- Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396767273
作品紹介・あらすじ
日本育ちの日仏ハーフ男児、ナオくん成長記!
日本とフランスの違いがわかってきた幼児は、いったいどんな行動をするのでしょう?
そして、赤飯好きのフランス妻が不思議に思う日本の言葉や習慣は?
ジャニーズについて、女子会について、予想外の視点から疑問を呈します。
「愛が苦手な日本男性」が「愛が大事なフランス女性」と結婚し、子育てする「異文化格闘育児マンガ」。
カレンさんの故郷訪問、パリのブックフェアなど母国フランスの訪問エピソードも満載です!!
感想・レビュー・書評
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異文化の配偶者と暮らす面白さという点では前より劣るが、他人から見ると奇妙でも夫婦で5年も一緒にいれば日常になるのは当然。
フランス人は偉いな、と前の作品より感じた。相手とわかりあおう、自分も相手も殺さず居心地よく暮らそうと努力し続けるのはすごい。日本人はどうせ言ってもわからないだろうとか、相手が不機嫌になったらめんどくさいとか考えて、不満があっても心に溜めて、女子会・男子会などで同性の友達に愚痴を言うことで発散する。もちろん、フランス人は努力してもどうしようもないことがわかればスパッと別れる。それができる成熟した社会なのだ。(日本は出産で仕事を辞めたりセーブせざるを得ない人がまだまだ多いし、1人の稼ぎで複数の子どもを安心して養える収入がある女性は少ない。)医大の受験から差別してるようじゃ、フランスのようには当分なりそうもない。
夫婦だけでなく、世界の情勢を個人として受け止め、難民の子どもなどを養子として受け入れたり、子どもでも一個人として真剣に向き合う姿にも頭が下がる。もちろんフランスにも虐待する親がいるだろうけど、それが外にわかれば、誰かがすぐに子どもを救ってくれるだろう。
養子を考えたときは著者の両親はお前たちは40過ぎて高齢だからと反対したのに、嫁が47で第二子を妊娠したときは、出産に反対はしない。日本人ってこうよね。ご両親、いい人だけど。
しかし、47で自然妊娠ってすごい。好きな仕事をして、愛するパートナーがいると、人間の身体ってイキイキとするのかもしれない。そういう点でも日本人って残念。
子どもが二人になった日常もぜひ読んでみたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
趣味もバックボーンも全然違うのに、夫婦になる時はなるんだなあ、という実感。今日やりたいことは泣いてもわめいても今日やりたい、あるいは、嫌いだから今日から付き合わないと面と向かって言いそれで通ってしまう、子供のロックな精神。日本人脳とフランス人脳を随時に切り替えられるカリンさん。音への非常に強いこだわりをもつカレンさんとPCのスピーカーで十分な西さん。フランスのコミック市で来る日も来る日もフランスと日本の文化の違いを問われ、そんな細かいことどうでもいいでしょと叫びたくなった一幕など。どっちがいいとかではなく、彼我の違いを冷静な筆致で描く姿勢。ひとまずの完結で、きっと違うタイトルで続きが描かれるのだと期待。
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子どもや家族への深い愛を感じる一冊。子どもの成長をこのように記録しておけるって最高だな!七央君が夢を見たとき、「頭の中でものを見るの」「頭の中でテレビを見るんだよ」と表現したのもすごく可愛いし、それを聞いた夫婦が顔を見合わせてにっこり笑顔で心を通わせているシーンが特にお気に入り。
遠足のお弁当完食した七央くんがカレンさんと手を取り合って踊りながら喜んでいる姿も好き。
こんな日常の小さな出来事が、人生において最大の幸せなんじゃないかなと思う。
ちなみに、フランスと言えばマクロン大統領。マクロン大統領といえば歳の差カップル。どういういきさつでこのカップルが誕生したのかということが描いてあり、面白かった。さすが愛の国フランス!であ〜る。(でもこの場合、かなり特殊かな?) -
夫婦間のの価値観の違いをみていくのはおもしろい。
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七央くんがどんどん大きくなってきました。
「いつもの朝」という話が、子育ての日常そのもので、物語としてのオチはないけど、私は大好きです。私の娘も、「はやくお迎え来てね」と言って、私の姿が見えなくなるまで手を振っていたなあ。
それと、私的には、赤飯の話が面白いです。