- Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403522567
感想・レビュー・書評
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登場人物の許容量が大きいですよね。ゲイの父を受け入れる中学生の息子や家政婦さんとか。
石神は極端な後ろ向き思考と貢ぎ体質です。イライラしそうだが、今回ぎりぎりOKの範囲でした。脩一は定職にもつかないでふらふらしているのに好感がもてる。
続編で石神の元彼の帆苅(ほかり)の処遇が笑えます。
全員軽い感じがしますが面白かった。 -
これはいいへたれたオヤジです。
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年下攻め、オヤジ受の秀作です。魅力的で乙女な40男をこれほどまで好感度高く描いた作品は希少です。海野幸センセの「理系の恋文教室」とともに、オヤジ受の傑作ではないかと思います。
豪邸に住むひきこもりバツイチ作家の42歳という、石神友彦がとても素晴らしい受キャラでした。
歳のわりにまるで世慣れていなくて、対人スキルはゼロ!口下手で、すぐ緊張して赤くなり、果ては涙ぐんでしまう始末です。きっと、この人は昔からずっとそのまんまで歳だけ重ねてきたんだろうというかんじで、脩一でなくとも庇護欲をそそられてしまいます。
はっきり言って、カワイイ。
そのくせ、バツイチで中3のしっかり者の息子までいて、世間では有名な作家先生だったりするのが驚きのギャップ感。
そんな、めんどくさそうだけど大量のギャップ萌えとナニカががダダ漏れな友彦に心魅かれていくことになる、年下攻の脩一がまたイイんです!
ガサツに見えて、意外に惚れた相手には誠意があるし、一途で優しい。自分はゲイだけど、好みは年下の美少年だときっぱりしてたのに、友彦にどんどん絆されてしまいます。
Hをしてしまうきっかけというのが、面白すぎでした。息子に打診され断ったのを立ち聞きしてしまった友彦がスランプに陥り、編集に拝み倒されて渋々…って、全然乗り気じゃないんです。そんな二人に対して周囲はみんな背中を押しているようで、偏見もこだわりもなく協力的なところがなんだか愉快でした。
そのHシーンですが、これはセンセの素晴らしい手腕に思わず煽られまくりです。萌えツボに見事にヒットしちゃってます。
かなり年上の世間的には立派な作家先生を、ドSな言葉責めであんあん言わせる脩一のテクに思わずうなって?しまいました。
その時の友彦の反応が、身悶えするほどかわいいというかたまらんかんじ。泣いちゃうんです。そして、ちょっと自虐的でネガティブでめんどくさいところが、かえって攻略した時の喜びも倍増になるポイントなんですよね。
とにかく、エロが濃厚!
小城と雅巳という、それぞれの元カレがまた純情と嫉妬心がセットになったような、極悪脇キャラで一筋縄ではいかないところが気になる二人でした。でも、SSの後日談で、その上をいったのは脩一でしたね。かわいそうだったり、笑えたり、いい味出してました。
エロもがっつりで最高でしたが、「愛を叫ぶ」の友彦の小説には、思わず心を揺さぶられました。いろんな技を持ってる作家さんです。 -
庭師見習いのプー・脩一×児童文学作家・石神
27歳と42歳って・・・。
しかも42歳の中年受は私には、範疇外。うじうじしてて女々しいのも、本当ならNGだし。
それでも、しっかり楽しんだのです。どこが良かったとはっきりあるのでもないけれど、破綻のない展開で不自然な感じがしないのが良かったのか?
息子の恵、お手伝いの芳江さん等、脇役キャラがいい。
ま、恵は年齢を鑑みるにマセてて、家庭環境の割りに能天気だと思うけど。