- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396614676
作品紹介・あらすじ
「よくぞ言ってくれた! 」ネットユーザーが快哉を叫んだ、待望のフィフィ初単行本
歯に衣着せぬツイートがネット上で大人気!
エジプトから来た「ファラオの申し子」フィフィが、日本の抱える諸問題に斬りこみます。
なぜ日本人は自国の諸問題にもっと真面目に向き合わないのでしょうか。
原発、メディア、愛国心、性の乱れ、在日外国人問題等、挙げればきりがないほど、たくさんの問題が私たちの周りには存在します。
著者は、声高に議論されない、さまざまな問題について問題提起していきます。
本書は、鋭い国際感覚をもった外国人著者ならではの、社会問題についての日本人への提言書です。
これによって国際社会の中であるべき日本人像が見えてくることでしょう。
第1章―日本人のおかしなところ
・メディアに使われている日本人
・失われる日本人のアイデンティティ
・男女が抱える性の問題
第2章―フィフィを形作るもの
・「人と違う」ことに悩んだ学生時代
・私を支えてくれた三人の恩人
第3章―なぜ私は日本のために意見しているのか
・報道されなかった「アラブの春」の真の姿
・そして「フェイスブック革命」は起こった
第4章―外国人を甘やかす日本というシステム
・優先すべきは日本人学生
・外国人への生活保護支給のおかしさ
第5章―日本人にとって未知のままのイスラム社会
・あなたの知らないイスラム女性
・イスラムの日常生活
第6章―グローバルな視野をもつために
・なぜわれわれは外国語を学ぶのか
・外を知る前に内を知れ
感想・レビュー・書評
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著者の故郷エジプトでの「アラブの春」は、リアルタイムでニュースで見ていたが、民主化運動としか知らなかったので、今回エジプト人である著者の視点からの詳しい解説はとても勉強になった。
革命前のエジプトと今の日本が重なる部分があるとのことショックだったけど納得してしまう。明らかに非合理で国の未来ためになってないのに、見て見ぬふりをされている慣習や制度がたくさんある。
在日外国人という立場でリスクを負って日本のためにそれらの社会の矛盾を発言されていてすごい覚悟だなと思った。本来は日本人ひとりひとりが意見していくべきなのに、どこか人任せな態度があるとの指摘がされている。耳が痛い。
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昔、「アイチテル!」というテレビ番組でフィフィを見るのが楽しみだった。ファラオの申し子というニックネームをつけられた彼女の発言が好きだった。スカッとする思いがした。そのときはまだ中学生くらいだっただろうか。深夜番組を好んで見ていたような年齢だったと思う。
正しさでもっておかしさを断罪するのはどうなのかなあとまたいつものようにどちらともいえないような感想を書いてしまう。「こうである」という意見を言うことは自分の立場を決めることになってしまい責任が生じる。だからなんとなくどっちつかずの私のような日本人が多いんだろうと思う。そういうことを言うよりも自分の家庭や趣味のほうが大切で、それが損なわれないかぎり何も言わない。自分の半径2メートルくらいのことしか考えていないのかもしれない。自分と自分の家族と仕事場くらいの人間のことしか考える余裕もないのかもしれない。
日本のことを考えるにはやはり日本独自のやり方を模索することが必要なんだろうなあ。海外ではこうだからではなかなか通用しない。でもそういうところが日本のいいところでもあるなあ。フィフィが好きになってくれた日本。 -
すっごーーい読みやすかったぁ‼︎
そして勉強になりました〜w
フィフィのイメージも変わったし…何より何も知らない自分に…ガーンΣ( ꒪□꒪)‼
何にも知らないと言うか…周りに興味がなさすぎたなぁ…って感じです。
(アラブの春)って革命があったのすら知らなかったし…。
そこに至るまでの政治情勢とかすら…知らなかった。。
確かに日中韓の歴史認識の差は、私でもなんでだろ?なんで日本って嫌われてる?って思う事はあったけど…深くまで考えて知ろうともしなかったな。
色々言う前にもっともっと社会で起きてる事とか、疑問に思う事とか、日本以外の世界とか、それこそ自分がいる日本とか…地域とか…人とか…自分からアンテナを張らないとダメですね…(´・Д・)
うんうん、知るって大事ッm(_ _)m -
第4章と第5章、第6章が特に興味深かった。
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1463
日本で外国人マイノリティとして生きてきた時の進路の話とか失恋の話とか読んでもらい泣きしそうになった。政治的意見というより、そういうプライベートの話聞いて人間的にも賢い人だなという印象を受けた。 -
<目次>
はじめに
第1章 日本人のおかしなところ
1 メディアに使われている日本人
2 失われる日本人のアイデンティティ
3 男女が抱える性の問題
第2章 フィフィを形作るもの
1 「人と違う」ことに悩んだ学生時代
2 私を支えてくれた三人の恩人
第3章 なぜ私は日本のために意見しているのか
1 報道されなかった「アラブの春」の真の姿
2 そして「フェイスブック革命」は起こった
第4章 外国人を甘やかす日本というシステム
1 優先すべきは日本人学生
2 外国人への生活保護支給のおかしさ
第5章 日本人にとって未知のままのイスラム社会
1 あなたの知らないイスラム女性
2 イスラムの日常生活
第6章 グローバルな視野を持つために
1 なぜわれわれは外国語を学ぶのか
2 外を知る前に内を知れ
おわりに
2013.10.07 朝活読書会で紹介されているのを見つける。予約。21人待ち。
2014.02.06 読書開始 -
イスラム紹介の本から勢いで読んだ本。
外国人の立場から率直に見た日本のこと、基本納得することしかなかったです。「おかしいことをおかしいと言えない」、外国人の立場から言うと説得力が凄い。外国人への生活保護とか、参政権とか、何で???って思うもんなぁ。みんながおかしいと思っていても、声をあげないから変わらないことって、日本ではいっぱいあるんだろうなぁ。
そしてやっぱり、先に読んだ本に引き続いて、やはり日本のマスコミは相当にアメリカナイズされているんだろうなぁと改めて。これからもテレビの報道は穿ってみるくらいの方がちょうどいいのかもね。エジプトの話は特に興味深かったです。エジプト再訪したいなと増々!
あとは一番印象に残った言葉は、「人と違うことは個性、それを生かすことは才能」ってやつかな。大体の人が前半で意識が終わってると思う。自分はこれからどうできるかな。 -
テレビのコメンテーターでこの外人ははっきりものを言うなと思っていたフィフィの本。テレビでは報道されていないがネット界隈では当たり前に言われていることが書かれているのだが、日本人の性の問題とか、女性に関する問題については独自の見解が述べられており面白かった。そういうフィフィのアイデンティティを形作ったのは、外国人でありながら日本の公立学校に通い、自分でも日本人と何も変わらないと思い生活していたが、大きくなるに連れ、遭遇した自分は日本人とは違うと思わせる出来事だったという。そんなフィフィの自叙伝のような本。