると、50歳代を過ぎても高水準のトレーニングを維持できる。
・筋トレは骨の強化にも効果がある。
・身体的なパフォーマンスは、心肺機能や筋力などではなく、最終的には疲労感で決まるところが大きい。
2017年6月15日
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世界のトップエリートが絶対に妥協しない 小さな習慣
- キャロライン・L・アーノルド
- 大和書房 / 2015年1月24日発売
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達成しやすく、達成度を測りやすく、維持もしやすい目標を「マイクロ目標」と呼び、自動的に習慣化するように仕向ける。一度習慣がルーチン化すれば、それを突き崩すことは困難。
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相手の心をつかんで離さない10の法則
- カート・モーテンセン
- ディスカヴァー・トゥエンティワン / 2017年4月20日発売
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まとめ
プライドの高い人は自分のことをよく思っていない
自己肯定感の高い人は自分に自信を持って精神的に安定している
プライドと自己肯定感の違い
プライド 自己肯定感
・外的な安定 ・内的な安定
・不足感 ・充足感
・自分と他人を比較する ・自分と他人を比較しない
・所有物や地位に価値 ・自分に価値
・他人をこき下ろす ・他人を褒める
・誰が正しいかに拘る ・何が正しいかに拘る
一旦何かを決めると、人は「自分の決定は正しい」と自信を持つようになる。
約束すれば相手に責任感が生まれる。
自分の意志で決めたことだと実感させる・・・例)契約書の記入
私達の決定の90%までが感情に根ざしている。私たちは感情的に決めたことを論理的に正当化しようとする。
論理的に説得するための4つの根拠・・・証言、統計、比喩、実例
類似性の法則・・・自分に似ている人を好きになりやすい
考え方、価値観、外見、背景
人はみな、誰かに必要とされたいという欲求を生まれつき持っている。
2017年5月3日
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欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」 科学的事実が教える正しいがん・生活習慣病予防 (ブルーバックス)
- 奥田昌子
- 講談社 / 2016年12月14日発売
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メインタイトルとサブタイトルが本来は逆で、内容的には「科学的事実が教える正しいがん・生活習慣病予防ー欧米人とはこんなに違った日本人の「体質」」が正しいと思うが、見た目でインパクトがあるようにあえて逆にしたんだと思う。内容は新しい知見で驚くほど充実しているし、非常にわかりやすい著者渾身の1冊になっている。各章の最後のまとめがエッセンスになっているので、時間がない人はそれだけ読んでも役に立つ。私は当初は流し読みをする予定だったが、内容がいいので熟読してしまった。
以下、ためになった部分を抜粋。
・日本人のカルシウム摂取量は米国人の約半分だが、骨粗鬆症の発症率は米国白人のほうが2倍高い。これは遺伝的要因と食生活の違い(日本人は牛乳ではなく海藻、野菜、大豆、小魚からカルシウムを摂る)が影響している。
・日本人の4人に1人はカフェインを150mg摂取するだけで不安定な気持ちになる。
・日本人は炭水化物の摂取が減ると膵臓に負担がかかり、インスリンの分泌が減って糖尿病になりやすくなる。EPAとDHAの摂取は糖尿病の発症率が下がる。
・ナトリウムの摂取量を極端に減らすよりも、カリウムの摂取量を増やしたほうが降圧効果が得られる。日本人はカリウムの摂取量が少ないので2倍に増やす必要がある。
・厚生労働省はEPAとDHAが動脈硬化を防ぐだけではなく、糖尿病、乳がん、大腸がん、肝がん、認知症の一部などの発症率を下げる可能性があるとしてEPAとDHAあわせて1日1g摂取するように推奨している。
・大豆は女性の脳梗塞、心筋梗塞のリスクを下げるが、男性にはそのような効果は期待できない。
・日本人は動物性脂肪に含まれる飽和脂肪酸の摂取が多いと肥満、糖尿病、心筋梗塞のリスクが上がるが、少ないと脳出血や脳梗塞のリスクが上がる。
・日本人は十二指腸潰瘍になりやすい遺伝子を持つ人は胃がんになりにくい。
・牛肉などの赤肉を食べると胃がんや大腸がんのリスクが上がるが、抗酸化物質がそのリスクを下げる。
・大腸に悪玉菌がいると、脂肪を多く摂取したときに胆汁の分泌が増え、大腸がんが発生しやすくなる。脂肪は動物性でも植物性でも同じ。EPA,DHAは逆に大腸がんのリスクを下げる。
