- Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
- / ISBN・EAN: 9784406053020
作品紹介・あらすじ
ピノチェトの独裁を退けたチリの人々、ドイモイで発展するベトナム、チェコのビロード革命-社会変革の歴史にはいつでも一人一人の「この世界を変えたい」という意志と行動があった。世界68ヵ国をめぐる記者がしるした熱き闘いのルポ。
感想・レビュー・書評
-
100323/やや速/半/時事 ルポ
左翼な母親から借りた本。平和憲法。コスタリカ。安全保障を欠いた外交政策はクレイジーな気もする。平和への闘争は余儀なし。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ジャーナリストとして世界の歴史の転換点に身を置いてきた著者の言葉が真実を伝える。
9.11後のアメリカ合衆国、平和憲法を武器にたたかう南米コスタリカ、軍事政権下でも民主主義が根付いていたチリ、救世主の町があるペルー、ドイモイ政策下のベトナム、民主化後の韓国、ピープルパワーのフィリピン、ビロード革命で人々が討論し合うチェコ、勇気ある一人のひと言で革命が始まったルーマニア、それぞれの国々へぜひ訪れてみたいと思う。
そして、これからの世界と日本。「世界は変わる」と実感し、勇気づけられるルポルタージュである。 -
世界を変えるのは一人の声。
ルーマニアのチャウシェスクを倒したのも、一人の声。それに周囲の市民が反応してくれた。最初に声をあげる時は勇気がいった。そりゃそうだ。誰も反応しなかったら、間違えなく家族も処刑されるだろうから。
アメリカや中南米、チェコ、フィリピンなど世界を変えたのは一人の声から。民主主義は一人の声で世界は変わる。
私たちの世界を変えるのは私たちしかいない(マイケルムーア)
平和憲法を持つ国は、自分が平和なだけで満足せず、周囲にも平和を広めるのが使命だという考え方。
ベトナム語でありがとうをカムオンという。感恩。
民主主義は他人から与えられるものではなく、自ら戦いとらなければならない。民主主義の基礎である言論の自由も、他力でなく自ら擁護して勝ち取るものである。 -
ベトナムでは東京大空襲よりも大量の爆薬が投下されたことを知った。
だが死者は少ない。
国が国民を守ろうとしたベトナムに対して、逆であった日本。
一人一人が自立し、あらゆる工夫で米国に勝ったベトナムに行ってみたいと思った。
一人の力の大きさを考え直す一冊だった。