- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408535814
作品紹介・あらすじ
30歳-仕事、恋愛、結婚…別々の人生を歩み、それぞれの悩みを抱え、自分の進む道を模索するかつてのゼミ仲間たち。ひと組のカップルの結婚式を通して、六人の男女が見つける幸せの形、等身大の生き方を、健やかかつ繊細な筆致で描く。期待の新鋭が贈る傑作長編。
感想・レビュー・書評
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結婚式の日を舞台に、新婦、新郎、その友人たちと、それぞれの視点から語られる、結婚観や人生観。
学生時代から続く友情。ときには相手にもやもや思うこともありながらも、いい関係が続いているようで、いいなぁ。
神戸異人館での結婚式も、雰囲気があって素敵。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても読みやすい。かつ、結婚する人、結婚に憧れない人、結婚したい人、結婚した人、の心情を、わざとらしくなく、でもどの人生も(恐らく)ハッピーエンドになるように書かれている、いわば“読者誰もが救われる”作品かなとおもう。ハッピーエンド至上主義の私としては星5つ付けざるを得ない…。でも多分、アラサーの、特に女性のほとんどは、結婚に対してある種過剰に反応してしまう部分(肯定的か否定的かは人によるものの)があり、それをうまく宥めてくれるというか、どの生き方でも自分が幸せなら、或いは幸せになろうとするならそれでいいんだといってくれるような気がした。神戸行きたい。
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大学のゼミ仲間6人の中から理香子と裕人が結婚式を迎えるその日。神戸ハーバーランドのホテルに集まってきた友人達にもそれぞれの10年の月日が流れていた。
完璧な幸せなんて何処にも転がってなんかないし、努力だけで全てがどうにかなるわけでもない。それでも、進んでいこう。
6つの物語には友人達が複雑に絡み合う。願わくばこの晴れやかな日にふさわしい未来がそれぞれに訪れますように。
あなたにもブーケを。 -
良かったー!!私はこれ好みのタイプの作品。結婚したくなるなぁ。大学のゼミの同級生6人のそれぞれの視点から書かれるそれぞれの幸せ。理香子と鈴子が好き。2011/538
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タイムリー!すぎる作品でした。きゅん。
瀧羽さんすきかもー! -
瀧羽麻子さんの本はなんだか幸せな気持ちになる。
本著は学生時代を同じゼミで過ごした理香子と裕人の結婚式の一日を2人の視点と同じゼミ仲間の4人の視点から描いている。結婚、仕事、子どもー。最近私の周りでも現実味を帯びてきたテーマにそれぞれが想いを馳せる。
しかし結局は『あおい芝生、あかい花』。まとまりのよい構成だと思う。「よく見れば自分の芝生だって青い」わかってはいるけどなかなか難しいな。 -
大学の仲良し男女6人組。その中から生まれた一組のカップルの結婚をめぐり、それぞれの視点から結婚観や仕事観などを描いたストーリー。
優柔不断とも慎重派とも言える裕人に十年待たされるヒロインや、結婚願望を持てずに焦る女友達、授かり婚で選択する余地なく結婚・就職し既に貫禄たっぷりの男友達、仕事にやりがいを感じつつも地に足着いた暮らしをしている仲間たちに複雑な心境になる男友達など、30歳の男女がそれぞれ抱える悩み…。
仕事をとるか結婚をとるか夢をとるか、みたいな。サマソニぼけのせいか、いまいち感じるところはありませんでした。 -
1組のカップルの結婚式の場面を通して、同じゼミだった他の仲間たちのこれまでや心持ちが描かれる連作集。
結婚が早い、遅い、仕事をどうするか、親戚付き合いなど、自分の決断に様々な可能性がある時、どう選択したらよいのか、よかったのかと考えてしまうけど、後でこの人生で良かったと思える選択を、その時々でしていくしかないんだろうなあと、当たり前のことなんだろうけど改めて思った。 -
神戸の異人館で結婚式を挙げたので懐かしくなって読んだ本。
コロナが明けたら夫と息子とレストランにでも訪れたい。 -
1組のカップルの結婚式の1日を本人たち&それに出席したゼミ仲間の視点から描いたオムニバス形式の話。なんとなく自分の結婚式も思い出した。