ガダラの豚

著者 :
  • 実業之日本社
4.03
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本棚登録 : 527
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (598ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408531915

感想・レビュー・書評

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  • 紹介記事を読んで興味を持って図書館でリクエストした、此の本と「五輪の薔薇」上下巻、計3冊を図書館に取りに行ったら、3冊ともものすごい分厚さでぎょっとした(^_^;A

    呪術とか超常現象とか新興宗教とか、そのからくりやら成り立ちやらが面白かった。
    けど長過ぎて、最後のクライマックスでは、ちょっと飽きてたかもしれない…。

  • 久々に読み応えのある本を読んだ。
    面白かった!
    長いけど一気読み。

  • 日本推理作家協会賞(1994/47回)

  • 大生部教授の成長が面白かった。

  • 最初からかなりインパクトのある始まりで、とてもおもしろかった。

  • 以下引用。

    「言葉こそすべてじゃないか。人は自分の魂をちぎって投げるんだ。それが言葉だ」(p.317)

  • 呪いってあるのかしら。

  • 500ページをこえる中島らもの超大作。
    超能力、呪術、空中浮遊、サブリミナルとあやしげな出来事が次々出てくるので、読者はわけもわからず話の中に引きずりこまれていく。
    私は大生部教授とミラクル氏が好きだ。ミラクル氏はさっさと死にすぎ。もっと彼のトリック暴きの話が聞きたかった。
    本のなかではサバンナの朝焼けと夕焼けの情景が何回か出てくるが、
    それらの明と暗、そして登場人物たちの心の動きの明と暗が書かれているように感じた。
    アフリカの人々の無邪気で人懐っこい部分が明ならば、呪術を信じ呪いをかけてしまう部分が暗だ。
    また、言葉もまた呪いであるというのがとても印象的だった。
    アルコール依存症の禁断症状やドラッグでトリップするシーンなど、体験者である中島らもにしか書けなかったのではないか。もっとこういう小説を読みたかったと、著者の死を改めて残念に思う。

  • ミステリーの骨格はありますがエンターテイメント色が強い作品です。
    第一部はエセ超能力者のトリックあばき、第二部はアフリカ・ケニアでの祈祷師による超常現象、第三部は東京で殺人につぐ殺人のスプラッターと、盛り沢山です。壮大な物語ですし、特に第二部は凄く盛り上がり非常に面白かったです。
    しかし、第三部の展開があまりに非現実的だったので、やや興醒めしていまいました。
    個人的な意見ですが、日本推理作家協会賞を受賞する作品ではない(推理小説ではない)と思いました。

  •  これは文句なしに面白い。
    時間があるときに一気に読みましょう。

  • 長いのと表紙が怖いのとで購入を迷ってる方。
    騙されたと思って!

  • おもしろい
    だが3章は別物

  • それとケニアに渡ってからは、読みながらどこかでこの場面読んだことがあるという思いが頭に引っかかっていた。読み終わって色々考えた結果、それは多分、梨木香歩の「ピスタチオ」なんだろうと思う。
    まあピスタチオと違いこの「ガダラの豚」は冒険活劇。頭の中に映像が流れてゆく。
    宗教、テレビ業界、新興宗教、超能力、マジック、アフリカ、呪術師、アドベンチャー、暴力が入交りしっかりと計算されたドタバタを演じてゆく。思いの外、多くの登場人物が亡くなるのが引っかかるところだが、あまり後ろへ引きづらないからそれほど気にならなかった。
    なにより二晩睡眠時間を2,3時間にさせたのだから面白さは十分。

  • 最後のオチ急じゃない?と思ったがそれを差し引いてもよくできたエンタメ小説だった。これだけの文量を一気に読ませるっていうのはなかなかできない。しかし猫がウサギ食べちゃうエピソード何回使うんだよとも思った笑 読みながら笑ってしまった。

  • 最初は こんな分厚い本 ダメだとか思いましたが・・・ はまった はまって 一挙読みしました。
    映像が頭に浮かびそうな作品。著者自身のイメージとは全く違ったので驚嘆でした。
    後半は そこまで しなくても(泣) な感じと ザックリ筆をすすめちゃった感もありますが・・
    面白かったです。

  • らもさん初読。序章から前半は、こういった話だと想像してなかったので、宗教にハマった人を取り戻す泥沼を描いた本だったらやだなって思っていたら、ちゃっかり世界観も示しつつ、あっさり次の展開。逸子さん強し。中盤まで一気に読ませる展開で、いい感じだけど、後半になると少しトンデモ的な展開な印象。バキリがちょっと色々無視した存在な感じで、バキリの中身まで読み解こうとは思えなかった。もう一歩何か欲しかったって思うのはわたしの読解力がないせいでしょうか。とはいえ、500ページあたりまでは夢中。

