- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396633295
感想・レビュー・書評
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書店員、出版社営業マン、編集者…
本に関わる人達の連作短編です。
連作中よく出てくる営業マンが主人公っぽいかなぁ
ぐらいの連作。
表題作も良かったけど、「美しい丘」が好き。
どの話も昔の恋愛を絡めた話で、苦い思い出とともに振り返りしっとり淡々としてます。
けど嫌いじゃない…
こんな話は結構好きだわ(〃ω〃)
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「赤いカンナではじまる」
担当する棚にこだわる訳。
嘘か本当なのか結末を知るのは当人たちだけだが、とても大切な何かがあったのは確かなのだろうな。
「風を切るボールの音」
同窓会にやってきたのは。
本当にやる気だったのかなんて分からないが、二人で話したい時間が少しでも欲しかったのだろうな。
「美しい丘」
再会は新たな道への一歩。
二人が共有していた時間は短いかもしれないが、未確定な未来を思うと始まりなのかもしれないよな。
「いちばん最初に好きになった花」
忌み嫌われている一輪は。
何故そのようになってしまったのか、どんな事であれ迷信などを詳しく掻集めた一冊も楽しそうだな。
「最後の夏休み」
目標は思いっ切った数に。
何のためになるのかと問われたら答えに困るが、それを達成させた根気などは認められてもいいだろ。 -
4.0
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本好きにはたまらない本。
「どういう意味よ、それ?」
「意味なんてないさ」
そのときは意味なくても、
なにが起きるかわからないよね。 -
淡々とした美しさ
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書店員、書籍営業マン、雑誌編集者など書籍に関わる人たちが登場するはらだみずき氏の連絡短編集「赤いカンナではじまる」を読了。若かりし頃の恋やすこしばかり想いが通じた関係など重くなく淡い思い出となった恋愛をスパイスにした短編が5編収められている。著者はサッカー青春小説「サッカーボーイズ」で有名になった作家らしいが残念ながら僕は読んでいない。この作品では、登場人物は既に大人にはなっている彼達が若かりし頃の恋にまつわるエピソードをベースにお話が上手に作り上げられているが、それには著者の若い男女のやわらかな心の動きに対しての洞察の深さが役立っているように思われた。そんなちょっと甘酸っぱい青春小説を読むBGMに選んだのはStingの"Nothing like the sun" .
好きなアルバムだ。 -
恋心を軸にした話が目立つ短編集。少しずつ登場人物が重なっていて、主に本に関わる仕事に繋がる、綺麗な作品。全体に、しっかり青春してきちんと社会人やってて、という主人公で、じぶんにはその大人振りに共感が難しかった。きっと作者は、ちゃんとした既婚者に違いない。
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本が好きな人は優しいなあ!
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「サッカーボーイズ」のシリーズで有名な作家さんの連作短編集。出版社の営業マンを主人公にした短篇集。トンデモナイ事件は起きないけど、心を暖かくしてこれる作品が揃っている。
これは角川文庫に入るときにタイトルが、「最近、空を見上げていない」に変更になっています。 -
ストリップ
ブックカフェやりたいなぁ。
苦い恋のお話。
いいね。
それはもう遠い遠ーーい昔の話...
ブックカフェやりたいなぁ。
苦い恋のお話。
いいね。
それはもう遠い遠ーーい昔の話だわ。