日本が世界一「貧しい」国である件について

  • 祥伝社
3.70
  • (50)
  • (83)
  • (56)
  • (16)
  • (9)
本棚登録 : 795
感想 : 97
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396614515

作品紹介・あらすじ

40万PV、大反響のTwitterまとめ
「本当は『貧困』な日本社会。」のTweet主「@May_Roma」こと谷本真由美氏による
同テーマによる書き下ろし書籍が待望の刊行!

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • その通りだと思う。今の若者もそれに気づき始め、日本に違和感を持っているのではないでしょうか?空気を読めない者は叩かれ、同じ価値観に迎合する者が受け入れられる。世界基準で見れば異様な事であり、そんなつまらない事で人生を左右されるなんて、感受性の強い人ならこの日本の現状に辟易しているのでは?と思います。日本が衰退している今、一人一人の意識改革が国を良くする為にも大切な事でしょう。日本は世界も羨む素晴らしい国だと勘違いせずに、グローバルスタンダードに基づいたサバイバル戦略を推し進めることが急務だと思います。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「グローバルスタンダードに基づいた」
      それって、或る意味日本解体ですよね。貧富の差が激しくなって、もっと貧しくなりそうだな。。。
      「グローバルスタンダードに基づいた」
      それって、或る意味日本解体ですよね。貧富の差が激しくなって、もっと貧しくなりそうだな。。。
      2013/06/14
  • 2013年に刊行された本書を2022年に読んでも、今の日本経済が停滞している理由が分かりやすく綴られていると感じた。
    日本停滞が考えられる主な理由は、日本人特有のライフスタイルにあると考えられる。具体的には、長時間労働推奨、当たり前のことに対して批判できない空気、空気を読む文化、ガラパゴス主義が挙げられる。
    国全体が上記点を意識して生きることは不可能なので、個々人が日本以外の国に行き、日本の常識は世界の非常識であると言う現実を理解するところから始めてみるのがいいと感じた。

  • 日本はすごいって思ってる人にこそ読んでみてほしい。内容はかなり偏っていて、少しイラっとすることもあるだろうが、事実は事実として受け入れてみて、自分で噛み砕いてほしい。最後の章はいい感じ。

  • 書かれている内容はとても納得出来ることばかりなんだけど、いかんせん文章に癖があるというか、人をイラつかせる書き方をするんだなぁという印象が強いです。多分こういうところが筆者の「売り」なんでしょうけど、あまり繰り返し読みたいと思える本ではないですね。勉強にはなりました。

  • 賛同できるが所々に共感できないところがある。例を挙げると、祭り(神輿や褌)を馬鹿にしていたが、伝統や文化を批判するのは同じ日本人として悲しくなった。いうなればマリアの処女懐胎なんかあるわけーねーだろ馬鹿か?と言ってるようなもん。そして「日本式」ならとにかく批判。まあこういう人は海外に出て正解だと思う。しかし気付かされる所が多いのも事実。一読して損はない本である。

  • 「この『ブレまくりのゴミ野郎』様たちが…」には思わず笑ってしまった。
    ※この本を見て「約300頁もあって、しかも何か硬そうな内容だから読むの面倒臭い」と思ってしまった人は、161〜164頁をまずは読んでみるといいと思う。


    次の2点に興味がある人は読んで損はしないはず

    ・日本が他国と比べて如何に「おかしい」のか(まずはP61〜62に列挙されている疑問から…)
    ・これからの生計の立て方

    ただ、著者も説いているように、何かを決めたり考えたりするのは最終的に"自分自身"であることを忘れてはいけない。

    2章のP96から3章が、現在求職中の自分にはズドンときた。


    所々に垣間見える著者の”地”にも注目。

  • 高度成長期の日本は、ノウハウを暗黙知にすることが競争力の源泉のひとつであり、そのための家族的経営や終身雇用であったが、
    情報の移動が急速・安価になることでビジネス展開のスピードが早くなり、もはやムラ社会、親方日の丸、鵜呑みでついてゆくのは限界。
    そもそも「死ななければならないほど重要かどうか」も自分の頭で考えられなくなっている「貧しい」現代日本。

