- Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403523229
作品紹介・あらすじ
ヒカリ-大学の入学式で人違いで呼びかけられたことがきっかけで、同じ学科、同じサークルの槇志と友達になった塁。明るくて屈託のない塁と違って大人っぽくて思慮深い槇志を、知れば知るほど、自分に似ているらしい「ヒカリ」の存在が気になっていった。そんなある日、ふいに槇志にキスされる。そのわけも問えぬまま夏休みに入り、塁は槇志と共に彼の実家の離島に向かうけれど…?夏色初恋ダイアリー。
感想・レビュー・書評
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2020/11/27-12/02
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『ヒカリ』に間違われたことで槙志と知りあう塁。同じ大学同士、意気投合していく二人の会話が楽しくて気持ちも弾んでいった。
互いに、なんとなく気になる存在になっていく過程や会話も自然。ただそこに『ヒカリ』というギミックが仕掛けられていて、そこをストーリーの要としていたのは余計だった気が。個人的には、ただの学生同士のラブにした方が、しっくりする話になっていたのではと思う。 -
「欲目だって、言おうとして、やめた。めちゃくちゃ好かれてますって自ら言うようなものじゃないか。」
オセロの使い方が、表現の仕方が、絶妙で……サイコ〜
(再読) -
一穂作品としては強烈なインパクトはないんだけれど、繊細さと感情の機微がじわじわと染みる良い作品でした。どの作品もだけれど、地の文に印象的なはっとするフレーズがとても多くて、大学入りたての思春期の男の子ならではの瑞々しさと煌めきがもたらしたものなのかな、と。
家族や友人関係、育ってきた環境、人と人との距離の描き方がとても繊細でリアルな機微に溢れていて、はっとさせられたりドキドキさせられたり
等身大できらきら眩しい、純度100パーセントのまっすぐな男の子たちだなぁと。
モチーフとなるオセロの使い方、友達→恋人に変わってからのすれ違いともどかしさがなんともキュンキュンさせられました。 -
キラキラ眩しい。考えすぎる槙志と直感の塁。いいカップルだなぁー。
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やや超展開気味な点が細部にあるものの、全体的な甘酸っぱい青春もので読んでいて快い気持ちになります。
一穂さんの描く青春小説ものはやはり良いですね。 -
大学の入学式で「ヒカリ」と間違えられて槙志に声をかけられた塁。ハックルベリーってなんだっけ、トムソーヤだっけかなぁなんて思いながら購入したのですが、ヒカリといいタイトルといい毎度なるほどと唸ってしまいます(*^^*)お互いうまく気持ちが伝えられなくて、譲り合ってしまってうまくいかない所とかすっっっごく良かったです。オセロがまたすごくうまく使われてて、こういう小物使うのが一穂さんは本当にうまい。
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あぁ、友情とか愛情とか……好きすぎて嫌われたくないとかそういう気持ち、うまいよなぁ。男の子のキラキラ、ごちそうさまでした。
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★3・5
★青春って感じでした~。一穂さん作品は、読み終わったあとに良かったとしみじみする。両想いで付き合うことになったのに、後半お互いの気持ちがちぐはぐになってすれ違ったのはじれったかったし、槙志めんどくさ!って思った(笑)塁の元気ではっきりした性格好ましかったです。