床下仙人 (祥伝社文庫 は 8-1)

著者 :
  • 祥伝社
3.14
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本棚登録 : 1444
感想 : 216
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  • Amazon.co.jp ・本 (281ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396328337

感想・レビュー・書評

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  • 働くことの悲哀、皮肉の風刺短編集。
    一生懸命働く内に家族にも見放され・・・。
    救いの兆しが観られたりするが、むなしさが残る。
    “てんぷら社員”が、こんなことがあったらいいなと思うstoryだった。

  • 現代サラリーマンを風刺した5つの短編集。

    「私と仕事どっちが大切なの?」
    よりさらに重みがある台詞、
    「一緒に暮らしたいから結婚したのに、あなたは仕事ばかりで殆ど家に居ない。何の為に結婚したのか分からない。」

    個人的に一番良かったのは、タイトルにもなっている「床下仙人」。ミイラ取りがミイラになるみたいな話。

  • 世界で一番大変なのはサラリーマン

  • 2011年10月

  • 家族にまつわるショートストリーがいくつか。家族も本当の家族ではなく、他人が入ってきて家族構成を司る。家族は血のつながりではなく、心の繋がりと認識される。

  • 「家の中に変な男が棲んでるのよ!」
    念願のマイホームに入居して早々、妻が訴えた。
    そんなバカな。
    仕事、仕事でほとんど家にいないおれにあてつけるとは!
    そんなある夜、洗面所で歯を磨いている男を見た。
    さらに、妻と子がその男と談笑している一家団欒のような光景を!
    注目の異才が現代ニッポンを風刺とユーモアを交えて看破する、“とんでも新奇想”小説。

  • 1

  • 本屋のポップに騙されたー!
    まさか在庫処分?と思ってしまうほど、面白くなかった。
    色んなレビューを見る限り、どこの本屋のポップも同じ文章なんですね。

  • 現代の日本社会をよく捉えた風刺作品。
    確かにこんなとこ現実にありうるなーというぎりぎりのところを描いている。
    ユーモアたっぷりに描かれていて、読んでいて楽しい一方、いわゆる「笑えない」要素を含んでいると思う。
    表題作の「床下仙人」なんかは、特に中年の働きざかりで家庭を持っている人には、ぐさっとくる内容かも。

  • タイトルに負けてブックオフで購入。表題作「床下仙人」は、仕事一筋で家庭を顧みない男の床下に仙人が住みつく。その仙人はかつて男と同じように家庭を顧みなかった男の成れの果てで、男も家をおいだされ、仙人になるというオチ。表題作以外もだいたい同じテーマ。家族のために家庭を顧みず働く男たちの論理と家庭を守る妻、子供の論理のずれを描く。一緒に暮らしたいから家族になったのに、その家族を維持するために一緒にいられないという矛盾した状況を女房たちは理解できない。どの話も良くできると思うけど、なんかだどれも古くさいて、使い古された感じがして読んだ後心に残らない。

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著者プロフィール

1954年、長野県生まれ。早稲田大学卒。97年に作家デビュー。2007年『床下仙人』が第1回啓文堂書店おすすめ文庫大賞に選ばれるなどベストセラーに。他の著書に「佳代のキッチン」シリーズ、『天下り酒場』『ダイナマイト・ツアーズ』『東京箱庭鉄道』『ねじれびと』(以上、祥伝社文庫)、「ヤッさん」シリーズなど多数。最新作は『間借り鮨まさよ』。

「2023年 『うたかた姫』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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