- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396340698
作品紹介・あらすじ
小泉今日子さん 「あぁ、私はこの物語がとっても好きだ。」 (「読売新聞」2011年2月6日)
小田急線・世田谷代田駅から徒歩五分、築ウン十年。
ぼろアパートを舞台に贈る〝愛〟と〝つながり〟の物語。
小田急線の急行通過駅・世田谷代田から徒歩五分、築ウン十年、全六室のぼろアパート木暮荘。そこでは老大家木暮と女子大生の光子、サラリーマンの神崎に花屋の店員繭の四人が、平穏な日々を送っていた。だが、一旦愛を求めた時、それぞれが抱える懊悩が痛烈な悲しみとなって滲み出す。それを和らげ癒すのは、安普請ゆえに繋がりはじめる隣人たちのぬくもりだった……。
感想・レビュー・書評
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木暮荘に住む人達の
「性」「癖」などを複雑に繋げた話
個人的に、男なので性に全く興味が無いわけではないが…
あまり全編的に性がテーマなのが 好きではないので
最初はどうかな…と思いましたが…
そこは やっぱり上手いこと物語を複雑に進めてくれたので楽しく読めました
光子さんの話が1番良かったかな。2階の住人との関係性も面白かった。
並木くんや、ニジコさんが特に目だった気がするのが
日本の本や、漫画の主人公は【発達障害】もしくはグレーゾーンの人達が主人公になりやすく、それを色々な面で仲間がサポートしてくれる物語が多い気がする
【のだめ…悟空…ルフィ…】
そんな彼らだから物語は無限に広がるし、その中で彼らは才能を爆発させる…。
話は変わり(変わるのかよ!!)
自分は他の男性より性に対して欲が少ない方で
どちらかと言うと動物を飼ったり、虫を捕まえたり、魚釣ったり…UFOキャッチャーも好き…狩猟本能と言うかそういう欲は強い…
同僚達に性の話が出ても…店にも一切行かないので…
逆に質問すると嫌がられる
後輩達は皆おデブ…
【胸?…お前らの方が女性よりあるじゃん】
【お尻?…お前らにもあるだろ?】
【人間は無い物ねだりなんだから、無いものを欲しがるんだから突起物ついてるのは男なんだから…無い女性の見て そんな興奮する?】
とか言うと後輩に「やめてくださいよ!言わないでくださいよ!」と言われる…
性とはなにか…価値観を探すためにこの本を読んでも良いかもですね。
※結局俺が何が言いたいかって言うと
【昨日誕生日でしたが…ブクログで自分は44のオジサンです!!って言ってたけど…昨日から44だったよ!!】って事!!(1年間年齢間違えてた…)
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築ウン十年、全六室のぼろアパート「小暮荘」
住人は老大家の小暮、女子大生の光子、サラリーマン神崎、花屋店員の繭
この住人たちを中心に描かれる連作
何となくのイメージで、ほのぼの系のお話かと想像していました。
でもこの作品、ちょっと違った。
登場人物たち、みんな変わってる。
変わってるけど、なんとも愛おしい。
人と人との繋がりが温かくて、人間っていいなぁと素直に思う。
共通のテーマは性と愛かな。
もう、びっくりするの。
2階の床の節穴から階下の女を覗き見する男。
そして、それを知っていながら自由に暮らす女。
他もみんなこんな感じ。
恥ずかしいほど性の欲望が描かれているのに、なぜかクスッと笑えたり、じんわり涙したり。
絶妙な加減が良いのです。
あー、読み終わるのが寂しい。
この住人たちと、もっと一緒にいたい。
余談
この「小暮荘」
私が20代の頃に住んでたアパートによく似ているの
沿線は違うものの、生活圏はほぼ同じ
(駅チカ物件で周囲にはおしゃれカフェやベーカリーがあるのに、我がアパートときたら……)
巻末にある間取り図を見たら、こちらもほぼ同じ
(うちは四畳半だったかな)
浴槽なしのシャワーブース
広い庭
もちろん古くて壁薄い
○○荘(大家の名字)
大家さんは庭を挟んで向かいに住んでいましたが…
もう懐かしくてね
二年前見に行ったら、おしゃれマンションに変わってました-
あおちゃん、おはようございます(*^^*)
読み終わるのが寂しくなっちゃう本ってあるなぁ。あったかくて面白そうな本♪読みたくなっちゃった( ...あおちゃん、おはようございます(*^^*)
