思想としての編集者

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  • Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784400310525

感想・レビュー・書評

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  • 1.深井智朗『思想としての編集者 現代ドイツ・プロテスタンティズムと出版史』新教出版社、読了。20世紀プロテスタント神学の歩みを「編集」の観点から考察する労作。バルトやティリッヒも編集者(知のプロデューサー)がいなければ存在しない。思想の「商品化」と「政治化」を鮮やかに映し出す。

    2.深井智朗『思想としての編集者』新教出版社。本書は単なる神学思想史に留まらないし、軽薄な知識社会論でもない。近現代のドイツ思想史を取り扱いながらも、人間の活動(アレント)と思想の関係を、豊富な事例から分析する。誰もが「編集者」の現在、根源的考察の本書は広く読まれて欲しい。了。

    深井智朗先生の近著『ヴァイマールの聖なる政治的精神 ドイツ・ナショナリズムとプロテスタンティズム』(岩波書店)、こちらも読もうと思います。帝政ドイツからワイマール期への転換とは「政治化された神学」と「神学化された政治」の登場。 http://bit.ly/PiZYf1

    しかし、軽薄な現代批評だか、歴史「ネタ」的書籍が次々と流通する中で、ひさしぶりに、一般向けの「ほんもの」の本を読んだような気がする。

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著者プロフィール

1964年生まれ。アウクスブルク大学哲学・社会学部博士課程修了。Dr. Phil.(アウクスブルク大学)、博士(文学)(京都大学)。現在、金城学院大学人間科学部教授。著書『超越と認識』(創文社)、『十九世紀のドイツ・プロテスタンティズム』(教文館)、『ヴァイマールの聖なる政治的精神』(岩波書店)、『思想としての編集者』『神学の起源──社会における機能』(新教出版社)、Paul Tillich: Journey to Japan in 1960(Tillich Research 4、 de Gruyter: Berlin 2013)ほか、訳書にシュライアマハー『宗教について』(春秋社)、『アーレントとティリッヒ』(法政大学出版局)ほか多数。

「2014年 『ティリッヒとフランクフルト学派』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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