一人の声が世界を変えた!

著者 :
  • 新日本出版社
3.50
  • (1)
  • (0)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 16
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784406053020

作品紹介・あらすじ

ピノチェトの独裁を退けたチリの人々、ドイモイで発展するベトナム、チェコのビロード革命-社会変革の歴史にはいつでも一人一人の「この世界を変えたい」という意志と行動があった。世界68ヵ国をめぐる記者がしるした熱き闘いのルポ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 100323/やや速/半/時事 ルポ
    左翼な母親から借りた本。平和憲法。コスタリカ。安全保障を欠いた外交政策はクレイジーな気もする。平和への闘争は余儀なし。

  • ジャーナリストとして世界の歴史の転換点に身を置いてきた著者の言葉が真実を伝える。

    9.11後のアメリカ合衆国、平和憲法を武器にたたかう南米コスタリカ、軍事政権下でも民主主義が根付いていたチリ、救世主の町があるペルー、ドイモイ政策下のベトナム、民主化後の韓国、ピープルパワーのフィリピン、ビロード革命で人々が討論し合うチェコ、勇気ある一人のひと言で革命が始まったルーマニア、それぞれの国々へぜひ訪れてみたいと思う。

    そして、これからの世界と日本。「世界は変わる」と実感し、勇気づけられるルポルタージュである。

  • 世界を変えるのは一人の声。
    ルーマニアのチャウシェスクを倒したのも、一人の声。それに周囲の市民が反応してくれた。最初に声をあげる時は勇気がいった。そりゃそうだ。誰も反応しなかったら、間違えなく家族も処刑されるだろうから。
    アメリカや中南米、チェコ、フィリピンなど世界を変えたのは一人の声から。民主主義は一人の声で世界は変わる。
    私たちの世界を変えるのは私たちしかいない(マイケルムーア)
    平和憲法を持つ国は、自分が平和なだけで満足せず、周囲にも平和を広めるのが使命だという考え方。
    ベトナム語でありがとうをカムオンという。感恩。
    民主主義は他人から与えられるものではなく、自ら戦いとらなければならない。民主主義の基礎である言論の自由も、他力でなく自ら擁護して勝ち取るものである。

  • ベトナムでは東京大空襲よりも大量の爆薬が投下されたことを知った。

    だが死者は少ない。

    国が国民を守ろうとしたベトナムに対して、逆であった日本。

    一人一人が自立し、あらゆる工夫で米国に勝ったベトナムに行ってみたいと思った。

    一人の力の大きさを考え直す一冊だった。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

ジャーナリスト。1949年、山口県生まれ。東京大学法学部卒業。1974年、朝日新聞に入社。サンパウロ支局長、バルセロナ支局長、ロサンゼルス支局長などを歴任、40年にわたり主に国際報道の分野で取材を続けた。2014年に朝日新聞退職後も、フリーのジャーナリストとして各国の取材を続け、精力的に執筆と講演を行っている。「コスタリカ平和の会」共同代表。「九条の会」世話人。

大学時代、キューバで半年間、サトウキビ刈り国際ボランティアとして汗を流した。4年生の夏休みに朝日新聞社から内定を得るが、産経新聞社が進めていた冒険企画に応募。スペイン語とルーマニア語の知識があったことから「東大ジプシー調査探検隊」を結成して東欧へと旅立った。東欧では「日本のジプシー」を名乗り、現地のジプシーと交わって暮らした。日本初のジプシー語辞書を作り、帰国後は新聞にルポを連載、ジプシーを扱った映画『ガッジョ・ディーロ』ではジプシー語の翻訳を担当した。ジプシー調査でジャーナリズムの醍醐味を知り、1974年、再度入社試験を受けて朝日新聞社に入社した。

朝日新聞時代も、学生時代の突貫精神そのままに、市街戦の銃弾をかいくぐりながら、そしてときには会社とも闘いながら取材を続けた。フリーになった現在も変わらない記者魂を、本書の随所で感じることができる。

「2019年 『世界を変えた勇気 自由と抵抗51の物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

伊藤千尋の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×