    必要なのは、海外に出ることで「外からの目」を養い、多様性・集合知を認め、自分のこととして考える力である、と説く。
    ツイッター上で論じられていた主張が多面的にまとまっている、いきなりベスト盤的な1冊。

    高齢化や要介護人口の増加で、女性の登用ができる仕事の効率化やワークシフトの考え方は小室淑恵さんに通ずるところも。
    偶然にもお二人とも同じ年生まれ。

    ただし「ノマドと社畜」よりもいつもながらの表現が満載。
    いきなり「今日もウンコを踏んだ」から始まり、「ノルウェーのブラックメタルバンドに特化したCD専門店」、
    「その神社の境内では未成年が男性器や女性器の形をしたアメをベロベロと舐めています。」、「俺は、いいか、ポテチは塩味しか食わねえんだYo!」とまあなんとわかりづらい例えw

  • 各国の経済や情勢の因果関係について、後付けの浅薄な理由付けを確定事項のように語っている。日本はメディア統制が強いためテレビ新聞は信用するな、その代わり海外の個人による書き込みを見て参考にしろ、ってどういう了見だ。その日本のメディアは報道の自由度において、本書で崇拝されてるアメリカよりランキングが上だ。日本人は主体性が低く、自分で考える力が無い、というのは大学のレベル低下など一理あるかもだが、それが失われた20年を含めあらゆることの原因にはなり得ない。高度成長→バブルについても何度も話が出てくるが、有頂天になった結果とかそういう精神論ではなくて、アメリカによる為替操作や、ブラックマンデー、大々的な金融緩和など、因果関係を巡るグローバル視点がそもそも見られない。本職のSEや海外で住むこと以外について話せばボロが出てくるだけなので止めておいたほうがよい。日本の教育については今の現場がどうなってるのか分からないためコメントできないが、5Sは重要なので掃除を自分でやるのは大事だと思う。掃除はプロがすべきとかキレイごと言ってるが、結局清掃業に対する差別的な意識が現れている。グローバル人材に対する指摘はもっともだが、ビジネス英語は実際に仕事で使わないと身につかず、得意なら1〜2年で慣れるから学生にスキルとして求めるのは酷だ。多様性が足りないと繰り返し指摘されているが、日本やドイツのようにルールががんじがらめで排他的な国があるってのも多様性のうちなわけだから良いのでは?欧米では色んなルーツの人が入り混じってるから日本もそうすべき、というのは筋違いで、それこそ多様性を否定している。ただ高スキルを持った人員や研究員を海外からどんどん取り込んでいく努力は今後必須になってくるし、日本社会はそうなっていくだろう。世界一貧しい、というのは幸福度のことを言っているようだが、働き方改革の影響は大きく、日本も結構変わってきたと実感している。ノマドって言葉は全然聞かなくなったが、リモートで仕事ができて海外の外注に仕事がどんどん丸投げされていくのは先進国に共通している労働への脅威だ。マイケル・サンデルの書籍が歯クソだと言ってるが、だったら谷本真由美の書籍は何と形容するのが適切だろうか、本人に聞いてみたい。

  • 世界から見て、日本がどんな国なのか。何が変なのかについて書かれていて、興味深かった。

  • 尖った書き方だなぁ。

全97件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

谷本 真由美(たにもと まゆみ)
1975年生まれ。「めいろま@May_Roma」のTwitterアカウントで知られる。法政大学法学部政治学科卒業後、アメリカのシラキュース大学大学院で国際関係論と情報管理学の修士号を取得。日本と英国を両拠点に活動を続けている。

谷本真由美(@May_Roma)の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
佐々木 圭一
ウォルター・アイ...
三浦 しをん
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×