瞑き流れ~アドリアン・イングリッシュ5~ (モノクローム・ロマンス文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (506ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784403560231

作品紹介・あらすじ

撃たれた左肩と心臓の手術を終えて「クローク&ダガー」に戻ってきたアドリアンはジェイクとの関係をどうしたらいいか迷っていた。次第に体調も回復してきたある日、改築していた店の同じ建物から古い死体が発見される。それは50年前に失踪したジャズミュージシャンの変わり果てた姿だった。アドリアンはジェイクと調査を開始。カミングアウトし、市警を辞職したジェイクは、探偵の仕事を始めていたのだ。電話一本でジェイクが駆けつけてくれる事に、予期せぬ感情が揺さぶられるアドリアン。かけがえのないお互いの存在を確信しながら、ふたりは半世紀前の謎に挑む-。M/Mミステリの金字塔、ついに完結。

感想・レビュー・書評

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  • ついに5冊目読了。原書は読んでたけど、また同じ場面で泣いた。アドリアンとジェイクが辿ってきた道を振り返ると、ほんっと涙が出てくる。冬斗先生のあとがきにもあるように、これはアドリアンだけではなくて、ジェイクの物語でもあったんだなと強く強く感じた。本当に、出会えてよかったと思える作品。

  • 本編はこれにて完結。
    3巻あたりからぐっと面白くなり最後まで一気に駆け抜けました。ここまで紆余曲折あったけど、とにかく2人が幸せになれて良かった。

    本作では元従業員やアドリアンの元彼達も再登場。
    思い返すと個性豊かなキャラクター達ばかりでした。どこか欠点というか人として駄目な部分も抱えていて、でもそこがとてもリアルで憎めない。過保護でユーモアたっぷりなアドリアンの家族も、最初は苦手意識を抱えていましたが好きになりました。
    続編は短編一作以外ないとのことで、もうシリーズが終わってしまうかと思うと寂しいです。

    M/M小説は人生初でしたが1作目がアドリアンシリーズで良かった。最終巻まで読むことでシリーズ全体の評価が変わる、また1巻から読み直したくなるそんな作品でした。この"読了感"を上手く言語化できないのが悔しいです。

  • アドリアン・イングリッシュ5巻!
    本編はこれで完結。

    次に短編の番外編があるから、それも続けて読む予定だけど、この5巻までの流れが本当に良かった。
    全編通じて、アドリアンの心の揺れ動きにすごく共感出来た。

    M/Mのミステリだけど、2人の行く末がどうなるのか気になりすぎて、そっちばっかり集中しちゃいがちなんだけど、ミステリ部分も気になって…もう、心がぐちゃぐちゃになった 笑
    仕事が手につかない〜(>д<)

    訳者の冬斗亜希さんのあとがきで、アドリアンだけじゃなくて、ジェイクの物語でもあったんだって書かれてたのが、本当に頷けて。
    全部読めて良かったと久々に思った作品だよ*'v')ノ゙
    何回も読み直したくなりそう。


    この5巻の感想としては、同じ女子としてケイトがちょっと可哀想だなぁと思ったけど、あのジェイクが結婚相手に選んだだけあって素敵な人に違いないから今後幸せになるに違いないって思う。

    そして、2人には今後もちょこちょこ言い合いはしながらも幸せで居続けて欲しいなぁって思った。
    短編も続けて読む!

  • シリーズ1巻目は読むのにちょっと苦労したけれども、3巻あたりからぐーっとひきこまれてあっという間に最終巻。
    BLも良いけれど年齢を重ねてくるとMMの方がドーンと心に滲みる。
    エマちゃんと仔犬がじゃれたら可愛いだろうなー! 草間先生のイラストも素敵だった。

  • お互いに罪悪感を抱えてなかなか前に進まないふたりを見てリサが「あ〜やれやれ」ってなってるの面白かった。リサはちょっと過保護なところあるけどやっぱ母親なんだなと思った。

    普段BL小説のセックスシーンってほとんどストーリー進まないから読み飛ばしちゃうんだけど、アドリアン・イングリッシュシリーズの場合はちゃんと会話として成り立っているので一字一句じっくり楽しく読んだ。ふたりの心情の変化がていねいに描かれていてとてもいい。

  • 最後かと思うと勿体なく今まで積んでたけど、新刊が出たので手に取りました。ジェイク×アドリアンのシリーズ第5弾。クローゼットから出たジェイクが前を進み始め甘さを出してきたのは良かった。たけど過去からジェイクを信じられず臆病になるアドリアンの気持ちもよく分かる。それでもジェイクへの想いの強さに抗えなかったアドリアン… 最後は本当に安堵したわ。ゲイの立場や周りの理解、差別がリアルでこのシリーズを読むと辛いものがありますね…

  • 読了

  • とうとう完結!長きに渡った二人の物語が結末を迎えました!
    ジェイクがきっぱりと吹っ切ってて、どちらかというとアドリアンの方が臆病になっているという様相の今作。元彼やガイの再登場もあり、おまけに元従業員の帰還もありと最終巻らしい巻でした。
    アドリアンの煩悶やジェイクのこれまでの行動など、手放しで褒めることができないところはありますが、二人の話をここまで追ってきたファンとしてはある種の感慨を覚えたのは事実。最後まで読めて良かった。

  • アドリアンとジェイクが幸せになってよかった…。もうとにかくこれに尽きる。まさかプール付きの豪邸での生活へ繋がる物語だとは思っていなかったけど、ここまでの2人の葛藤につぐ葛藤を知っているので親戚のおばちゃん気分で彼らにこれから訪れるだろう薔薇色の日々を祝福したい。

  • 書店を経営しているアドリアンはカミングアウトしているゲイ。
    そしてゲイである事をひた隠し
    女性と結婚した元彼&元刑事のジェイク。
    前回、アドリアンは拳銃で撃たれ、
    その時自分の大事なモノが何か自覚したジェイクは
    自分の性癖をカミングアウト。
    妻と離婚、警察も辞め状況が一変、
    しかしアドリアンは過去に囚われ
    ジェイクが好きでも前に進めない。
    そんな中、書店の改装工事中に50年前の白骨死体が発見され
    アドリアンとジェイクは一緒に事件を調べ始める…が!!

    大好きなアドリアンシリーズ、ここに完結ヾ(≧▽≦)ノ 

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