いのちのパレード (実業之日本社文庫)

著者 :
  • 実業之日本社
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本棚登録 : 1492
感想 : 112
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784408550015

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった〜!次はどんな話だろうとワクワクした。怖いけど見てみたい、これはどういう意味?こう来たか!って感じ。なんかこのドキドキ感知ってるぞと思ったら、解説で出て来た作家も読んだことあるし、星新一とか筒井康隆とかにも似たスリル感だ。レコード世代には、順番も重要という事が痛いほどわかるし。長編もいいけど、計算され尽くした短編も凄いな。

  • これは欲しい。不思議な短編集。それぞれの世界にはそれぞれ不思議なルールがあって(もちろん設定されていない話もある)、SFチック?なのかな?独特の世界観、みたいな。内容を忘れたころに読みたくなる。

  • 物語が持つ面白さを教えてくれる、恩田陸は僕にとってそういう作家です。「奇想短編シリーズ」と銘打たれた一連の短編の奇妙な味は、小説だからこそ味わえる面白さでしょう。映像的ではあるのだけど、映像にしてしまうと奇妙さが失われてしまうような、文章で迫ってくる迫力が心地いいです。
    手の形をした巨岩が生えてくる村、かたつむり注意報が出る夜虹色に光る彼らがやってくる、彼が隙間を恐れる理由は? などなど、ホラー色の強い作品、ユーモア溢れる作品、SF的世界観が広がる作品、多種多様の世界で翻弄してくれます。

  • わーい、恩田さん小説コンプリートまで、あと一冊!!

    持ってないのが文庫化されてたのでウキウキと買ってみたら、なんと読んだことがない作品だった!!今更恩田さんの本で読んだことないやつがあるとは思わず、ビックリ&嬉しい♪♪

    「観光旅行」「蝶遣いと春、そして夏」「蛇と虹」「SUGOROKU」が、恩田さんらしいかなぁと思う。でも私は「夕飯は七時」「夜想曲」とかも好き。
    「走り続けよ、ひとすじの煙となるまで」は、他の短編にも、こういう動き回る共同体みたいのがあったなぁと思い出した。でもアレは、乗り物自体が生命体だったけど。名前なんだっけ…。

    何はともあれ、恩田さんらしい作品がいっぱいで、尚且つ久々の初読で大変楽しめましたvvv

著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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