運命ではありません (ディアプラス文庫)

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  • 新書館
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403524509

感想・レビュー・書評

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  • 描写の巧みさ

  • 2022/08/29-09/01

  • 一穂先生の作品の中では星3つ…な感じですけど、安定の面白さです。途中、相手の心情の変化がいきなりで、読んでいて置いてきぼりをくらいましたが、最後は持ち直して楽しめました。

  • 婚活サイトのマッチングアプリでAIが「運命」と判断した楡(AI開発者)と澄(婚活サイト運営会社勤務)
    社長室に呼ばれ、なんとなく流されるように楡と「お付き合い」を始めた澄だったが、マイペースでちょっとズレてる楡になんだかんだと振り回されて。でもそんな中でもちょっとずつ気持ちが揺れ動いてる時に楡から「もっと運命的とAIが判断した人が現れた」と突然切り出され、別れることになり・・・。
    少女漫画や妹と幼馴染の「運命」の結婚、楡の母親への想い・・・等々いろんなことが絡まりあった話でありながら、ちょっとひんやりしたような空気の流れる物語で、読後感悪くないです。後半の浮気疑惑編ではちゃんと愛を感じられるしね。

  • 少女漫画が趣味の童貞受けの初めての恋人?がAIによって選ばれた運命の人。
    受け攻めカップルより、受けの妹&幼馴染みの行く末が気になってしまった…というか幼馴染みは完全に受けにフラグたててたよね?!ガッカリ!

  • ディアプラで読んだ時の印象はへえ、そう、ふう〜〜ん。そこまでガツンと重く持っていかれる系ではない感じだなあと。
    本になって読み返してみるとやっぱり面白いけど、まぁなんというか安定の一穂作品だなぁ止まりの印象。
    奇妙な家族の悲喜こもごもと愛の物語。
    運命ではないけれど楡が力技で結びつけたことで確かな絆となりました、と言えばいいのかな。
    一穂さんなりの結婚観も垣間見えたあたり、素直に面白かった。

    後半パートはなんやかやと雑誌掲載パートよりもより力が入ってるように思えて読んでて楽しかったです。
    病室での楡父、母と澄のやり取りはぐっときたし泣きそうだった。よかったな楡、と素直に思えました。
    涼香さんのざっくりした性格はああ、一穂ヒロインね〜〜って感じ。(澄母もいかにも一穂作品のおかんである)(余談ですがわたしは国江田母と一哉ママが好きだ)
    そりゃあ誤解するよおい楡よ、と思うのですが恋には誤解による引っ掻き回しはつきもの…そうか澄はそんなに楡のことが大事になっていたのか、ってしんみりしてしまった。

    全体的に面白かったけどまあ、うん、な感じは否めない。
    ディアプラ掲載時のマーブルチョコクッキーが表紙からきえちゃったのが寂しいですね。

  • 文庫になるのを待ってました!
    小説Dear+の方でも読みましたが、やっぱりきゅんきゅんしちゃいました。軽く読めておもしろい。
    AIによるマッチングシステムで運命のカップルに選ばれた澄と楡。
    少女漫画みたいな恋に憧れる澄に現れた運命の相手は男。
    こんなんじゃないのに…と思いつつも微妙にズレた楡に翻弄されていつの間にか好きになっちゃってて……な二人のやりとりが最高にかわいかったです。
    澄が少女漫画好きってことで、ちょいちょい出てくる漫画のフレーズにもにやにや。
    一穂さんらしく、後半意外(?)というか、そういうことだったのかー!な展開も好きでした。
    私には運命の二人にしか思えませんでした。

  • これはやっぱり運命でしょ。きゅんきゅん。

  • 一穂せんせの作品の中では比較的さらっと読めて、こう胸がぎゅっと締め付けられるような苦しい展開はなく、さらっとキュン、という感じ…(そこで好みが分かれるかもしれない)

    たしかに、書き下ろしの楡と涼子さんが考え無しで(浮世離れしている人間とはいえ)澄がかわいそうだなとは思いました、、、そのあと必死のリカバリーがあったのでまあ。

    本編での楡の「捨てないで。超過分も俺にくれ」、「このバカ」というシーンには萌えました。一穂せんせの言葉選びほんとすきです。

  • 23年間彼女ナシで生きてきた澄が、AIによってみつかったという「運命の相手」を突然押し付けられ、心乱される話。
    そのお相手である妙な男の楡は、しれっとなれなれしく近づいてきたかと思ったら、突然嵐のように去っていき…
    かなーり自分勝手な攻様だなと思っちゃいました。失礼な気が。澄は彼のどこに魅かれたのかな?
    楡の目的は運命の人じゃなかったわけで、タイトルそのもの。なんだか澄はただ利用されてしまったようなかんじで。まあ、それがきっかけでラブが芽生えたわけだから最終的にはめでたしめでたしですよね。
    まさに瓢箪から駒みたいな二人の関係だけど恋愛下手同士(笑)、案外相性も良さそうで長続きしそうだなと思えました。そこはよかったです。
    そもそも、相手が♂ってところでやんわり遠慮しそうな話なのに、いろいろ冷静すぎ~!!
    ツッコミどころ満載。

    書き下ろしの元カノの話も、澄がかわいそうで…!合鍵なんかうっかりでも持ってるのが女子的には嫌でした。
    ちゃんと楡が必死で謝ってくれなかったら、許せない出来事ですよね~
    梨とりこセンセのイラストが作品を格上げするレベルでステキだったので☆増えました。

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著者プロフィール

2007年作家デビュー。以後主にBL作品を執筆。「イエスかノーか半分か」シリーズは20年にアニメ映画化もされている。21年、一般文芸初の単行本『スモールワールズ』が直木賞候補、山田風太郎賞候補に。同書収録の短編「ピクニック」は日本推理作家協会賞短編部門候補になる。著書に『パラソルでパラシュート』『砂嵐に星屑』『光のとこにいてね』など。

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