僕はただ青空の下で人生の話をしたいだけ

著者 :
  • 祥伝社
3.33
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本棚登録 : 59
感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396634018

作品紹介・あらすじ

三年前に生まれ育った地方都市に戻って来た、作家でシンガーでもある竜二。猫のミーちゃんとふたり(?)暮らし、徒然に日々を送りながら生について、死について、思索をめぐらせる。社会の周縁から垣間見える、数々の人間ドラマ-。ベストセラー『セイジ』から10年-。しみじみとした風景の中に、胸を打つ言葉と物語が。珠玉の最新作品集。

感想・レビュー・書評

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  • 「A DAY」のリュウちゃんと馬鹿ネコの関係がなんかいいなぁ。中年小説家の貧相で怠惰な生活が馬鹿ネコのおかげで少し優雅で潤いのあるものに思える。もはや夢を追いかけるよりもお金を追いかけるほうが優先順位が高い状況なのでは、と思うが他人事なので面白可笑しい。でも、オイラが実際にリュウちゃんのような暮らしぶりができるかというと自信がない。どっぷりサラリーマンで、貧乏性なのに煩悩が多い。煩悩が多いとお金もかかるし働かないわけにはいかない。リュウちゃんの場合は小説家をいいことに、本当のところ働くのが嫌いなだけだと思うが。夕子ちゃんに夢の話をしている場合ではない。でも男同士としてこういう馬鹿タレはむしろ大好きだ。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 「A DAY」が良かった。人生、生と死について、ほろっとする日の事、切ない日のこと何気ない日常から描かれていて共感しやすかった。
    私も作者と同年代。若い頃は考えなかった生と死の事最近はよく考える。自分もこの先どんな風に老いてどんな生き方してどんな風に死を迎えるのだろう。

  • さわやかな青空の下、理想の人生についての話をする物語かなと思って読んでみたが、良い意味で裏切られた。主人公は52歳の小説家兼ミュージシャン。ライブでの一幕や入院した友人を迎えにいった時のこと。こうした日々の暮らしの中で、人生を振り返ってみたくなるエピソードに溢れている。自分が生きる上での幸福について、考えてみたくなる一冊です。

  • あとがきによると、9冊目の著書らしい。もっと書いてほしいなー。

  • 2013/5月
    やばい、良い作品だったのに、レビュー書かん間に忘れて しもうた。
    生の本質を知っている人だな〜と思った記憶が。
    またいつか読もうと思う。

  • 図書館の未整理分ボックスに置かれていて、表紙が気になったので借りてみた。
    エッセイなのか自伝なのかもわからないまま読み始めたけど、本当に面白かった。


    だらけたおじさんが人生の真理みたいなものに触れたり触れなかったりする『A DAY』。

    記憶を消され、暴力行動を絶対にしない殺人犯の話。世にも奇妙な物語的展開の『記憶』。

    ベタに、幸せってお金?本当は?と問いかける『君の幸福は僕の幸福』。


    人生経験豊富というか、人とは違う道を通ってきたというか、
    しっかりと濃い人生を送ってきたっていうバックボーンが感じられる短編集だった。圧倒的。

    辻内さんの他の本も読まなくてはいけないと思った。

  • 面白かったけど、今は読みたい気分じゃなくて返却。13/2/23

  • 「おかげさま」という言葉に対するすごく明確な答えをもらった感じがした。
    「幸福は僕の幸せ」はあったかい気持ちになれる。私の心にもポカリと花が咲いた。

  • さら~っと読めます。
    背表紙に「胸を打つ珠玉の作品集」と書かれています。タイトルも青春系だったので読んでみましたが、ちょっと印象が異なりました。
    僕のイメージと異なっていただけで、内容は楽しめます。

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