The霊柩車: 日本人の創造力が生んだ傑作 (ノン・ライブ)

  • 祥伝社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (101ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396620257

感想・レビュー・書評

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  • きんきらきんのも白木のも、鈍色のも。白木のは年一回日に焼けたところをカンナで剥くことが法律で義務付けられている(!)素材は木、金属、FRPなど。平等院鳳凰堂風、東照宮風、富山の赤い霊柩車、葬祭場近隣住民に配慮したバン型‥
    正面のうねった小さな屋根(唐破風)は、歌舞伎座、銭湯、遊郭などに用いられる伝統的な華美の象徴。車検を通すための強度計算、キャデラックなどの高級大型車をスパッと切り落とす、など霊柩車は不思議で奥深い。

  • 7位
    霊柩車のカタログを見ていると「あるもんだなあ………」と、不思議な感慨に襲われます。なんなんだろうこれは。「霊柩車の起源は大名行列にあり」という井上さんの洞察も、専門会社の人たちに取材した町田さんのレポートも、どちらも面白かった。

  • 霊柩車で1冊本ができるところがすごい。

    白木の宮型付き(京阪地方中心)、車体が赤(主に富山県)とか、関東や九州ではたしかに見た覚えがない。そもそも、自分が参加している葬式では、霊柩車がどんなのだったか、あんまり一生懸命見ているものではないし、たまに通りすがりにすれ違ったりしたって、そんなに気に留めるわけでもない。

    意外と、いろんなタイプがあるのだなー。

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著者プロフィール

建築史家、風俗史研究者。国際日本文化研究センター所長。1955年、京都市生まれ。京都大学工学部建築学科卒業、同大学院修士課程修了。『つくられた桂離宮神話』でサントリー学芸賞、『南蛮幻想』で芸術選奨文部大臣賞、『京都ぎらい』で新書大賞2016を受賞。著書に『霊柩車の誕生』『美人論』『日本人とキリスト教』『阪神タイガースの正体』『パンツが見える。』『日本の醜さについて』『大阪的』『プロレスまみれ』『ふんどしニッポン』など多数。

「2023年 『海の向こうでニッポンは』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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