読み終わるのが寂しくなっちゃう本ってあるなぁ。あったかくて面白そうな本♪読みたくなっちゃった( *´꒳`* )
あおちゃんの思い出のアパート、味があっていいなぁ♪いつまでも残っていてほしかったねぇ。2023/01/22 -
ひろちゃん、おはよう^_^
そうそう、寂しくなる本あるよね
これもオススメだよ〜
思い出のアパートの話は、子供達にもよく話すの
懐かしい...ひろちゃん、おはよう^_^
そうそう、寂しくなる本あるよね
これもオススメだよ〜
思い出のアパートの話は、子供達にもよく話すの
懐かしいなー
私の脳内にはまだ存在してるよ(^o^)v2023/01/22 -
子どもさんも一緒にアパートに住んでたのかな
語れる思い出がいっぱいあると楽しいねᐠ( ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ
うんうん!覚えているうちは本当の意味...子どもさんも一緒にアパートに住んでたのかな
語れる思い出がいっぱいあると楽しいねᐠ( ᐢ ᵕ ᐢ )ᐟ
うんうん!覚えているうちは本当の意味ではなくならないね♪
ありがとう!読んでみるね~( *ˊᵕˋ)ノ2023/01/22
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木暮荘というレトロなアパートが舞台の物語。
木暮荘に住む人だけで無く、
住人の知り合いの話があるなど、
その拡がりが面白かった!
その後どーなるの⁉︎って話が多々あるんだけど
それもまた味なのかなぁと思いました。
ちなみに最終話、
木暮荘の人、間接的にしか出てないっていう...笑 -
aoi-soraさんのレビューを読んで惹かれた作品。
三浦しをんさんの『舟を編む』が大好きで、『神去りなあなあ日常』やまほろシリーズも面白いし、『風が強く吹いている』もとてもよかった。
いろんなジャンルの物語を書かれる印象のある著者。
今回はちょっと変わった…いや正直に言おう、かなりヘンテコな人たちの性をテーマにした愛の物語だ!
小暮荘の住人とその周りの人たちは変わり者ばかり。なのにどこか愛おしい。
性をテーマにこんなにほっこりできるなんて。これはもう著者だからなせる技。
もしかしたら、三浦しをんさんにとって、かなり冒険した作品だったんじゃないのかな。
あぁ、小暮荘の人たちには幸せになってほしいなぁ。
あおちゃん、素敵な作品を教えてくれてありがとうございました!-
なるほど、記念の一冊なんですね!
大切にしたいですね(^^)
二冊とも未読、これから楽しめるのでいいですね( ̄ー ̄)ニヤリ
私も記憶が戻っ...なるほど、記念の一冊なんですね!
大切にしたいですね(^^)
二冊とも未読、これから楽しめるのでいいですね( ̄ー ̄)ニヤリ
私も記憶が戻ってこなかったらもう一度楽しんでみます!w2023/06/23 -
ひろちゃん、こんばんは
読んでくれてありがとう╰(*´︶`*)╯
そうそう、ヘンテコだわ(笑)
アイコン変わったよね!?
...ひろちゃん、こんばんは
読んでくれてありがとう╰(*´︶`*)╯
そうそう、ヘンテコだわ(笑)
アイコン変わったよね!?
なかなか言う機会がなくて、やっと言えた^_^2023/06/23 -
あおちゃん、こんばんは♪
あまりの愛しさにヘンテコという言葉になっちゃった(*´`)♡
小暮荘の愛おしい人たちの日常が詰まっててよかったよ~...あおちゃん、こんばんは♪
あまりの愛しさにヘンテコという言葉になっちゃった(*´`)♡
小暮荘の愛おしい人たちの日常が詰まっててよかったよ~!!
そうそう思いつきで自分の好きなものにアイコン変えちゃった♪ありがとう!(´▽`)2023/06/23
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おんぼろな古びた二階建て木造アパートの木暮荘に住む住人と、その周辺の人々を描いた物語。
性と恋と愛と生が絡めて描かれている。
それぞれの人の思いが交錯し、また不器用だけど思いやりがあったり、それぞれの人生が交錯する。
色々な人生を感じさせてくれる作品でした。
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2024/03/22
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aoi-soraさん
コメントありがとうございます♪
『愛おしい変人』!!
