- Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403220609
感想・レビュー・書評
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ディアプラス本誌に掲載されたももいろヘブンが一冊にまとまったうれしいアンソロジーです。
ディアプラスといえば、あまーい恋愛ストーリーの良作がいろいろありますが、いつもはそんな甘めの話を描く11人の先生方が、腕によりをかけまくって、ものすごくエロに特化した作品集。本誌で読み損ねた作品も読めるし、書下ろしもあります。
砂原糖子センセ「S課長の甘い憂鬱」「S課長の甘い週末」は会社ではS体質で完璧主義者と思われているクールな課長の恥ずかしい秘密の顔がたっぷり楽しめます。年下営業のモテ男を恋人に持つ澤井ですが、その彼氏にもSを押し通していたのに実はドMなのがバレてしまい形勢逆転。恥ずかしくいたぶられてしまいます。
甘くてちょっと痛くてエロい話書かせると、さすがの巧さ。イラストは金ひかるセンセのベストコンビ。
和泉桂センセ「ドライ」は攻がスーパー攻様の手で受にされるリバもの。陥落具合が納得のスーパー攻様のテクを心ゆくまで味わえます。表題のドライにはいろんな意味があります。イラストは志水ゆきセンセの最強コンビ。
渡海奈穂センセ「縛られたいの」は片思いしていた同僚に恋人ができてしまい失意のどん底だった国木が、ゲイ専門のSMクラブのデリボーイ聡に出会い、本当の恋に落ちる話。ソフトSMで、言葉攻めも愛情がしっかりあって、心理描写がとても繊細なので読後感がいい。
久我有加センセ「あなたの色に染まります」は年下へタレわんこ攻。かなり男前な誘い受にクラクラする様が関西弁でエロス。
名倉和希センセ「世界でいちばん」は保健室王道エロ!ありがちな話ながら、エロがっつり。あまりのエロさに思わず読み返すほど、かなり萌えました。受の真生が超かわいい。
加納邑センセ、玉木ゆらセンセ、栗城偲センセ、五百香ノエルセンセの作品は、学園もの競作のようなかんじで比較しながら楽しめます。個性的でバラエティに富んでいるので、自分好みの一作が必ず見つかると思います。
「甘い恋には棘がある」は、正当派アダルトなおしおき。SMだけど、攻受に強い愛情が存在しているので安心して楽しめる話。
鳥谷しずセンセの書き下ろし「ORANGE JELLY」はリーマン同士。嫌うふりで、ずっと好きだった荏ノ花に告られたうえに押し倒されてしまった牧瀬。まさかの受展開に動揺しながらも、体はエロエロに反応してしまう牧瀬に煽られます。ゼリー飲料を潤滑剤代わりにという小道具使いから、荏ノ花に惚れたそもそものきっかけがとてつもない勘違いだったエピなど、ただものではない技あり。
SMだったり、おしおきだったり、がまんプレイだったり、言葉攻めだったり、というのがメイン。どれも短編なので濃厚さには欠けますがエロス。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
砂原さん目当てで購入。大変おいしくいただきました。ただ、本の後半になるにつれクオリティが低くなっていったのが気になりました。
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…すごく…すごくももいろでしたハァハァ。
和泉さんの作品がものすごくツボった!!もっと読みたかったようなその先が怖いような…や、やっぱり読みたかったなぁ。
あとは…アンソロの宿命でしょうかね、ものすごく好きなのもない代わりに嫌なんもないという…。
でもこの価格でこのボリュームはお得感があるね。 -
満足感がいっぱいです♪読み終えて、SMだったんだ!って思ってしまったのが第一の感想なんですけれど、どれもソフトな感じで初心者?というか苦手な私でも楽しめて読めました♪普段買わない作家さんのお話とかも読めて、この人の本を今度読んでみよう♪みないた気持ちになれるアンソロっていいですよね♪誰が一番良かった?と聞かれると悩みますね~♪鳥谷さんのお話もかなり気に入りましたし、久我さんのもいい!やっぱり短編だから甲乙付けがたいって感じですね。もっとじっくりこのお話読んで見たい!!って思った作品が結構ありました