- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784403542374
作品紹介・あらすじ
夏草と合流した一行は、鎖様の論文と三月の集めた蔵書のあるサンクトペテルブルクに向かうことに。一方、実は蒼眼の一族である蜜蜂は、「桜を籠絡しろ」という密命を受けていて……?
感想・レビュー・書評
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旅を続けながら、世界の仕組を教えられる。
技術や知識を伝えること、知ろうとすることがどれだけ大切で意味のあることか。
たとえ敵を倒したとしても、それだけで世界が元通りになるわけじゃないのだ。
それはそうと、まさかの人物が再登場するし、蜜蜂のことも気になるし、どうしよう、どうなる、大丈夫か?詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
夏草と合流した一行は、鎖様の論文と三月の集めた蔵書のあるサンクトペテルブルクに向かうことに。一方、実は蒼眼の一族である蜜蜂は、「桜を籠絡しろ」という密命を受けていて・・・?蒼眼から逃れるために、キエフからサンクトペテルブルグまで鉄馬号へ乗り旅を続ける。図書館にたどりついた彼らは鎖様の論文から、蒼眼の狙いや彼らが生み出された理由を知るが、一方新たに現れた「彼」と蜜蜂は知り合いのようで、桜は気になるが・・・。
今回も息をつかせぬ展開で、面白かった!偶然というにはタイムリーすぎる今、舞台がキエフとサンクトペテルブルグということに余計に心に刺さる。現代の何百年も後の架空の世界は、こんなにも殺し合い人が少なくなり文化も廃退してしまっている。他人事とは思えなかった。今のウクライナ危機を見ていると、その延長線上にあっておかしくない世界だと思う。そんな場所で、世界を救うためという名目ではなく、ただ大切な誰かのために進んできた砂鉄や三月の行動が、桜やユースタスの思いが、報われてほしい。絶体絶命のピンチな展開だったので、気が狂いそうになりながら続きを待ってます。生きてさえいればそれでいい、と思ってる砂鉄が切ないから、ユースタスの記憶はよ戻って!! -
待望の第3巻。
彼の復活という嬉しいシーンから始まって、また彼らの世界の謎や動きが明らかになってきてて、とにかく目が離せないのは変わらない。
蜜蜂がどうか救われますように。