恋じゃないみたい (ディアプラス文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403523458

作品紹介・あらすじ

放課後の図書室で画集を眺める、たおやかで儚げな容姿の上級生・雪野に一目惚れした抱井。告白するつもりなどなかったのに、友人が悪戯で出したラブレターに雪野がなんとOKの返事をくれる。そして迎えた初デート、恥ずかしがりで奥手なはずの雪野は思いのほか積極的。違和感を覚えつつも誘われるまま雪野の自宅についていったところ、いきなり「セックスしよ?」と乗っかられ!?年下攻学園ドラマティック・ラブ。

感想・レビュー・書評

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  • 高校生もの。未熟さと無謀さが何とも言えず胸キュンでした!
    恋かと思って付き合ってみたら、どうも恋じゃなかった…!男子校の図書室で儚げな美形の先輩が画集を眺めていたら、それはまるで一枚の絵のようで。
    ところが、ひと目惚れしてしまった抱井の雪野に対するイメージは、実際にお付き合いすることになって徐々に崩壊していきます。
    抱井の気持ちもわかるけど、完全に美化しすぎですよね~
    きれいだけど雪野は男だし、経験ありそうに見えてもまだ高校生なんで!そこらへんがわかっていない、こちらもまたかなりウブな抱井が、いきなり乗っかられて誘われてドン引く様子が面白かったです。
    雪野の天然な大胆行動に、どうしていいかわからず逃げるところがいかにもヘタレなかんじです。抱井は意外にもすごいロマンティストなんですよね。

    最初は雪野の心情がわからなくて、どう受け止めればいいのかわからず抱井と同じ気持ちになりましたが、読み進むうちに雪野のストレートな感情表現と天然行動に、身悶えするほど胸キュンになってしまいました。
    お掃除がんばるけど、できていないところとか、もうキュンキュンです。

    そんな二人が不器用ながらもお付き合いを進め、人間的にも成長していく様子に、大丈夫かとあれこれ心配させられながらも最後はちゃんと安堵させられました。
    恋ですよ、しっかり恋です。
    砂原センセのHシーンはとても萌えるものがあります。今回もツボど真ん中の絡みでエロ的にも満足でした。青いのに、エロいです。

    あとがきショートもよかったです。「俺は取説にでもなる!」に爆笑。「お部屋」も天然らしくて笑いました。

    雪野とお父さんとのエピにうるっとくるものがあって、ラブコメながらもハートフルで心があたたかくなるお話でした。

  • ラブレターを勝手に書いて勝手に出す友人がありえなくて、その後も友人に苛々してラブコメでも許せないラインってあるなーと(笑)
    タイトル通り、本編はそれって恋なの?ていう、どっちもそんな感じでした。そういう意味の「恋じゃないみたい」だとは予想してなかったけど。受の好きは本当に好きなんだろうか…て思ってたら続編でちゃんと恋になってました。めでたし。

  • ほぼ新品ロマンチスト攻×天然奔放肉食受
    うさぎだと思ってほわほわ愛でようとしたら、ライオンに食われそうになるお話。
    なかなかめんどくさい受でした。

  • 少年まんがのラブコメっぽい雰囲気 好みのカプではなかったけどするする読めた!最初は性に奔放だった受けが本気で恋に落ちてから初心っぽくなるのよかった

  • 挿し絵で受け女の子っぽさが際立ち、
    好みじゃなかった。
    天然淫乱天使受はだめぇ。
    幼少期に離別した父親が画家として大成し、
    バイト先で懇意にしている相手でも、
    息子ですと打ち明けられず、展覧会で
    披露された愛息の面影を宿した絵を見て
    父の愛を知る、っていうのもなぁ、
    のれないなぁ。

  • 図書委員・抱井×上級生・雪野。図書室で画集を眺める儚げな様子の雪野なんだけど、自ら抱井に乗っかっていくぐらい経験豊富で、天然で掴み所がない感じ、でも素直でとっても可愛いのです… 抱井も普通の男の子で恋に夢見てる所があったり雪野のギャップにオロオロしたりと楽しく可愛いお話でした。2人の恋にチャチャを入れてるだけなのかキューピッドなのか、抱井の親友・益本くんがいいキャラでしたね♪

  • 図書委員の抱井優が一目惚れした先輩・雪野千星は、恋の不毛地帯(笑)である男子校でも一際目立つ存在。誰もが魅了される極上の美貌、深窓の令嬢のような佇まい……だが、彼にはとんでもない秘密があった!友人・益本の計らいで雪野の彼氏になった優は、知らない方が幸せだったであろう事をいろいろと知ってしまい、雪野の問題点を矯正するべく奔走する事に。
    本来ならば攻めであろう優が受け、受けであろう雪野が攻めに回るという衝撃の下剋上展開(ただし初回は未遂)ながら、意外と常識人な優が多くの時間を雪野と共有していくうち、次第に雪野の内面を真正面から受けとめていく様子に、人間的成長を見てとる事ができる。なかなかの問題児だった雪野の暴走ぶりも次第に収まっていき、交際チェックシートを作るような素直で可愛い面を見せるようになるのが微笑ましい。
    若さゆえに感情的になったり相手を傷つけたりする事もあるが、そういう苦い過程を乗り越えていく2人の姿に共感せずにはいられない。同時収録の「やっぱり恋みたい」では、恋仇や千星の父にまつわる話が出てくるのでこちらも必読。全体を通してユニークでテンポの良い文体で、楽しく読み進めていける1冊。

  • 雪野はだんだん可愛く見えてきます。

  • たおやかで儚げなのは容姿だけで貞操観念がかなりユルイ! いきなり乗っかられる展開には笑っちゃいましたけれど、それにちゃんと拒否るという抱井の真面目さにも!その正反対さが良かったですねぇ。 でも書下ろしはそ~んな雪野がなんとも可愛くなっちゃって♪良かったです。 父親との話も良かったです。

  • 高校の下級生×上級生

    いやいやなってしまった図書委員で図書館に通っている3年生が儚げで繊細な美人なので男子校ゆえに憧れていた千星を見るだけでいいと思っていたのに、悪友が手紙を渡してしまいビックリ!な抱井。
    男同士なんて引かれるに決まってる!の予想を裏切り手紙の返事はYESでもらってしまい舞い上がる半面躊躇する抱井。
    それなのに初デートなのに自宅に招かれて、その見かけに反して襲い受けされて超ビビってしまい…!

    自分の理想や想像とかけ離れていた千星をしかし、手順を踏むことを了承させそのまま付き合うことに。
    恋愛とか憧れとか、自分の知らなかった一面を把握させられて戸惑う抱井がいい。まさか、そこまで自分が常識に凝り固まってるとは!片づけとか好きとは!と自分の事を再認識していくものが恋愛なんですね。
    恋愛も対人関係ですからね。

    書下ろしで出てきた1年の白石と益本が付き合えばいいと思いますww
    きっと何となくひねくれた?物事を達観してる?者同士合うと思うんですけど。

    めばるさんの挿絵は初めて見たような気がします。フワフワしててこういう高校生物にはあってるかも。といいつつガタイのいい抱井や美人な千星が見たかったような??(笑)

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