早稲女、女、男

著者 :
  • 祥伝社
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  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396633936

感想・レビュー・書評

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  • 現役ぽんじょ生としては、麻衣子やインカレサークルに所属する女に、いるいる!こういう女!と笑いが止まらなかった。
    女子大生のイタイ部分がこれでもかというほど、リアルに描かれた作品。けれど、早稲女、だけに限らず、男も女も人間全て必死になって恋愛をして生きている様子は「イタい」のだ。けれど、かっこ悪くても自分らしく生きることが大事なのではないだろうか。

  • 都内の有名大学の傾向なんて分からないし読んでみて初めてそう言われているのかと思うぐらい縁のない話でしたが、軽くサクサク読めました。

  • 早稲女もポン女も学習院も青学も慶應も、真正面から一所懸命。誰がいち早く"甲冑"が脱げるか!?、、結構サラッと…の読後感♪。

  • 早稲田大の女子学生を中心に、東京有名私大の女子学生、卒業生達を描く連作短編集。
    文章は読みやすく、さくさく進む。
    「追憶」のバーバラ・ストライサンドはまさに早稲女というのはものすごくわかる…。
    女同士の友情もあちこちにあり、読後は割とさっぱり。
    ただ、今作の根底には◯◯女という女性差別のレッテル貼りへの反感があるのだろうと思うのだけど…あるよね?まさか今のご時世でないなんてことないよね?そこからじゃないよね?信じてるよ!と揺さぶりたくなるくらい、読んでいて感じられなかった。
    それぞれが◯◯女という自己意識にもがいていながら、そもそも◯◯女って何だよ、という前提のおかしさに気づいていない感じで、もやっとしたものが残る。
    また仲間内のあるある感が強いので、これらの大学関係者以外は読んでいて面白いんだろうかと疑問に思ったけれど、多分大学に限らず、◯◯な私、という自己意識に悩む人は多いんだろう、そこでの共感を呼ぶ小説なんだろうと思った。

  • 早稲田に通う女子大生周辺の人々を大学ごと(慶応、立教、学習院、青学、日女)にカテゴライズして描く連作短編集。わたしは短大出なので作中のカテゴライズが世間一般のイメージと似通っているのかはわからないけど、主人公の生真面目さや自虐するところ、思い込みがやや激しいところ、サバサバしてると言ってしまうところなど、身につまされるところがあるので気をつけよう…なんて思ってしまった。今回は大学ごとのカテゴライズだったけど、血液型とか12星座とか、ある程度認識されてるものに当てはめれば創作のネタになるんだなと感心させられた。

  • くっついて離れてまたくっつく。
    出てくる人のイタイところも書き方が良い。

  • 各大学のカラーにカテゴライズされた女子大生たちの恋愛と葛藤。
    こういう格付けはよろしくないと思いつつ、分かる分かると頷いてしまう部分も。
    確かに早稲女は男勝りで、慶女は完璧主義、青女は女子力高くて学習院は世間知らずでポン女はゴニョゴニョ…というイメージが東京では罷り通っている気がします(いずれも自分の20年前のイメージですが)。
    そういう大袈裟なカラーをネタしにしたこの作品、案外楽しめました。
    たった4年間の大学時代ですから、余計な概念に囚われず、自由に思う存分満喫すれば良いと思います。

  • 大学別にステレオタイプなキャラを作る感じが、某擬人化マンガっぽい

    最終章が不要かな?と思う
    二人と別れて終わりでも良かったのに

  • 香夏子が典型的な早稲女のイメージっていうのは間違いない
    それぞれの大学ごとの色は、
    そこの学生じゃないとわからないから、
    どこにも縁のない人が単純な読み物としてこれを読んだときに
    はたしておもしろいのか?ってところで★は3つ

    「早稲女」っていうのはキャッチーだし、
    実際それで気になったわけだけど、読んでみると
    そんなにそこは強くないから若干残念だった

    実はそれぞれにコンプレックスを抱えていて、
    側から見たら悩みなんてなさそうな人にも、
    他人をうらやましく思うことがあったりするんだなと

  • 早稲女の早乙女香夏子と彼女に関わる5人の女性の連作短編。

    各大学女子の特徴が出ているのかな?
    あんまりそのあたりは知らないので。
    出身大学が登場している人が読んだらあるあるなのかも。

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著者プロフィール

1981年生まれ。大学を卒業したあと、お菓子をつくる会社で働きながら、小説を書きはじめる。2008年に「フォーゲットミー、ノットブルー」でオール讀物新人賞を受賞してデビュー。以後、女性同士の友情や関係性をテーマにした作品を書きつづける。2015年『ナイルパーチの女子会』で山本周五郎賞と、高校生が選ぶ高校生直木賞を受賞。ほかの小説に、「ランチのアッコちゃん」シリーズ(双葉文庫)、『本屋さんのダイアナ』『BUTTER』(どちらも新潮文庫)、『らんたん』(小学館)など。エッセイに『とりあえずお湯わかせ』(NHK出版)など。本書がはじめての児童小説。

「2023年 『マリはすてきじゃない魔女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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