- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396338022
作品紹介・あらすじ
彼女の名前は、上から読んでも下から読んでも、山田真野。吉祥寺の喫茶店に勤める細身で美人の彼女に会いたくて、僕はその店に通い詰めていた。とあるきっかけで仲良くなることに成功したものの、彼女には何か背景がありそうだ…。愛の永続性を祈る心情の瑞々しさが胸を打つ表題作など、せつない五つの恋愛模様を収録。
感想・レビュー・書評
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最近潤いが不足していると思われ、中田キュンイチのコラーゲン小説のバトンを拾ってみました。
「交換日記始めました」キュン×2
「らくがきをめぐる冒険」キュン×4
「三角形は壊さないでおく」キュン×3
これにつきましては、みんみんと私だと脳内で別方向のストーリーになっちゃうねー。
「うるさいおなか」キュン×1
「吉祥寺の朝比奈くん」キュン×3
以上 -
中田さんの「百瀬、こっちを向いて」は、ただただキュンキュンさせられっぱなしの短編集でしたが、こちらはちょいビターな感じでしょうか。
どのお話にも共通して描かれているのは「失恋」。
手痛い失恋というよりは、学生の頃の、思い出すとちょっとほろ苦くて甘酸っぱいって感じのやつです。
どれも好きな作品だったけど、友情と恋のあいだで悩む男女3人の高校生活を描いた『三角形はこわさないでおく』がよかったなぁ。3人とも不器用でそれが可愛いすぎる。女の子の好きのアピールの仕方がいじらしくて可愛すぎるっっ!!
表題作の『朝比奈くん』は不倫のお話。朝比奈くんと人妻の山田真野が2人でメンチカツ買う行列に並んでる場面がめちゃくちゃ好き。好きな気持ちを言葉にして言い出せない2人が、ちょっとした仕草で気持ちが通じあって 自然と手を繋ないでメンチカツ買うところがもう♡
中田さんはキュンとなるシチュエーションとセリフのアイディアをいくつお持ちなのか!?なんでこんなに絶妙なキュンが描けるの、天才。
この本読んで 遠い昔を思い出しました。
中学生の時にずっと かっちゃんに片思いしていて、それを友達のあーちゃんに相談していた私。あーちゃんも応援してくれていて、
2年生のバレンタインデー放課後に勇気を出してチョコを渡したら、「小学生の時にも チョコくれたよね。その時にお返し出来なかったから 今度はちゃんとお返しするね」とかっちゃん。嬉しすぎて死にそうだったんだけど、次の月 あーちゃんとかっちゃんが付き合いだした……。
どーゆーことだよっ かつあき!!!みゆき(←あーちゃんのこと)!!!
はい、というわけで みなさんのキュン話もコメント欄に置いていってください笑
あ、この本 ラストはみんないい感じに終わります♡
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ほんとにユキのお母様みたいな母親になりたい!
『三角形はこわさないでおく』はseason2まで考えてあるから、続きはユキの『禍』のコメント欄...ほんとにユキのお母様みたいな母親になりたい!
『三角形はこわさないでおく』はseason2まで考えてあるから、続きはユキの『禍』のコメント欄に載せるわ!笑2023/11/23 -
2023/11/23
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2023/11/23
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五つの切ない恋愛模様が描かれた短編集。中でも一番よかったのは、『三角形はこわさないでおく』。次点は、表題作『吉祥寺の朝日奈くん』。どんでん返しというか、最後に"謎"が明かされる作品が多かったように思う。
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短編集。
タイトルの「吉祥寺の朝比奈くん」が一番面白かったな。
ハッピーエンドで終わるわけではないけれど、どの話も終わった後の余韻が広がっていくような終わり方で、それがなかなか良かった。 -
さらっと読める恋愛系のお話が5篇♫
恋愛小説なんだけど、甘すぎない。
恋愛小説なんだけど、1つ1つちょっとした驚きあり。
「交換日記はじめました!」と「吉祥寺の朝日奈くん」が好きだった✩︎⡱
交換日記は、なんでやねん!お前もかい!って展開に笑ってしまった。
朝日奈くんは、驚きもあり、キュンもありで読み終わったらニヤけてました笑
お腹鳴るのも面白かったけどね〜!
