ゲームマスター 国立署刑事課 晴山旭・悪夢の夏 (祥伝社文庫)

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396342852

感想・レビュー・書評

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  • 「クラン」シリーズの主人公の一人、晴山が捜査一課に異動する前の事件を描いたスピンオフ。本編の中でも、晴山が所轄時代に、凄惨な事件に遭遇したことにかなり触れており、その内容が今作で明らかになる。銃器を違法に所持していると思われる男が行方不明になり、単独で捜査に臨む晴山だったが、行方を探すうちに、甥っ子の通う高校周辺で怪しい動きをしている自称・警察官達に出会う。その警察官達が追っているのは「ゲームマスター」。その「ゲームマスター」は、高校生たちの体に憑依し、大きな事件を起こそうとしていた…学校を舞台に起こる殺戮の様子は「バトルロワイヤル」を思い起こした。本編でも、主点がコロコロ変わる手法が取られているが、今回も説明書き付きで、本編以上にコロコロ変わる。それが個人的には若干読みにくい。この作品でも「警察族」に触れている部分もあり、この1冊で完結だとは思うけど、今後、本編にも関わりそうな感じ・・・

  • 沢村鐵『ゲームマスター 国立署刑事課 晴山旭・悪夢の夏』祥伝社文庫。

    我が郷土の岩手県釜石市出身作家ということで以前から注目しているのだが、本作はイマイチ読みにくい。多くの登場人物の視点で入れ替わり立ち替わり様々な場面が描かれるのだが、どうにもしっくり来ない。

    警察小説のような学園小説のような立ち位置がはっきりしないせいもあるのか…

  • 高校で起きる大量殺人と同乗したり操ったりする謎の異能者と殺戮にのめり込む曰く付き男性教師や殺した母親を隠す男子生徒。コロコロと変わる視点でテンポが良くてサクサクと引き込まれた。解明はされなくてもそういうものとして楽しめて、でも起きたことだけだからちょっとだけ物足りない。思い込み疑惑もあるのかなあ。

  • 「クラン」の番外編。晴山さんが捜一に引っ張られるきっかけとなった事件の話。「クラン」の中でも謎な凄惨な事件だったとあったけど、確かに気持ち悪い過ぎる話でした。非現実な話なので、当たり前なんですが、犯人の動機があるようでないというか、とにかく人物たちが気持ち悪いです。これはダークファンタジーなお話だけど、今のニュースでみる事件ってみんなこんな感じ、動機があるようでない、人が気持ち悪いっていうか、それを思うと非現実でもないのかもと感じました。このお話、晴山さん主役なのにやっぱりグダグダ(笑)

  • 失態に失態を重ね、挽回を窺う刑事は
    追っていた事件で別の事に巻き込まれる。

    題名通り、何かのゲームかと思ったら現実で
    話を進めていくと理解できない現実に。
    主人公ではないですが、鼻で笑いたい状況に。
    地の文章が変だな、と思っていたのですが
    一体どちらがどちらなのか。
    それとも全部、片方だけのものなのか。

    結局国家の話も分からなかったですし
    これが確保してどうなるのかも、さっぱりでした。

  • 文章がとても読み易い小説。
    あらすじも知らず先入観なしで読み始めたので、途中からの展開には不意を突かれた感を持った。意外と言うより、突飛さが優った。

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著者プロフィール

沢村鐵
一九七〇年、岩手県釜石市生まれ。二〇〇〇年 『雨の鎮魂歌(レクイエム)』でデビュー。著書に「警視庁墨田署刑事課特命担当・一柳美結」シリーズ、「クラン」シリーズ(以上、中公文庫)と、その番外編『ゲームマスター 国立署刑事課 晴山旭・悪夢の夏』、「極夜」シリーズ(以上、祥伝社文庫)のほか、『あの世とこの世を季節は巡る』、『はざまにある部屋』(以上、潮文庫)、『謎掛鬼 警視庁捜査一課・小野瀬遥の黄昏事件簿』 (双葉文庫) などがある。
ウェブサイト〈沢村鐵のフィラメント〉http://www.t-sawamura.net/

「2023年 『世界警察4 悠久のフロスティグレイ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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