影の肖像

著者 :
  • 祥伝社
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396631697

感想・レビュー・書評

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    クローンと白血病で話は進んでいく。自分の立場だったらどうするだろうと考えながら読み進めた。

    物語は後半に二転三転どころか、四転ぐらいする。後半は胸くそ悪い話が続き、読むのはつらくなる。倫理とタブーという言葉が何度も出てくるが、それが物語の鍵になっていた。

    袴田が詩織に対してなんで事実を誇張して伝えるのか、その違和感が最後にぬぐえた。詩織にとっては真実を知っても知らなくても、よくない結末だった。

    最後の千早と作間がくっついたことをにおわす一行はいらなかった。


    最初のページの登場人物の一覧が地味に役立った。




    ↓以下ネタバレ(内容整理用)


    川名努…千早と袴田伸治との子ども。
    諸角透…弘海。千早と高本一久の子ども。袴田伸治の後輩。詩織に好意を持っている。何も知らない。
    高本彰…一久の兄だが血はつながっていない。好色。
    諸角初美…中山良子。諸角透の母親。
    嘉島良介…時野流行。
    沢松美奈代…高本一久と交通事故で死亡。袴田伸治を高校生の時に高本一久との間に授かる。
    袴田伸治…安田奈央。五年前に弘海として千早と出会う。千早に好意を抱く。整形をしている。嘉島良介、岩上裕、諸角初美を殺害。詩織の彼氏。

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