まさにピッタリな表現です笑笑aoi-soraさん
コメントありがとうございます♪
『愛おしい変人』!!
まさにピッタリな表現です笑笑2024/03/22
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家族団欒の楽しいひととき。親子揃ってテレビを見ているそんな時に、画面に突然展開する『ベッドシーン』。自分だけなら「おっ」と乗り出してしまう人もいるかもしれないシーンだったとしても、それが家族が横にいるとなると全くの別物です。気まずい空気。引きつる家族。凍りつくお茶の間。早く終わってくれと親も子もそれぞれの気持ちで過ごすある意味拷問のような時間を経験したことは恐らく誰にでもあることだと思います。お茶の間の空気を一変させる破壊力抜群のこれらのシーン。どうして、その番組にそのシーンを入れる必要があったのか。家族団欒の場に放送されることをなんとも思わなかったのか。日常生活の一つの場面であったとしても、ベッドシーンを入れるかどうかの判断は別物です。テレビの場合には『視聴者サービス』という短絡的な視点もあったのかもしれません。一方、必ずしも万人を同時に対象とはしていない小説ではどうでしょう。敢えて『性』の話題、表現を極端なまでに排除した作品があります。一方、それを排除しない作品もあります。後者の場合であっても、作家さんの表現力次第で見え方も随分と変わってきます。敢えて『性』の話題を入れることで描きたかったものがある。『読者サービス』などではない何かがそこにある。そう、この「木暮荘物語」は『性』を前面に押し出した作品です。
『小田急線の世田谷代田駅から徒歩五分にある木造二階建ての木暮荘』そこには、全部で6つの部屋があり、大家の木暮を含めて三人が暮らしています。彼らと木暮荘に何かしら関係する人々が登場するこの作品。7つの章ごとにそんな彼らに順に視点が切り替わっていく連作短編集となっています。
第一章の〈シンプリーヘブン〉では、203号室に暮らす坂田繭の視点から物語が展開します。『住むところが見つかるまで、ここにいさせて。だって、俺たちつきあってるだろ?』いきなりかつての恋人・並木が部屋に入ってきてビックリの繭。そこには『布団に全裸であぐらをかき、股間にタオルケットをかけた姿』の現在の恋人・晃生がいたからです。三年前に急に繭に何も言わずいなくなった並木。『並木はいったい、どこでなにをしていたんだろう。どうして急に私のまえからいなくなり、また急にやってきたんだろう』。繭はそんな並木を訝しがりながらも『私が真ん中になって、三人で手をつないで寝てます』という不思議な三人の生活が始まるのでした。かつての彼と今の彼、でも何故か気の合う二人。『もういっそのこと、三人でやっちゃうってのはどうかな』『そんなの、私ばっかり疲れるじゃない』と性的な話題もとても軽く描かれています。
でもそんな一見弾けているかに見えた第一章の主人公・繭も他の章で他の住人視点に切り替わると、ただの登場人物の一人になり下がります。そして他の住人からは『地味で現実そうな坂田』『地味な感じの務め人』『地味な女にふさわしい、地味な生活』と一気に違う色合いに変わってしまいます。視点が変わることで、見えている世界がごろっと変わる連作短編集の面白いところです。
そして、この作品の『性』はどんどん過激な表現で前面に出てきます。つづく〈心身〉では70歳を超えた老人の木暮視点。友人の見舞いに病院を訪れた木暮に『俺ァ、もうだめだよ。かあちゃんにセックスを断られた 』と泣きつかれます。そして、これを起点に『遠からず、死が木暮を訪う。そのとき、最後にぜひセックスさせてくれと頼んで断らない相手が、木暮は欲しい』と、セックスのことが頭から離れなくなっていく木暮の苦悩が描かれていきます。また、〈穴〉では、『天井から覗き見る女子大生の生活は、神崎にとっては衝撃以外のなにものでもなかった』と、女子大生の生活を真上の部屋から覗き見する男・神崎が描かれます。他にも『男根状物体』、『不倫』、『ストーキング』など、家族の団欒の場では読むのを躊躇する表現が頻発するのには流石に驚きました。
ただ、確かに後半に向けて『性』の表現が過激になる一方で、嫌らしさ、下品さというよりは、三浦さんの絶妙な表現具合から、一貫してとてもサバサバとした印象を受けました。しかし、その裏に扱われている内容自体は、老人と性であったり、不妊であったり、命を奪った過去であったりととても重いテーマであり、『性』の表現のある意味の軽さがちょうどいい塩梅に作品が暗く重くなりすぎるのを避けるために使われているようにも感じました。
