- Amazon.co.jp ・マンガ (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396766818
作品紹介・あらすじ
子供への愛、恋人への愛。
愛は同じでも愛の表現が違う!
フランスと出会って人生が激変した草食男子の物語。
描き下ろし4P!
感想・レビュー・書評
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日本人同士の男女でさえ価値観の溝を埋めるのは大変(そして諦める)なのに、国も文化も「違う」事を認め合っているのが素敵だと思いました。
そして今度は赤子という文化も言葉のコミュニケーションが取れない相手でも、楽しく観察して自分なりの理解と対処法を見出していくのが面白い。
特に電車内での席を譲る譲らない問題は、女性が苦しい思いをして過ごさないといけない事が当たり前で自然だと思っていたけど、全然異常な事だと知った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
絵での描写がその場にいるようなくらいわかりやすくコミカルで面白いから好き
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くすっと笑えるエピソードがいくつか入った漫画。
フランス人はお互いに意見を述べて、中立を探すというのに対し、日本人は意見を述べることすらも躊躇う。
フランスはところ構わず議論が好きだからな、と実感。
特に息子に「弱肉強食のフランスじゃやっていけない」と父が言っていた場面は何か物語っていたように感じる。
あまり〇〇人は〜と使いたくはないが、正直育つ環境の違いは大きいと思う。コミカルにそんな違いを描くことで楽しく読める。
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面白い
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妻は外で働いて、夫は家で働くだけじゃなくて育児の主人公でもある、我が家と同じ境遇で親近感を抱いたので、読みました。
2歳くらいの、大人びた言い回しが突然できるようになったり、外食先で突然うんちした(くなった)り、大人の体を登って1回転したり、テレビの話についていけなくて仲間外れにされたり、そういった「ああ、私の子もそうだったなあ」という描写に心が揺さぶられました。じーんとしました。必読! -
やはり、一巻よりは大笑い場所が少ないとおもう。でもハーフの息子が出現し、フランスと日本の国民性の違いなど発見も多く楽しめることは楽しめる。
最近、外国人旅行者が日本を誉め称えるのが流行りだが暮らす外国人による厳しい評価に、うんうんとうなずかされる。
日本は進化の遅れが著しいと知ることにめをつぶっているひとであふれているのでは?
特に、政治や行政の人たちの行動は、独裁者国に近づきつつあるし、エセ民主主義感はぬぐえない。そんなことについ思いを馳せてしまう、怖い内容でもある。たかが漫画されど漫画。 -
すごく面白かった!特に言語習得のところ。大人からしてみたら悩ましい新言語習得も、子供だとこんなに早く自然にできるんだね。男性作家だからというのは偏見かもしれないけど、息子の発達にたいする着眼点が自分と違って面白い。
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フランス人は、お互い主張するべきは主張し、ぶつかり、着地点を図る、言った後はケロリと平常。日本人は、何も言わず、察して、丸く収めようとする、てのが印象的。お米大好き!でカレンさんが、ヨーグルトっぽいチーズをご飯の上に、とか、余ったご飯に牛乳と砂糖をいれてあっためました、フランスではリ・オ・レと言います、とか、ツボでした。あと、室内でドローンを飛ばす練習をしてて、プロペラが外れて飛んできて、帰って来た西さんにメガヒットして、「妻が家の中でドローン飛ばしている男なんて今日本で俺くらいだろうな」とつぶやいて、密かな喜びを覚えているところもツボ。4人の娘の国際結婚(中国、ユダヤ、アラブ、コートジボアールと様々)に頭を悩ます夫婦のコメディー映画「最高の花婿」も見てみたくなった。
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1巻目はフランス人の家庭観(夫婦観)が面白かったのだが、今回は日仏の子育て観の違いも描かれており興味深かった。そこいらのストーリー漫画よりよほど面白い。
娘がよその男の子(幼児だが)にキスされても平気なフランス人父と、青筋立てる日本人父のエピソードで、子どもを愛する気持ちは同じでも、フランス人の方が子どもをより「個人」として見ていることがわかる。そういう親の態度が子供の自立を自然に促すのかもね。フランスにひきこもりやニート(親が養ってくれて成り立つ生活形態)っているのだろうか。
西さんはカリンさんが穏やかだからうまくいっていると描いているが、いやいや、西さんにすごく柔軟性があるからっていうのもあると思うよ。日本人の男性は変なところでプライドや面子にこだわるところがあるけど、西さんにはない。そこが、愛がなくなれば即離婚の文化を持つ女性に愛された理由かもしれない。なかなか稀有な資質です。