吉祥寺少年歌劇 (フィールコミックス)

著者 :
  • 祥伝社
4.09
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本棚登録 : 130
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784396768416

作品紹介・あらすじ

僕が娘役として舞台に立つ理由、
それは君だったのです。

吉祥寺少年歌劇は「男子のみ」で構成される伝統の歌劇団。
入団へは、付属の音楽学校への入学が必須である。
81期生の進藤瑞穂は、男役に憧れて入学したのに
娘役と判定されてショックを隠せずにいた。
首席候補の白井寿に、娘役への不満をこぼすと、 「じゃあ早くやめろ」と冷たく言い放たれてしまい…。
2人はまだ知らない。その出会いは、
互いを舞台の上へ導く運命だったのだと……ーー!

自らの理想と、思い通りにならない現実の間で、
少年達は己のすべてを懸けて夢の舞台を目指す。
舞台芸術を愛するすべての人に捧ぐ青春輪舞曲!

感想・レビュー・書評

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  • 選ばれし少年たちが夢を追う…男子のみの歌劇団を描く、コミック『吉祥寺少年歌劇』 | ananニュース – マガジンハウス
    https://ananweb.jp/news/390348/

    祥伝社コミックス s-book.net Library Service
    https://www.sun.s-book.net/slib/slib_detail?isbn=9784396768416

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      町田粥『発達障害なわたしたち』 - フィール・ヤング | FEEL YOUNG
      http://feelyoung.jp/samples/s...
      町田粥『発達障害なわたしたち』 - フィール・ヤング | FEEL YOUNG
      http://feelyoung.jp/samples/sample_04/index.html
      2022/01/07
  • 帯の推薦コメントを書かれている元宝塚歌劇団 雪組トップ娘役 真彩希帆さんが好きで、それをきっかけに拝読いたしました。

    設定としては宝塚音楽学校(〜最終的に歌劇団)の男性版といったところですが、
    夢、憧れ、仲間、挫折、葛藤、努力
    青春の輝き、美しさを感じられる1冊だと思います。

    個人的には、真彩さん自身も男役に憧れながらも身長が足りず断念され、それでも諦めず娘役になる努力をし、合格されトップまで登り詰めたことと主人公の姿が重なり、胸にグッとくるものがありました。。

    *
    ★-1個にしたのは、1巻完結のため、どうしても背景描写がカットされていて釈然としないところがあり、、(1巻にする前提で削ったんだろうというのと、1巻だからこそのスピード感や儚さはあるのだが)
    個人的には3巻完結とかで、全体的にもう少し丁寧な描写があればもっと面白いだろうな(単純にもっと見たいな)と感じたので

  • 男性版宝塚パロディ。男だけの舞台なら歌舞伎があるやないかい10代思春期の男の子に娘役は無理筋すぎるって現実を言ってしまうと話が成り立たないけどまぁファンタジーなので……。合格して自分が特別な人間だと思ってたのにそこにいるのはみんな合格できる人間でプライドをへし折られるけど泣いてヘコタレても頑張るカジの話が1番面白かった。

  • 男版宝塚、努力だけではどうにもできない芸事の世界が綺麗に描写されています。登場人物誰も嫌味な人や悪役など存在せず高め合っていく姿、短く儚い少年歌劇の役者生命を惜しみなく全うする姿がとても良かったです。ただ1巻完結なのでキャラクターの葛藤などはそこまでの掘り下げはなく進んでいった印象、儚さ、美しさに全振りするには丁度良いのかな、とも思いますが少し物足りなくも感じました。

  • 『吉祥寺少年歌劇』町田粥/祥伝社 男性だけの架空の歌劇団の音楽学校が舞台。男役に憧れて入学した早々「君は娘役だね」と告げられた自然児・瑞穂と、歌舞伎の家元に生まれた寿のコンビが主軸。一見耽美系だけど、少年たちの葛藤や成長がテーマの舞台愛にあふれた王道青春漫画です。

  • 本当に吉祥寺に吉祥寺歌劇が存在しているような気がしてしまう。男役に憧れた主人公が娘役を選び、衝突した首席候補含む同期たちとの成長していく姿よ… 最初は自分で「全然娘役に見えない」って評していたけれど、瑞穂可愛くて綺麗になったね。このご時世だからこその退団演出だったんだろうな。吉祥寺歌劇の娘役の任期は短いとはいえ、もっと輝く姿が見たかった。

  • 宝塚男版が吉祥寺にあったら…という設定のお話。
    とても面白かった。
    男役に憧れてはいったのに、娘役を言い渡され、あるこがきっかけで娘役を選んだ少年と、彼の歌声に圧倒され娘役をやめて男役を選んだ少年の話がメイン。
    並々ならぬ努力と友情と、熱い熱量を感じて面白かった。
    もっとスピンオフ的な内容も読んでみたい。

  • もっと長尺で読みたい、絵が綺麗で好き。
    表紙の瑞穂と白井のネクタイ・リボンが見えないように描かれてるのいいな。

  • 「雑サーニャ」20号でとりあげられていたのを見て手に取り。宝塚の男性版が、もし吉祥寺にあったら、という設定。もちろん男役、女役の両方があり、厳しい倍率をくぐりぬけた者たちが、吉祥寺音楽学校に入り、ゆくゆくは吉祥寺少年歌劇へ、と。歌舞伎の家からある条件付きで音楽学校へ入ることを認められたもの。踊りはぜんぜんダメだけど歌の実力一本で合格したもの。自らの才能に自負があったのに、天才たちに囲まれてくじけ、不貞腐れてたところから復活したもの。吉祥寺少年歌劇が好きすぎて好きすぎて入ってきたもの。それぞれの希望、野望、屈託、憧憬をかかえつつ、時にぶつかりあい、手をさしのべ、磨きあい、と。「ここでライトの光を受けて生きていきたいと思うなら 自分の素質にある-今はまだ歪なものを美しく磨いていくしかないんだよ」という先生の一言と、立ち直ったカジの「食らいついてやるしかないんじゃない できるかできないかなんて考えてもしょうがないよ」て言葉が印象に。最初は歌以外に自信がなかった主人公が、遠い先にいたと思える同輩を追い、磨きあい、手をさしのべ、スターの道へ、しかしその寿命は短く…また今の世相も織り込んで、寂しい引退模様となったが、普段着も普段着で、かすかな鈴の音を鳴らしつつ、雑踏へとまぎれていく姿に、どんな第二の人生を切り開いていくのだろう、と思いつつ。なんだか、この先道行く男の人からかすかに鈴の音が聞こえてきたら、一瞬、もしかして?と思ってしまいそうです。

  •  吉祥寺に男性が女性も演じる、宝塚の男性版のような劇場がある世界のお話。

     もっと続いてほしい。先が読みたい気持ちと、この長さだからこそ輝いているという気持ちがある。
     花の命は短いものだ、と感じた。

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