- Amazon.co.jp ・マンガ (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784396785369
作品紹介・あらすじ
「世界が終わるまで、あと10日ーー。」
稀代のストーリーテラー・丸木戸マキが紡ぐ、
異色の終末 ? 恋愛ヒューマンドラマ!
あと10日で、巨大隕石が地球に落下する。
限界人生を送る社畜サラリーマンの真澄は、
せめて残された時間を穏やかに過ごしたいと
母校の大学図書館を訪れる。
そこで10年ぶりに偶然再会した男・律は、
かつて真澄を裏切り傷つけ、いまの底辺生活の元凶となった
「この世で一番会いたくない昔の男」だった…。
律はそんな真澄に、楽に死ねる薬を渡す代わりに
死体処理を手伝ってほしいと、
とんでもない話を持ちかけてくるがーー?
感想・レビュー・書評
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先が読めない展開が面白くて、ストーリーの作り込みに過去も散りばめた上で二人の関係が描かれてる。
うまい言葉がみつからないんだけど、すごく儚くて眩しいものを見た気がする。人間の浅はかさとか、それでも人を想う気持ちとか、暗い中にちょっとした笑いもあって、でも切ない。そういう作品が好きな人にはオススメです -
地球が滅亡する前の数日間…割とよくありそうな不幸な青年が主人公で、倫理観の欠如した元彼と偶然再会した今と過去が描かれる。
終末の状況が、実際はわからないけどリアリティー感じる。絵もきれいで安定感がある。自分よりちょっと上世代かな…昔のコピー本かなんかを手書きで書いてる感じとか、映画の話とか割とわかって、身近な感じだ~。物語もなんだか懐かしさを感じるんだけど、大統領が女性だったりユーチューバーとか今は今感ある。
真澄の流され具合が人間味あるけどかわいそうだな…律の心なさがぶれなくて逆に笑える。てか、律の悪評が普通に知れ渡ってるのがなんかリアル。そして脇役は世間の冷たさを感じさせるのかと思いきや、優しい橋本が心に染みる。 -
上下巻セット一気にビンジ読めると満足感高し。タイトルにあるように、終末に人々(というか表紙に出ている男と男)が何をするのか…というストーリーだが、この設定自体が2022年の第3次世界大戦や、コロナ禍の状況と部分的に被るところもあり、すごくいいタイミングでこの本読めてよかったと思う。また、途中出てくる女性アイドルの死因のも、ちょうど22年のエイプリルフールのアイドル(というかアイドルの裏側にいる人たちの)クリアベイティング写真のことを思い出さざるをえない…総じてタイムリーな漫画だった。