軍艦島 離島40年 人びとの記憶とこれから

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 42
感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408110646

作品紹介・あらすじ

昭和40年代。「軍艦島」が「端島」だった頃、人口過密・職住密接の中で生きた人びとのリアル。閉山後、荒れるに任された「故郷」を取り戻し、世界遺産に仕立て上げた奮闘の記録。2015年世界遺産登録見込。

感想・レビュー・書評

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  • 2014年6月刊。
    軍艦島で育った人が書いた本。現役時代の島での生活の様子、現在の廃墟としての姿、そして世界遺産登録をめぐる取り組み。
    島に住んでいた人にとっては「軍艦島」じゃなくて「端島」なんですよね。

    ◆【引用メモ】上陸したときにはほとんどの観光客の人々は「廃墟」という言葉を発していた。島に暮らした私にはつらい言葉だった。この日から、私はガイドとしていかにこの島を理解してもらえるかという戦いが始まった。私は島民たちの代弁者であり、また「ただの廃墟」ではないことを感じてもらわなければならない。(p.215)

  • 写真でしか知らない軍艦島に行ってみたいと思った。そして、この本を読んで、行って良いものかわからなくなった。

    「産業革命遺産」のなかのひとつてしてあげられた端島。遺産として認定されるまでの道、住んでいた人の思い、長崎市の県としての思い、そして島民であり筆者である坂本氏の思い。
    軽い気持ちで端島に行ってはならない。そう思わせる本。

    2014/09/25

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著者プロフィール

炭鉱マンの子として生まれ、小学6年から20歳まで島に暮らす。1974年の炭鉱閉山で無人島になった後、2001年に産廃処分場になるとの噂を聞き、大切な古里を守りたいと強い決意で、世界遺産登録を目指すNPO法人を2003年に発足。現在は、軍艦島上陸ツアーガイドとして活躍、多くの観光客に島の歴史を伝えている。

「2014年 『軍艦島 廃墟からのメッセージ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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