- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403520938
感想・レビュー・書評
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あらすじを読んで購入を決めたのですが、てっきり主人公は受だと思っていました。途中で気づき慌てて攻視点に気持ちを切り替えたものの、それもあってかとても微妙に感じられた話です。
細かい話はメインのネタバレになるので省略しますが、主人公がひねくれていて受への態度も冷たいので攻ザマァになる話だったらまだ良かったかも。とにかく合わなかった。
同時収録されていた話も、本編で受を散々自分の事情に引っ張りまわしていた少女のNL話だったので、読むのが苦痛でした。BLなのにNL。一体どこに需要があったんだろう…。
月村さんで失敗というのはほとんどなかったから油断してました。 -
★3.5表題作と短編が3話。復刻版。
伯母や美姫、草子など女性の出番が多い。伯父さんもいますが。甘い雰囲気はあまり無くて最後の短編までいたしていない。高校生の二人は若い! -
一瞬地雷を踏んだかと思ってびびったのですがそんなことなかったです。最後の、その後の短編が好きかな。
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素晴らしい。泣いた。萌えた。痛々しいだけじゃなくて。人の心にあるエゴ、ドス黒さ、自己嫌悪、愛されたい、必要とされたい思い、その先に救いもあって。それぞれの気持ちに揺さぶられた。展開も緩急テンポ良くて引き込まれた。
出生に翻弄される登場人物たち。まさかの真実と展開に、えー!連発w ここに女子を混ぜていいスパイスにしてしまうとは。それも単にヤキモチとかの話でないのがいい。
伯父さん「ウチの息子が…」ってカッコ良かったよ。伯母さん、単に当たりのいい人ではなかったなぁ。正直な気持ちを言える勇気ある人。胸が詰まった。
何度絶望感を味わったんだろう。それでも逃げずに前を向いている克巳の精神力も凄いし、智朗の腹立ち紛れの口説き文句にギューっときてしまった。
克巳のこれまでが報われた気がした。
腹立って気付けば口説いてたって、智朗のキャラにまた似合うから、もうね…♪
ほぼエロない感じでだったけどイイ。大人になった二人が楽しそうで嬉しかった。
あまり軽くはないので余裕のある時に読むほうがいいかな、でも後味は良かった。色々引き摺り出して洗っちゃうみたいな。 -
【あらすじ】
父を知らずに育った智朗は、たった一人の家族だった母を亡くして伯父の家に引き取られた。けれど頑固な伯父とは衝突してばかりのうえ、従兄の克巳からは屈託もなく言い寄られ、智朗は早くこの家を出て独り立ちしたいと思っていた。ところが、心臓の病にも負けずに明るく見えた克巳には、実は智朗が思いもよらぬような秘密があり…。きみを守りたい、そして癒したい―あの名作が、書き下ろし短篇とともに甦る。
青い!青くさい!だがそれがいい
しっとり素敵なお話でした
設定だけ見ると暗くて痛いかんじなのに、実際にはどこか安心して読めるというか、月村さんの作品のそういうところが好き
読後感も良かったです -
心臓の持病がある兄と、家族と確執がある養子の弟の話。
兄がとてもいい子です。
月村さんの話は優しくていいですね。
血のつながりのごたごたとか、一歩間違うと昼ドラストーリーになりますが、でこぼこはしているものの、登場人物が皆必死で生きていて健全でした。
父親が美味しいポジションでした。 -
どっかのレビューで評価が高かったので気になっていた本の一冊です。
読んでみると月村さんらしい、優しい本だなーって思ったのが第一印象。
そういったシーンがないのもこれはこれで本当によかった。
純粋な気持ちで読めたと思います。
……いつも腐っててすんません。
この前読んだ本が本だけにすんげーほのぼのした気分。
とかいいながらもなかなか登場人物の設定された家庭環境とか複雑で…
変な同情とかを誘ってるわけではないと思うのですが…
その辺はちょっとくどく感じてしまうかも??
…あたしは嫌いではないのですが。
智朗の不器用な性格とか、克己の想いとか…
草子ちゃんの心情とか…みんな本というにいい子達でした。
はじめは叔父さんにいい印象なかったのですが、、、
たぶん、この本のMVPは彼だと思ってます。
なんかこれ…だいぶと前に発売された本の新装版みたいで
新たに挿絵が変わって、話が書き下ろされたものみたいです。
読み応えはあったかと…。 -
十代ならでは!という清々しさがありました。
主人公二人より、何故か草子ちゃんの話にぐっと来てしまいました(笑)