- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784404026293
作品紹介・あらすじ
本書は、海産魚60種を選び、その食・住・性(生殖)を楽しく紹介したものです。
感想・レビュー・書評
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60種類の魚の生態(主に何を食べているかと繁殖活動について)を面白おかしく解説している。日刊スポーツで連載されていたものを編集した本。
魚というのは食物連鎖上、実に不利な立ち位置にいると思う。それ故に産卵数が数万から数十万単位の魚が多く、天寿を全うできる個体はかなり少ない。こんな動物は他にいるのかな…と考えたら、昆虫が魚と近いのかも。
魚は意外と雑食で狂暴なのが多いようで、小さい魚が巨大な魚の胴を食い破ったり、貝殻ごと貝を食べたりと、水中でまともに闘ったら人間サマもとても敵わなさそうだ。海で泳ぐときはサメやクラゲだけでなく、一般の魚にだって注意が必要なようだ。
あと、天然の旨い魚は食ってる物がかなり良い。当然のことだが、食べたものがその身体を作り上げていくものなんだと改めて思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
佐藤魚水氏の魚本を読むのはこれが2冊目である。
紹介するのは初めてか。
魚とネタの関係で行くと、岩満重孝氏と同じく、魚1種に対して様々な話題を展開するというタイプの雑学本だ。
ネタが集めやすい魚は結構限られてしまうので、氏の作品間でも重複が認められるのが残念だ。
さて、特色を出すには、自前のネタをどれだけ持っているかがキーとなってくる。
で、佐藤魚水氏。
氏は水産試験場での仕事を通じて、いろんなネタを持っている人。
が、理科っぽい内容に限らず、古書とかからもいろんな話題を持ってくるあたり、魚エッセイストとしてのセンスが光る。
見習わなくては。
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