南極風 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396341176

感想・レビュー・書評

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  • あらすじ
    ニュージーランドの名峰アスパイアリングで起きた遭難事故が、森尾正樹を奈落の底に突き落とした。登山ガイドの彼は悪天候のなか瀕死のツアー客を救出し一躍英雄となるが、突如、保険金殺人の容疑で逮捕されたのだ。冤罪を主張するも検察の取り調べはあまりに作為的で―眺望絶佳な山の表情と圧巻の雪山行、そして決して諦めない男の法廷対決を描く愛と奇跡の感動作。
    感想 海外山岳物語、ダイナミックな感じかした。

  • 2020年7月19日読了。

    しばらく積読だったが、意を決して読む。
    久しぶりの笹本稜平作品。やはり、ハズレ無し。

    舞台はニュージーランドのアスパイアリング、標高は富士山より低いが、アプローチの長さと氷河の存在、緯度の高さなどで難易度は高い山だ。

    山岳ガイドの森尾は現地ガイドのケビン、ツアー会社代表の藤木とともに5名の客をアスパイアリングに連れて行く。
    登頂後、下山時の落石が引き金となり、ツアーが危機に瀕していく。そして、ガイドだった森尾はなぜか殺人の疑いで日本で起訴される。

    山岳小説の第一人者の笹本稜平作品。お試しあれ

  • ”光の山”と称されるNZの名峰アスパイアリングで起きた遭難事故。命を賭して悪天候の中ツアー客を救ったガイドの森尾正樹。一躍英雄!一転保険金殺人容疑で逮捕!?冤罪を主張する彼と対峙するのは作為的な検事。心理と真理がぶつかる法廷闘争の先に見えたものは。。特徴は、刻々と変化する雄大なる山の表情と決して諦めない男の清い大義との対比。そして最終章にて好天の徴を意味する”南極風”に喩えた筆者の意図がクッキリと浮かび上がる。年明け最初のほし五つ感動冒険小説ですよ〜。

  • 山岳小説。
    自分は登山しないのだが、アスパイアリングの描写が分かりやすく素晴らしく感動した。
    内容は冤罪絡みで緊張感あり、後半は一気読み。
    久しぶりに寝不足覚悟で読もうと思った本。別の山岳小説も読もうかな。

  • 山岳ガイドツアー中に起きた遭難事故。
    生き残った山岳ガイドが殺人罪で告訴され法廷での闘争と事故発生の状況がパラレルに進んでいく。
    誰が告訴したのか、謎解きが同時に進んでいく。

    ニュージーランドでのアスパイアリング登山の描写はとても良いです。

  • 山岳小説として初めての笹本稜平作品✨
    すごく山の描写がリアルで、実際にニュージーランドの山に登っているような臨場感がありすぐに物語にのめり込みました。裁判でのシーンや仲間の描写も丁寧ですぐに読破しちゃいました〜
    特に山の風景の描写が、実際に目の前で見ているような感覚ですっかりファンになってしまった。

  • 150727

  • 笹本さんの本はほとんど読んでいますが、この新刊もなかなか良かったです(^ ^) 山、全く縁がないんですが、山頂から見る景色は絶景でしょうね〜(^o^)

  • ちょうど『無罪請負人』を読んだばかりで、冤罪の話がリンクして、興奮して読んだ。

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著者プロフィール

1951年、千葉県生まれ。立教大学卒。出版社勤務を経て、2001年『時の渚』で第18回サントリーミステリー大賞と読者賞をダブル受賞。04年『太平洋の薔薇』で第6回大藪春彦賞を受賞。ミステリーをはじめ警察小説、山岳小説の名手として絶大な人気を誇る。主な著書に『ソロ』『K2 復活のソロ』(祥伝社文庫)他。21年逝去。

「2023年 『希望の峰 マカル―西壁』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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