恋糸ほぐし 花簪職人四季覚

著者 :
  • 実業之日本社
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感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408536965

感想・レビュー・書評

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  • 人の心なかなか難しい。
    ただこの作品については、ちょっとやり過ぎ感が否めない。

  • 迷い竦んでいた忠吉がだんだん解れてきて、周りの皆と暖かい関係を作れて良かったなぁと思います。料理も簪づくりの描写も詳しく丁寧で、おさきちゃんの事件等要素も多いけど、綺麗に纏まっていて楽しく読めました。

  • 師匠の急逝で路頭に迷いそうになっていた、花簪職人の忠吉。
    幼馴染みの住職・以風の声かけで、寺に住み込み、食事係と寺を訪れる人々の悩み相談を担う事になります。
    忠吉と、寺で出会った耳が聞こえない少女・おさき、そして瑠璃の小鳥・“そら”との交流が心温まります。
    (忠吉と以風のやりとりは、若干くどく感じる部分がありましたが・・苦笑)
    羽二重を染めるところから丁寧に描かれる、花簪作りの工程を読んで、この職人仕事をぜひ生で見てみたいと思いました。

  • 花簪職人・忠吉は、和尚たちや少女さきと、
    麻布の大中寺で暮らしている。辛い体験に心を
    塞がれたさきは、耳が聞こえず、言葉と発しない。
    忠吉はさきの心を開く方法を思案するが…。

  • 人は良いが煮え切らない花簪職人、元悪餓鬼の住職、耳が聞こえず口も利けない少女という面白い組み合わせ。
    寺に住まわせてもらう代わりに悩める人々の話を聞く『お勤め』をするところもなかなか新鮮。
    話を聞くだけで解決はしないのだが、花簪によって人の心をほぐしていくというのも面白い。
    タイトルの恋糸は職人自身の恋ではなく人様の恋だった。
    ただ少女の秘密が明らかになる終盤はちょっとバタバタしたような印象。もう少し練り込んで欲しかった。
    職人と住職とのやり取りもワンパターンだったのが少し残念。

  • 田牧さんの時代物は読みやすいですね。そして、事件などが起こっても、どこかほっこりとした空気感があります。今作では、さきとるりの可愛らしさにほっこり。美味しそうなお料理や綺麗な花簪の描写もよかったです。優しすぎて頼りない主人公・忠吉はというと、正反対な性格の幼馴染・大吉とのやり取りの面白さというのはあるのだけれど、どちらも両極端過ぎて、ちょっとイライラさせられるところも。悪い奴じゃないんだけどね~、でもなんかイライラさせられる時があるわ~って感じか・・・。(^^ゞ

  • 二十五歳の花簪職人・忠吉(ちゅうきち)は、親代わりの杉修(さんしゅう)和尚、幼馴染みの住職・以風(いふう)、少女さきと麻布の大中寺(だいちゅうじ)で暮らしている。
    辛い体験に心を塞がれているらしく、さきは耳が聞こえず、言葉を発しない。
    和尚たちの食事作りと、寺を訪れる人々の悩み相談を担う忠吉は、さきが薬草の匂いに怯えることに気づく。
    片想いに悩む男に贈った小菊の花簪が「恋が叶う」と評判になり、殺到する注文をこなしながら、さきの心を開く方法を思案する忠吉だったが……。

著者プロフィール

作家

「2022年 『鯖猫長屋ふしぎ草紙(十) 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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