- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408536965
感想・レビュー・書評
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人の心なかなか難しい。
ただこの作品については、ちょっとやり過ぎ感が否めない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
迷い竦んでいた忠吉がだんだん解れてきて、周りの皆と暖かい関係を作れて良かったなぁと思います。料理も簪づくりの描写も詳しく丁寧で、おさきちゃんの事件等要素も多いけど、綺麗に纏まっていて楽しく読めました。
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師匠の急逝で路頭に迷いそうになっていた、花簪職人の忠吉。
幼馴染みの住職・以風の声かけで、寺に住み込み、食事係と寺を訪れる人々の悩み相談を担う事になります。
忠吉と、寺で出会った耳が聞こえない少女・おさき、そして瑠璃の小鳥・“そら”との交流が心温まります。
(忠吉と以風のやりとりは、若干くどく感じる部分がありましたが・・苦笑)
羽二重を染めるところから丁寧に描かれる、花簪作りの工程を読んで、この職人仕事をぜひ生で見てみたいと思いました。 -
花簪職人・忠吉は、和尚たちや少女さきと、
麻布の大中寺で暮らしている。辛い体験に心を
塞がれたさきは、耳が聞こえず、言葉と発しない。
忠吉はさきの心を開く方法を思案するが…。 -
田牧さんの時代物は読みやすいですね。そして、事件などが起こっても、どこかほっこりとした空気感があります。今作では、さきとるりの可愛らしさにほっこり。美味しそうなお料理や綺麗な花簪の描写もよかったです。優しすぎて頼りない主人公・忠吉はというと、正反対な性格の幼馴染・大吉とのやり取りの面白さというのはあるのだけれど、どちらも両極端過ぎて、ちょっとイライラさせられるところも。悪い奴じゃないんだけどね~、でもなんかイライラさせられる時があるわ~って感じか・・・。(^^ゞ
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二十五歳の花簪職人・忠吉(ちゅうきち)は、親代わりの杉修(さんしゅう)和尚、幼馴染みの住職・以風(いふう)、少女さきと麻布の大中寺(だいちゅうじ)で暮らしている。
辛い体験に心を塞がれているらしく、さきは耳が聞こえず、言葉を発しない。
和尚たちの食事作りと、寺を訪れる人々の悩み相談を担う忠吉は、さきが薬草の匂いに怯えることに気づく。
片想いに悩む男に贈った小菊の花簪が「恋が叶う」と評判になり、殺到する注文をこなしながら、さきの心を開く方法を思案する忠吉だったが……。