- Amazon.co.jp ・マンガ (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396766047
感想・レビュー・書評
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仕立て屋が舞台とあって、糸やメジャー、型紙をあちこちに配した装丁がものすごくかわいかった!1話と3話は本誌で読みましたが、宇仁田作品おなじみのぶっきらぼう男子キャラ・仕立て職人のヒラタと天真爛漫な女子・ななこの子弟コンビがなかなかよくて、一冊にまとまったら是非コミックスを買いたいと思っていたのだ。まず、この装丁だけで買ってよかったと思いましたね♪
ストーリー的には割と平坦で、大きな事件が起こるわけでもないから物足りなく感じる人もいるかもしれないけど、逆にそのまったりした空気が心地よく感じられる。自分自身が家庭科が残念な成績で、ウルトラ不器用なため、自分で洋服や小物を作れる人がすごく羨ましかった。特にオーダーメイドは憧れ!だから、仕立てに関する描写のあれこれにすごくわくわくしました。作中に出てくる足踏みミシン…小学校時代に家庭科嫌いになるきっかけの一つでありましたが(難しんだよね!)、レトロ好きの宇仁田さんらしく効果的に描かれていて、今更ながら足踏みミシンのよさを再認識しました。確かに、あのフォルムはとても素敵だなと。
さびれかけた商店街に店を構えている仕立て屋だから、古きよきものが姿を消していく寂しさも描かれていて、ちょっぴり切なくなる。服地屋さん、ボタン屋さん、お針子さん、ミシンの修理屋さん…「その道のプロ」達の手によって服が生み出されていたんだなと。時代の流れとはいえ、勿体ないよなと思う。そんな環境の中で、地味ながらも自分のできることをしながら商店街を大事にしているヒラタがかっこいい!のだ。宇仁田男子のそんなところがツボなのよ。
できることなら続刊希望!仕立て屋のことももっと知りたいし、師匠と弟子の凸凹コンビの関係がどうなっていくかも気になるしね。イマドキな女子だけど、意外に手先が器用で頑張り屋さんのななこがとにかくかわいい。そんな彼女が成長していく姿も見たいよ~。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
昔ながらの仕立て屋さんで
一目ぼれしたワンピース
作ってもらったはいいけどお金が全然足りない~
ってことでバイトをすることになったななこさん。
店主の織彦さんの元でお手伝いすることになったのですが…
というお話
すごい事件が起こるわけではなく
ふわ~と進んでいくストーリー
なんかそのふわ~とした感じがおもしろい
私もワンピース作ってほしくなった~ -
どことなく無難にまとめた雰囲気の漂う仕立屋さんマンガ。もうちょっと何か弾けたところがあってもよかったけど、これはこれで。
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こんな簡単に就職決まるなんていいなぁ
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就活に失敗して、しかもたまたま通りがかった仕立て屋さんで仕立ててもらった
服の代金が思いのほか高くて払えないから、思い切って仕立て屋見習いになった子と
発注ミスで、うすいうぐいす色の生地で仕立てたシャツしか着ない仕立て屋さんによる
お洋服のお話。
宇仁田さんの描く作品は、色恋を題材にした作品は当たり前のように面白いけど
色恋が絡まない作品も面白い。
このいとへん。
主人公でありヒロインの桑原ななこさん。
宇仁田さんが描く女の子にしては珍しく、物凄く表情が豊か。
個人的には仕立て屋っていうテーマはとても退屈だけど
この子がいるから苦も無く面白い。
自立するまでを描いてくれたらなあ・・・と思ったけど
それだとゼッタイドンカンと同じような作品になっちゃうから
これでいいんだ、うん。 -
ななこちゃんが可愛く一生懸命なのと、何だかんだいいつつも優しいヒラタさんにとっても癒されます。複雑なものは作ったことないけど、何か自分で作ると嬉しかったのを思い出します。
あと、ラスト1ページは大変ニマニマします。 -
気に入ったワンピースの仕立て代が払えなくて、バイトして支払う事になったななこ。就職も決まっていなかったので、そのまま雇ってもらえるよう頑張る。
仕立て屋さんの仕事ぶりが語られていて、恋愛とか全然なかった…
裁縫は楽しいけど、なかなかプロのような仕上がりにならないので悔しい、という事を思い出しました。 -
昔ながらの仕立て屋に押しかけ就職した主人公・ななこと、師匠のヒラタさん二人の会話のテンポが小気味よくて楽しい。仕立てに関するちょっとした技術や心得が、さらっと作品の中に出てきて、それが話に厚みを出している感じ。
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この作者の作品を読むのは、これが初めて。
「うさぎドロップ」は聞いたことがあるけれど、読んだことはない。
絵の感じが何かイラストレーターっぽい。それから、何か70年代のファッション画みたいな感じがする。
意外と線が太くて、(失礼ながら)すごくうまいという感じはしない。
ただ、今は珍しくなった昔ながらの仕立て屋さんを扱った作品だからか、絵のレトロな雰囲気によくあっている。
足踏みミシンとか、切りじつけとか、宇仁田さんの古くからの手仕事への愛情が伝わってきて、心が温かくなる。 -
ひらたさんイケメン