続・金星特急 竜血の娘(1) (ウィングス文庫)

著者 :
  • 新書館
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403542282

作品紹介・あらすじ

桜の暮らす絶海の孤島にいわくありげな二人の男が上陸した。彼らは、桜の伯父と父親の友人だと言うが……? 大人気作、待望の続篇スタート!!

感想・レビュー・書評

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  • 続編シリーズの始まり。
    桜が十五歳になっている。てことは、登場人物は世代交代しているのかなと思ったら、お馴染みのキャラが相変わらずで楽しかった。
    新キャラも気になるし、世界がとんでもないことになっていて、これからどんな旅になるのかわくわくする。
    あーここで終わっちゃうのか、続きが待ち遠しい。

  • 「金星特急」本編終了後、番外編と後日譚の2冊を経ての新シリーズ。
    「花を追う旅」の最後に不穏な予感は感じたものの、ひたすら平穏かつ幸せな日々が描かれていたため、まさかこんな展開になるとは。

    またしても謎だらけのスタートで、パラレルワールド的なものなのかと思えば、まさかのポストアポカリプス…。
    どちらか一人ずつが眠る、とかちょっとご都合主義な設定は気になったけど、新キャラ蜜蜂をはじめ、面白くなりそうな気しかしない。

  • 女だけが暮らす絶海の孤島・犬蛇の島で育った桜。彼女が15歳になったある日、島にいわくありげな二人の男が降り立った。男の一人は桜を見つけると、満面の笑顔でこう言ったーー「迎えに来たよ、桜」。三月と砂鉄と名乗る彼らは桜の父親の仲間で、自分も知らない自分の過去を知っているらしい。まだ見ぬ世界をその目で見るため、彼らとともに島を出ることにした桜だが・・・?今度の主人公は錆丸と金星の娘・桜。大人気「金星特急」続篇スタート!!

    ずっとずっと待っていました!普段は単行本派ですが、連載スタートしたときはあまりの嬉しさに雑誌も買ってしまった。しかもよくある世界観だけ同じで登場人物は違う、とかではなく、比較的みんな登場してくれるので本編が好きな人にはもうたまらないと思います。彼らにまた出会えただけで本当に嬉しい。桜の純粋なところもまだ謎だらけでわくわくなところも、そして何より夏草ちゃんと錆丸とユースタスがどうなっちゃってるのってことも、これからの展開が楽しみすぎる。衝撃的なラストだっただけに、書き下ろしで泣きそうになった。高山先生の絵も相変わらず素晴らしい。アルちゃん人間に戻ってくれてもいいのよ~~砂鉄に嫌がられそうだけど(笑)

  • また金星特急のみんなに会えるとは思わず、心して読みました。
    三月と砂鉄のコンビ、素敵。最後のSSでこのメンバーが残ると砂鉄が常識人やらなきゃならないとユースタスがいっていて、確かに!!と(笑)
    新キャラの蜜蜂君がどこで本性だしてくるのか気になりますね。そこで桜がすでに篭絡できていればいいんだけど、まだまだおぼこな桜ちゃんなので厳しいかな。
    純粋培養で運動神経もよくて魅力的だけど、アル氏が心配するのも頷けるわ。
    結構ページ割いて窘めているから、いつか何かありそうな予感。
    その前にユースタスお姉さんが合流したのは大きいかな。
    異国情緒たっぷりな上に文化も退化していて民族衣装とかがごちゃ混ぜの世界。
    七百年かけてそれを見ながら時に適応しながら時代の合間を泳いでこなければならなかった三人の精神力たるや、いかばかりか。
    今回も、無事ゴールまでたどり着けますように。

  • 激おすすめの金星特急の続編。2巻が出る前に読みました。期待通り面白かった。最初みたあらすじからずれた面が見えてきて、でも旅ははじまったばかり。次巻以降も楽しみです。はやくみんなに会いたい!

  • 娘ちゃんが主人公のまさかの続編。
    メンバー全員揃うところまでちゃんと読めますように!

  • お待ちかねの続編。イラスト担当も続投で嬉しい。トカゲのウェルのお洒落さんなところとか、鎖様のファッションとか、細かいところを楽しんで描いているらしくてとてもいい。続編ならまずはトカゲの殿下(外伝ではどこに行っていたのか)が掴まれる髪飾り。

    本誌はご無沙汰なのでこれで初邂逅。そんなお話になってたの!?とのっけから驚きの連続だった。700年後で、人類は衰退中です、とは予想もしない。前作の旅も予想のつかないトンデモ世界旅行だったけど、今回はさらに輪をかけてすごいことになりそう。期待が膨らむ。蜜蜂の謎と、桜の成長も。
    700年もの間、変わりゆく世界を見ていた砂鉄・三月・伊織が何を思ったのかがとても気になる。探るのはアルベルトの役目だろうか。普通に生を終えた多くの人達の行く末も含めて楽しみ。桜に投資してくれた鎖様がさらに何か残していたりしないだろうか。
    700年とは天体的なあれこれで何か意味があるのかと思ったけど、単に100年で1歳、桜15歳で続編スタートの都合によるもの?
    夏草は三月の故郷(未詳)、錆丸は犬蛇の島かなあ。つまり青い鳥。

  • すっごく楽しみにしていた続編。
    嬉野さんならハズレがあるはずはないとはわかっていたけど、期待をはるかに上回る面白さで悶絶した。
    後書きで書かれていたように、続編と聞いたら、あの続きで桜が大きくなって学生に、と思うじゃないですか。
    それがまあ、スケールが数百倍。

    あの人やあの人が、ああなってこうなって、涙が溢れた描写も何か所も。
    平凡な言葉だけど、こんなに果てのない愛を桜に注げる人達が、実は他から愛を与えられてなかったりするわけで。
    自分の中にほとんど持っていなかったものを、どうやって生み出して引き出して、彼女に注ぐことができるのか。
    その強さにまた涙が出る。

    ああもう、続きが待ち遠しくてたまらない。
    雑誌が電子書籍でも出してくれたらいいのになあ(涙)

  • ぜひとも、第1部と外伝を摂取してからをおすすめします。愛の深さを知って、彼らの歩みを追いかけてください。

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著者プロフィール

うれしの・きみ
長崎県出身。魚座・B型。『小説ウィングス』2006年夏号『パートタイム・ナニー』にてデビュー。著書には講談社文庫『妖怪極楽』のほか、『ペテン師一山400円』、『金星特急』シリーズ、『異人街シネマの料理人』シリーズなどがある。世界放浪とお酒が好き。

「2016年 『黒猫邸の晩餐会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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