- Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
- / ISBN・EAN: 9784404042170
作品紹介・あらすじ
新選組結成後は副長助勤、のち三番組長として乱刃の下をくぐった斎藤一。抜群の剣技をもち、数々の戦歴を誇りながら、その人物像はどこか霧につつまれている彼の生涯を追う。
感想・レビュー・書評
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新撰組の斎藤一の伝記のようなもの。
数人の著者がそれそれ時代ごとに斎藤一について書いている。
人によってそれぞれ。
かなり資料を調べて詳細に書かれている人もいれば、全然調べてなくて「わからない」という言葉を連発した著者もいて、時々読む気を失う。
新撰組後期から、高田に謹慎してる頃まではかなり詳しく知れる。
明治から晩年にかけての章が一番だめで、ほとんど詳細はわからない。
この著者書く気ないでしょ。
他の斎藤一に関する本を同時期に読んだけど、そっちの方が明治以降の話が詳しく知れる。
巻末に、斎藤一のゆかりの地が紹介されていて、歴史巡りをしたい人には便利。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
来年大河ドラマは会津藩だし、久しぶりに幕末ものでも復習しておこうかと思ってたらたまたまこの斉藤一ものをみつけたので。時代背景、出自、新選組時代、高台寺党、天満屋事件、鳥羽伏見、会津戦争、斗南時代、晩年など、わりと細かく年代を分けて、項目ごとに色んな人が執筆してます。項目分けは解り易かった反面、書き手によって違うこと言ってたり(結局、全部が「事実」じゃなくて「考察」が入ってくるから)温度差があったりってのはちょっと違和感もありました。でも昔に較べたら、斎藤一も随分色んなことが判ってきてるんですねえ。
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るろ剣の登場人物としても名高い斉藤一の生涯について書かれた一冊。
これまで気になっていたのはただ一点、斉藤一が名乗った氏名について。
斉藤一、山口次郎、藤田五郎と名前を変えているが、その中の一瀬伝八が一戸伝八とも伝えられているのだ。
戸のまちに住む身としては、斉藤一の変名が「一戸」だったら面白いと思っていたのだ。
しかし、本書で紹介されている史料によると正確には一瀬伝八だと言う。
ちょっとガッカリした。 -
昨年斎藤一の本を出した菊地先生が編集された本。
多数の方が書かれているだけあって、意見がさまざまでなかなか面白い。
が、それゆえに、前後の著者によって説が食い違う。
ある程度統一意見がほしかったところ。