朝日奈くん映画化されてたの知らんかった〜o(゚o゚)o
見れたら見たいな〜♡-
1Qさ〜ん、おはようございます(^-^)/
中田作品では百瀬が1番好きだって方多いみたいですね!図書館本落ち着いたら読んでみますね〜✌︎(๑...1Qさ〜ん、おはようございます(^-^)/
中田作品では百瀬が1番好きだって方多いみたいですね!図書館本落ち着いたら読んでみますね〜✌︎(๑˃̶͈̀◡︎˂̶͈́๑)✌︎2023/08/03 -
mihiroさん、おはようございます
キュンキュンしましたね〜❥❥❥
私も交換日記好きです
お腹のも好き❥
キュンパワーで今日も一日頑張りま...mihiroさん、おはようございます
キュンキュンしましたね〜❥❥❥
私も交換日記好きです
お腹のも好き❥
キュンパワーで今日も一日頑張りましょう♪2023/08/03 -
aoiさ〜ん♡こんにちは\(^^)/
中田さんの恋愛小説、ただ甘いだけじゃなくて良かったです〜♪
キュンキュンあり、驚きもありで楽しめました...aoiさ〜ん♡こんにちは\(^^)/
中田さんの恋愛小説、ただ甘いだけじゃなくて良かったです〜♪
キュンキュンあり、驚きもありで楽しめました!
どれも良かったですね〜笑\♡︎/
今日も暑くてヘロヘロですけど、キュンパワーで乗り越えましょうね〜✌︎(๑˃̶͈̀◡︎˂̶͈́๑)✌︎2023/08/03
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10年前の本だけど、先月のキョーさんのレビューを見て買ってみた。
5つの短編からなり、最後の表題作以外は学校が舞台で学園ものの雰囲気が楽しい。
若い男女がそれぞれに思いを寄せる話だが、直截的な好いた惚れたという話ではなく、どの話にも彼や彼女の互いに互いを思いやる感情が綴られていて好ましい。
二人だけの筈の交換日記に多くの他人が乱入してくる作りが楽しい「交換日記始めました!」
飄々とした主人公が友人や友人が思いを寄せる女生徒を思う心根が切ない「三角形はこわさないでおく」
他の2編も、相手を好きだと気づかないあるいは相手の好意に気づかない、そこはかとなく切ない間柄が描かれる。
そういうテイストで積み重ねられてきた後に語られる「吉祥寺の朝日奈くん」は、だから最後のその顛末に意表を突かれたが、最後の最後にはその“愛”の形が心に沁みる一編。
人の心は移ろい易くはかないものなので、だからこそ“いつまでものこるもの”の存在を信じたいものだよね。-
2022/12/20
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キョーさん
こちらこそありがとうございます。
どんな本を読むか、いつも悩んでいるので、フォローさせていただいた方のレビューを参考にさせて...キョーさん
こちらこそありがとうございます。
どんな本を読むか、いつも悩んでいるので、フォローさせていただいた方のレビューを参考にさせていただいています。
中田永一さんは好きな作家さんなのですが、この本のことは知らなかったので読むことが出来て良かったです。
続けて「百瀬、こっちを向いて。」も買ってみました。2022/12/20 -
ニセ人事課長さん
いやぁ、なんかとても嬉しいです!
「百瀬、こっちを向いて。」も私はとても好きな作品となりました。
お口に合えば幸いです!ニセ人事課長さん
いやぁ、なんかとても嬉しいです!
「百瀬、こっちを向いて。」も私はとても好きな作品となりました。
お口に合えば幸いです!2022/12/21
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小説を読み始めたころ乙一作品を
良く読んだ。
小説慣れしていなかったけど乙一作品だから
読めたと言っても良いくらい。
この著者=乙一って読みおわってから知った。
心地よい読みやすさに、懐かしさを感じた。
明るい方のね!笑
青春小説、おススメです! -
『百瀬、こっちを向いて。』が好きだったため、中田さん2冊目。
ピュアで素敵な恋愛短編小説集です。
恋愛小説ではあるけれど、話によってはミステリーというかどんでん返しの展開で、最後までどんなラストになるか分かりませんでした。
個人的に『三角形は壊さないでおく』が一番好きです。登場人物すべてに魅力があります。
小山内さんを好きになる気持ちも分かる。あざとさとは正反対の、清楚な可愛らしさを持った女の子です。 -
潤い補給!!