  • 面白かったー!最後はハラハラしたりゾッとしたりで途中で読むのを中断することができませんでした。
    エンタメ小説。

  • ハードカバーを電車で読んでいた。重すぎて筋肉痛。

  • 手にとったときの本の厚みに、もともと読書習慣のなかった私はちょっとびびってしまいましたが、そんな不安とは裏腹に、イッキにサクサク読めます。
    面白い。
    ――第二部のとちゅうまでは。

    世界じゅうにあふれる超能力や超常現象はすべて科学的に暴くことができる一方で、ホンモノも存在することは否定できない。という、すげえそそるスタンスでハナシが進みつつ、舞台をアフリカ(ケニア)に移してからは、アフリカ社会にある明と暗のコントラストを、大陸の生活に根づく「呪術」を切り口に丁寧に描かれていて、ハナシのつづきへの期待感はいやがうえにも高まるばかり。

    ――第二部のとちゅうまでは。

    そこから先はデスねー。
    主要な登場人物がことごとく雑魚キャラになるわ、ホラー?っていうくらいヒトが死にまくるわ、やっぱりヘンなトコロで「おクスリサイコー!」的な描写も出てくるわ、もう呪いとかカンケーねえだろっていうカンジでサイコバトルがおっぱじまっちゃうわ、さいごは「8時だョ!全員集合」のコントのオチみたいに、みんなで右往左往して終わるデタラメさ。
    結局、強大な「呪術」をもつボスキャラの正体はさいごまでよくわかんねえし。

    せっかくつまんなくなるまではすげえ面白かったのに。
    やっぱりこの著者のヒト。
    たぶん、とちゅうで書くのに飽きちゃうヒトなんだとおもいます。

    そこいらヘンの落差がデカいだけに、がっかり感もハンパねえのでもうらも読まねえかも。
    おクスリ礼賛にもうんざり。


    http://blueskyblog.blog3.fc2.com/blog-entry-1717.html

  • 201201

  • 科学が科学的に科学なのかを証明してほしい。霊的な現象やUFOや超能力を科学的でないからと言って完全に否定する人間には夢も希望もなく仕事ばっか人間なんだろうと思う。楽しみを持て。科学を信じるな。人の心なんてものは、どこにも科学でできている部分はねえよ。

  • 最初は本厚さ、文字量の多さにびびって敬遠してたけど、読み始めたらあまりに面白くて止まらなくなった。
    らもサン渾身のエンターテインメント長編って感じ。

  • アフリカを舞台に、呪術を巡って起こるドタバタ劇?
    うさん臭くて実際に居そうなキャラが沢山登場するので、
    親しみ易く読み易い。
    登場人物が語るセリフの何気ない一言が心に残る。
    面白くてスッーと読める本です。

  • らもさんの長文小説。長いけど読みやすい。
    博識だなぁ、らもさん。呪術や新興宗教のくだりが面白い。

  • すごい記憶に残る文章

  • エチオピアとかケニアの描写がらもと旅するみたいで楽しい

    らも好きなら

    初めましての人には僕なら勧めない

  • 第一部は序章として、第二部からは続きが気になってページをめくるのを止められないほどでした。それに加えて呪術、心理学、民俗学などの雑学も豊富で、とても面白いエンターテインメント作品だと思います。陳腐な例えでいうと日本版ダヴィンチコードという印象を受けました。
    最後の方はご都合主義な展開で残念でしたが、それを抜きにしても読む価値ありです。

  • 上下二段刷りで700ページ位あるけどそんなボリュームが気にならない位に面白かった。ここ半年のベスト。

  • 何これ、超面白い!!
    スケールの大きなストーリーとどんどん読み進んでいける文章のパワーに圧倒!
    まさに映画を観ているようなドキドキ感。

    はしたない文章に辟易しつつも、この迫力と面白さなら★5つです(^^)

    分厚い本なので一見構えてしまうけれど、全然堅苦しくない。
    とにかく面白いのでオススメです★
    2011年に読んだ本で間違いなくナンバーワン!!

  • キーワードは、アフリカ呪術、ケニア、エチオピア。長い長い話ですが、一気に読めました☆【第47回日本推理作家協会賞(長編部門)】

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著者プロフィール

1952年兵庫県生まれ。大阪芸術大学放送学科を卒業。ミュージシャン。作家。92年『今夜、すべてのバーで』で第13回吉川英治文学新人賞を、94年『ガダラの豚』で第47回日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞した。2004年、転落事故による脳挫傷などのため逝去。享年52。

「2021年 『中島らも曼荼羅コレクション#1 白いメリーさん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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