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- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408110646
作品紹介・あらすじ
昭和40年代。「軍艦島」が「端島」だった頃、人口過密・職住密接の中で生きた人びとのリアル。閉山後、荒れるに任された「故郷」を取り戻し、世界遺産に仕立て上げた奮闘の記録。2015年世界遺産登録見込。
感想・レビュー・書評
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2014年6月刊。
軍艦島で育った人が書いた本。現役時代の島での生活の様子、現在の廃墟としての姿、そして世界遺産登録をめぐる取り組み。
島に住んでいた人にとっては「軍艦島」じゃなくて「端島」なんですよね。
◆【引用メモ】上陸したときにはほとんどの観光客の人々は「廃墟」という言葉を発していた。島に暮らした私にはつらい言葉だった。この日から、私はガイドとしていかにこの島を理解してもらえるかという戦いが始まった。私は島民たちの代弁者であり、また「ただの廃墟」ではないことを感じてもらわなければならない。(p.215)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
写真でしか知らない軍艦島に行ってみたいと思った。そして、この本を読んで、行って良いものかわからなくなった。
「産業革命遺産」のなかのひとつてしてあげられた端島。遺産として認定されるまでの道、住んでいた人の思い、長崎市の県としての思い、そして島民であり筆者である坂本氏の思い。
軽い気持ちで端島に行ってはならない。そう思わせる本。
2014/09/25
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