・食物繊維不足は大腸がんの原因の1つとされているが、大部分の日本人は大腸がんを予防できるだけの食物繊維を摂取できている。
・大豆製品に含まれるイソフラボンを十分に摂取すると、乳がんの発症率が3分の1になる。
・小児期の食生活が乳がんの発生に影響している。
・夜間勤務や不規則な生活は乳がんの発症率を上げる。
2017年4月2日
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クラウド時代の思考術―Googleが教えてくれないただひとつのこと―
- ウィリアム・パウンドストーン
- 青土社 / 2017年1月25日発売
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2017年3月26日
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毛の人類史 なぜ人には毛が必要なのか (ヒストリカル・スタディーズ18)
- カート・ステン
- 太田出版 / 2017年1月25日発売
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興味深かったこと
FGF5を除去したマウスは、毛周期の成長期が非常に長くなるので、FGF5が毛幹の長さを制御するブレーキの役割をなしている。
音のストレスはホルモンや神経を介して毛の成長を抑制するのに対し、外側からの直接の傷は毛の成長を刺激する。
毛幹の成り立ちは、映画が多くのコマで構成されているのに似ている。映画の一コマ一コマが長い物語の断片を映し出すように、毎日、毛幹の底に付加される細胞にはまさにその日の健康状態が記録されている。(中略)毛幹はひと月あたり1.3cmほどのペースで伸びるので、水銀が記録された’’コマ’’は魚を食べた3ヶ月後に皮膚表面から約2.5cm上の位置にある。
将来的な植毛法:毛包から幹細胞を取り出して毛乳頭細胞と組み合わせ、毛包の前駆細胞を形成し、患者の頭皮の適切な位置に移植できるよう、最後は植毛手術を担当する外科医(またはロボット)に戻せばよい。
将来的な発毛の薬物療法:正常な真皮細胞を望む部位の毛包になるように誘導する成長因子の構成を突き止め、これらの物質をナノ粒子を使って狙った部位にピンポイントで届ける。粒子表面にアンドロゲン分子を持っていれば、アンドロゲン受容体を持つ細胞にくっつく。
2017年3月20日
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友罪 (集英社文庫)
- 薬丸岳
- 集英社 / 2015年11月20日発売
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この著者らしい後味の悪い小説。
人によってだいぶ意見が分かれる問題を提起する。今の日本は大きな過ちを犯した人間には寛容ではないので、そこに一石を投じたこの小説は評価されるべきなんだと思う。
2016年9月4日
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China 2049
- マイケル・ピルズベリー
- 日経BP / 2015年9月3日発売
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すべてのアメリカ人に読んで欲しい本。日本人には、今さら何を? という内容。中国の野望なんて、南シナ海で行われていることを見るだけでもわかると思うが。
2016年5月8日
2016年5月5日
2016年5月5日
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「病は気から」を科学する
- ジョー・マーチャント
- 講談社 / 2016年4月13日発売
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兵士は戦場で何を見たのか (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ II-7)
- デイヴィッド・フィンケル
- 亜紀書房 / 2016年2月11日発売
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失われてゆく、我々の内なる細菌
- マーティン・J・ブレイザー
- みすず書房 / 2015年7月2日発売
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健康の維持に役立つ腸内フローラは、現代人では抗生剤の使用によって種類が激減しており、そのことがアレルギー疾患だけでなく、炎症性腸疾患や自閉症などの発症にも関連しているという。抗生剤を飲むのが躊躇われる内容であるが、現代人が抗生剤を全く使わないというのは現実的ではない。現在腸内フローラの解明が急激に進んでいるようなので、今後抗生剤投与の基準が変わっていくのではないかと期待される。
2016年5月4日