- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396636531
感想・レビュー・書評
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東家は男ばかりの四兄弟。上から研究者の朔太郎、占い師の真次郎、会社員の優三郎、大学生の恭四郎と両親が、ほどよいバランスで暮らしている。ある日、優三郎が趣味のタロットでく最凶>のカードを引き当てた。直後、優三郎と幼馴染で彼女と思われてた瑠奈の秘密が真次郎によって恭四郎に明かされ、信頼関係に亀裂が入ってしまう。不運の連鎖は止まらない。朔太郎や両親にも波及し、隠れていたトラブルが表面化しはじめた。あげくの果てに家族関係を崩壊させそうな女性まで現れ・・・・・。噴出する秘密と本音に大わらわの東家に、平穏な日常は戻るのか!?
4人の兄弟の視点それぞれから描かれ、短く入れ替わるので読みやすい。4人出てくるがキャラも立っているため読みやすい。朔太郎から優三郎への「強い種が生き残るのではなく、環境に適応した種が生き残る。生きやすい環境へいくか、環境に適応するか。」的な発言がよかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
読み終わるのがさみしくて、もっとずっと読んでいたいと思った。四兄弟それぞれに幸運が訪れる兆しがみえるラストが良かった。
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兄弟の展示会かというぐらい、
それぞれの特徴が書き分けられている。
基本、皆良い人なんだろうけど、
どの人も面倒くさそうなところが笑える。
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東家は占い師を父に持つ、男ばかりの四兄弟。
三男の優三郎がタロットで<最凶>のカードを
引き当ててから、不運が連鎖し、隠れていた
トラブルが表面化し始める。平穏な日常は
戻るのか!? -
ほっこり。
優しい本だ。GW最終日に読んでよかった。
まさにみんな違ってみんないい。 -
事件が起きるわけでもなく淡々とすすんでいく本でした。
四人それぞれ性格が異なり、私は朔太郎くんがタイプでした。 -
占い師の父を持つ4兄弟。大きな事件が起きるわけでもなく、淡々と進んでいく日常がそれぞれの視点から描かれている。ひとりひとり仕事も個性も距離感も違う。それでも必要な時は寄り添う温かい家族が微笑ましかった。
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東家の四兄弟の性格は全く異なり、占いを生業とする父と快活な母と暮らしている。長男は家を出て、家族と一線を引いている。次男は父を尊敬して父と同じ占い師としての道を選んだ。三男は人目を引く容姿を持ちながら病弱で引っ込み思案。四男は誰とでも卒なく接することができて世渡り上手。これだけの役者が揃えばさぞかしビックリする事件が起きるだろうと期待して読んでいたら最後までほのぼのしていた。若干の肩透かし感はあるがとある家族の一場面を切り取り、各々の生き方を丁寧に描いたストーリーは楽しめた。
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どの子もいい子だ。