ワンダーリング (ディアプラス文庫)

著者 :
  • 新書館
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403523533

作品紹介・あらすじ

七つの年にラスベガスのカジノで拾われた芦原雪。自分を拾ったシンガポール華人の令輝から徹底的にルーレットを仕込まれ、雪は一流の腕を持つまでになる。厳しい育ての親とは対照的に、"雪"に名前をつけ、無条件に甘やかそうとするのが令輝の腹違いの弟、藤堂だった。雪にはそれが煩わしくて仕方ない。現在は藤堂が社長を務める東京の公営カジノで働く雪だが、どんなに素っ気なくしても藤堂の態度は変わらず…?

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ前作より読みやすかった。理由としては題材がルーレットだったからか、前作のスピンオフだったからか。
    あっさんこと芦原雪の生い立ちが知れて、憎めない計算高いキャラクター性がもっと好きになった。前作がお兄さんポストだったから、違う一面も見れて満足です。

  • 藤堂と芦原雪。ツンツンの雪がすごくスキ。
    降雪、snow fallと名前としての「雪」。
    ポーカーのフォールドと掛けているのかな。藤堂に対しての「フォールド」みたいな…表紙絵もあわせて考えると、すごく萌えな…というか震えるくらいカッコいい。藤堂の包容力の高さよ…。
    このシリーズは一穂作品の中で一番好き。もえぇ…。

  • 2021/01/28-01/30

  • ノーモアベットの曲者社長と頼れる先輩あっさんのスピンオフ。
    ノーモアベットはこれのための前哨戦? という感じで今作の方が好みでした。
    懐かない猫である雪と、そんな彼に執着にも似た深い愛情をそそぐ藤堂社長。家族との関わりを軸に、螺旋を描くように彼らの想いが長い長い時間をかけて絡み合っていく様にぐっと引き込まれました。
    なんというか、off you goに文章のトーンが似てる気がします。

    巧みにするすると引き込まれる人間模様とドラマ、行き来する過去と現在。
    ただのイチャイチャのエロではなく、感情にぐっと深く迫る描写の深さと濃密さ、魅せるドラマとしてのめり込ませてくれるお話でした。
    ノーモアベットと違って今回はあとがきショートストーリーつき。良い意味でサクッと軽い一穂節が楽しい。
    一穂さんたちは逸たちも含めてカジノに集う人たちが本当に好きなんだなぁと。

  • 『ノーモアベット』のスピン、カジノオーナー・藤堂✕カジノディーラー・芦原。前作を読んでいた時にスピンが出るとしたら藤堂かなぁ、なんて思っていたけど相手が芦原とはちょっとビックリ… なんとも性悪な芦原の気持ちが、本当に藤堂に向いてるのか分かりづらくて私も振り回されてる感じでしたw 2人とも前作とはイメージが違うようにも感じましたが面白かったかな。カードゲーム程ではなかったけど今回のルーレット勝負もいまいち飲み込めなかったw…

  • 猫のように自由で何からも縛られない受と、翻弄されながらもそんな受を好きでいる華僑の攻のお話。受のつかみどころのない、人によっては傲慢にも思える性格を好きか嫌いかで評価が分かれてしまうかも。攻の愛情を半ば疎ましく思いながらも(渋々)受け入れている受。こう書くと嫌なやつにしか思えませんが、魅力的に見えてしまうのが一穂マジック。
    可愛がりすぎると毛をたてて威嚇し手から逃れていく、いつになっても慣れない猫を可愛いと思うか否か。猫自身は飼い主を飼い主と思っていないところからもわかるように、何も意識して行動していない。そんなところが猫好きとしては好ましく思うのです。

  • もう少し分かりやすい、
    ってか何も考えずに読めるやつのが好み!

  • カジノわーい

  • 久々大人な感じなお話!でも、毒舌で藤堂さんに絡む雪くん可愛いよ( *´艸`)

  • 藤堂って外見も中身もいい男じゃないか!
    迷ってても懐大きくて結局はブレないから素敵。

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著者プロフィール

2007年作家デビュー。以後主にBL作品を執筆。「イエスかノーか半分か」シリーズは20年にアニメ映画化もされている。21年、一般文芸初の単行本『スモールワールズ』が直木賞候補、山田風太郎賞候補に。同書収録の短編「ピクニック」は日本推理作家協会賞短編部門候補になる。著書に『パラソルでパラシュート』『砂嵐に星屑』『光のとこにいてね』など。

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