木暮荘というアパートは、『古いし、狭いし、使い勝手が悪い。玄関のドアなんて合板で、防犯にすぐれているとはとても言えない』と建物としては『死』を間近にした終わりの見えるボロアパートです。でも、その中に暮らす人々、老若男女の彼らは実に活き活きとした今を生きています。この対比がとても印象に残りました。
ありえないと思う一方で、代田駅に行けば、木暮荘が、そして彼らの生活が現実にそこにあるかのように感じられる不思議なリアル感。当初、その書名から受ける印象で、ほのぼのとした笑いに満ち溢れた人々の人情溢れる生活風景が描かれる作品かと思いましたが、そこに描かれていたのは、もっと人間味に溢れ、それぞれが抱える悩み、苦しみにしっかりと向き合って生きていこうとする老若男女の『性』と『生』でした。視点の移り変わりによって、単に軽いだけと見えていた人が背負っていたものの重さに驚き、単に軽薄に見えていた人に隠されていた優しさを知る、連作短編集という構成をとても上手く活かした、思った以上に奥の深い作品だと思いました。-
2020/04/15
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2020/04/16
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本を読んでいて男性作家だっけと疑問を持ってしまうほどストレートなセックスの描写が生々しい。特に大家さんの老主人が死に瀕する友人からセックスへの欲望を聞き、自分も突然目覚めて妻と別居して木暮荘に住み始める。寝ても覚めてもその意識に囚われる。老人男性の欲望を良く描けたなと思う。結果的に笑い話的に収めてしまったが。
2階の床に穴を開けて下の女子大生を長期間覗き見するサラリーマン、それを知っていて男性を連れ込む女子大生。駅のホームで水色の男性器が見える女性が同じように見えるヤクザと付き合う話し等々、不思議な生態を持った人々が描かれている。最後は、プラトニック的に同居する男女の恋愛になりそうな予感で締めた。爽やかで後味良く読み終えた。 -
小暮荘関わっている人達の人間模様の物語です。
みんな一生懸命でみんないろいろ悩んだり落ち込んだり…
たしかに
性の悩みって誰かしらに相談もしにくいわりに
誰もが何かしら悩みを持っていて
それだけに
独りでもんもんと自問自答している…感じがする。
この物語は
小暮荘物語に出てくる一人一人が、今を真剣に一生懸命そしてなんとなく明るく切なく生きている姿がなんとも愛おしく、
もっとこの先も見ていたい気がして読んだ後名残惜しい気持ちでいっぱいになりました。
人間はほんまに深いです。
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三浦しをんさんの文章がとっても面白い、ずっと読んでいたい短編連作だった。
読み終えてしまいとても寂しい、もっと読みたい。
テーマが性、尚且つコメディ風、なのにも関わらず考えさせられるものも多くあった。
人それぞれだけれども、人との繋がりが人を支えている。
個人的には、大家の木暮さんの語り口が面白過ぎます。-
あゆみんさん
shukawabestです。レビューが記憶に残っていて、この作品読みました。面白かったです。ありがとうございました。あゆみんさん
shukawabestです。レビューが記憶に残っていて、この作品読みました。面白かったです。ありがとうございました。2022/04/16 -
shukawabestさん、嬉しいコメントありがとうございます♪
やっぱり、笑える本っていいですよね(๑˃̵ᴗ˂̵)
私もshukawabe...shukawabestさん、嬉しいコメントありがとうございます♪
やっぱり、笑える本っていいですよね(๑˃̵ᴗ˂̵)
私もshukawabestさんの本棚と感想を参考にさせて頂いてます。
これからも宜しくお願いします‼︎2022/04/16 -
2022/04/16
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ものすごく古い二階建て木造アパート小暮荘。
70過ぎの家主、小暮さん。花屋に勤める20代の繭。今時の女子大生、光子。その光子の部屋を覗き見る、会社員の神崎。それぞれが何かに悩みながらも前に進んでいく姿は、とても人間らしくいろんな人生があるんだと思わされる話でした。