登場人物のピュアな感じにドキドキして、
思いがけない展開に息をのみ、
物語の結末に心温まる作品。
読み終わった後、充足感に満たされました。
どうやら私には潤いが足りなかった様子。
トロッとした恋愛物は苦手…という方に是非進めたい恋愛小説です。(恋愛小説、と一言で括ってしまうには勿体無いかも。)
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せつなくて、でもぬくもりのある恋愛模様を五編収録した短編集。五つともストレートな恋愛ではないところに、「なんだ?なんだ?」と読み手の目をリードしていくものがあるのかもしれません。
とくに、最初の「交換日記はじめました!」と、表題作でもある締めの「吉祥寺の朝日奈くん」が、僕にとってはかなり好みなうえにその出来映えに拍手したいくらいでした。
「交換日記はじめました!」は交換日記が繰り広げられるその一冊のノートを舞台として場を固定しています。数奇な運命により、最初に企図された交換日記から逸脱した、日記リレーのような体裁になっていくのですが、そこにほんとうに豊かな物語が根付くのです。アイデアといい、内容といい、僕は「やられたわ!」と嬉しい悲鳴をあげたくなったくらいです。
「吉祥寺の朝日奈くん」では山田真野というすらりとした子持ちの美人がヒロインとして登場します。その言語感覚や性格に男性読者ならばキュンとしてつよく引かれるところがあるようなキャラクターです。そして、つかず離れずのような関係がつづられていくのですが、まずそこまでのふつうの日常の描かれ方に、癒しすら感じてしまうのでした。もちろん物語としては、そういった一枚岩の癒しだけでは終わりません。
五つの物語に共通するのは、余分な力の抜けたダウンビートな筆致だと思います。それが心地いい。そういった書き方で、ダウンビートでも退廃せずに前を歩むような物語を作り上げている。音楽で言えば、スロー気味なアコースティックもの、あるいは同じくスローで進行しながらほのかにあたたかなオルタナティブ。説得力でねじ伏せるだとか、権威をもたせて文句を言わせないだとか、そういうのとは真逆です。だけれど、トリッキーなギミックがよく効いている。柔らかく書いていきはするけれども、そういったギミックで物語自体の個性的な芯を据えている、というように。
本作品の特徴のひとつとしてあるのは、登場人物たちの「味」と、彼らの間に強くある「引力」。それらを読者は楽しむのだと思う。つまり、味のあるキャラクターたちが、ばらばらに離れていなくなることはなく、現実からすれば不自然なほどお互いが引き合ってくっつき、たくさんの科学反応を起こすのです。
ある意味ではそんな夢想を読書という形で体験させてくれるのが本作品だと言っていいのかもしれません。そういう世界観が本作品にはあります。たぶん多くの人って、ふだんからそういった世界を憧れのように夢想しているものです、ひとりでいるときなどに。他者と融合する、とまではいかなくても、気持ちのいいセッションをしたいものだと多くの人は考えているように思えるのです。そういったセッションを叶える前提でのお互いの吸引力を、過剰なくらいまで本作品のキャラクターたちはみんな持っているのかもしれない。
そういった意味でも、本作品はなんていうか、夢の一冊でした。よかった。
もっとキュンイチ作品を読みますか♡♡♡
もっとキュンイチ作品を読みますか♡♡♡
潤いましょう
土瓶さん、単行本の表紙はいいですね♪
潤いましょう
土瓶さん、単行本の表紙はいいですね♪
問題は、あとがきでしょうか。
文庫、単行本、どちらにもあるのかな?
文庫本だけの追加のあとがきとかありそうですよ...
問題は、あとがきでしょうか。
文庫、単行本、どちらにもあるのかな?
文庫本だけの追加のあとがきとかありそうですよね。