- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784408550015
感想・レビュー・書評
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面白かった〜!次はどんな話だろうとワクワクした。怖いけど見てみたい、これはどういう意味?こう来たか!って感じ。なんかこのドキドキ感知ってるぞと思ったら、解説で出て来た作家も読んだことあるし、星新一とか筒井康隆とかにも似たスリル感だ。レコード世代には、順番も重要という事が痛いほどわかるし。長編もいいけど、計算され尽くした短編も凄いな。
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物語が持つ面白さを教えてくれる、恩田陸は僕にとってそういう作家です。「奇想短編シリーズ」と銘打たれた一連の短編の奇妙な味は、小説だからこそ味わえる面白さでしょう。映像的ではあるのだけど、映像にしてしまうと奇妙さが失われてしまうような、文章で迫ってくる迫力が心地いいです。
手の形をした巨岩が生えてくる村、かたつむり注意報が出る夜虹色に光る彼らがやってくる、彼が隙間を恐れる理由は? などなど、ホラー色の強い作品、ユーモア溢れる作品、SF的世界観が広がる作品、多種多様の世界で翻弄してくれます。 -
わーい、恩田さん小説コンプリートまで、あと一冊!!
持ってないのが文庫化されてたのでウキウキと買ってみたら、なんと読んだことがない作品だった!!今更恩田さんの本で読んだことないやつがあるとは思わず、ビックリ&嬉しい♪♪
「観光旅行」「蝶遣いと春、そして夏」「蛇と虹」「SUGOROKU」が、恩田さんらしいかなぁと思う。でも私は「夕飯は七時」「夜想曲」とかも好き。
「走り続けよ、ひとすじの煙となるまで」は、他の短編にも、こういう動き回る共同体みたいのがあったなぁと思い出した。でもアレは、乗り物自体が生命体だったけど。名前なんだっけ…。
何はともあれ、恩田さんらしい作品がいっぱいで、尚且つ久々の初読で大変楽しめましたvvv